暗闇でドッキリ
劇場公開日:1965年2月13日
解説
ハリー・カーニッツとマルセル・アシャールの戯曲を「ピンクの豹」のブレイク・エドワーズとウィリアム・ピーター・ブラッティが共同で脚色、ブレイク・エドワーズが演出したスリラー・コメディ。撮影はクリストファー・チャリス、音楽は「ピンクの豹」のヘンリー・マンシーニが担当した。出演は「博士の異常な愛情……」のピーター・セラーズ、「誘惑の海」のエルケ・ソマー、「イヴの総て」のジョージ・サンダース、「スパルタカス」のハーバート・ロム、トレイシー・リード、グラハム・スタークほか。
1964年製作/102分/アメリカ
原題または英題:A Shot in the Dark
配給:ユナイテッド・アーチスツ
劇場公開日:1965年2月13日
ストーリー
パリ警視庁のクルーゾー警部(ピーター・セラーズ)は、ソコツ者で六感のみが頼りの自信家。事件が起きた。富豪バロン(ジョージ・サンダース)の邸で女中マリア(エルケ・ソマー)が殺人を犯したというのだが、警部は彼女が真犯人ではないと断定した。殺人犯にしては美し過ぎる、真犯人を庇っているに違いない、と推理した。署長はマリアを逮捕したが、警部は彼女を釈放した。彼女が庇っている犯人のところに行くに違いない。尾行すべきだ。ところが警部のちょっとしたすきに、バロン邸の庭師が殺され、側にマリアが血に染まった木鋏を持って屍体を見下ろしていた。彼女は再び監獄へ。警部はまたも彼女を釈放した。警部の部下エルキュル(グラハム・スターク)はマリアの尾行をしていたが、彼女があるキャンプに入ったことを察知、連絡をうけた警部は急行した。ところがそこがヌーディストクラブ。2人がやっと会ったとき、マリアのそばで、バロン家の女中ジュジュが死んでいた。連絡をうけたドレフュス署長が、キャンプに捜索にやって来た。警部はマリアを連れて、裸のまま、パリへ逃げた。署長がバロン邸を訪ねると、執事長の死体が待っていた。警部はまたもマリアを釈放し、こんどは2人で遊び歩いた。犯人をおびき出すためだ。そして、遊び歩く先々で、8人の人間が狙われた警部の代わりに殺された。翌日、警部はエルチュルと綿密な計画を立て、バロン邸に乗り込んだ。バロン邸の広間に運転手、執事、2人の女中たちが集められた。すべての人が何かを隠している。やがて、一同は蜂の巣をつついたようにお互いが相手の罪を暴きだした。突然、エルキュルの手で広間の灯火が消され、再びついた時には、警部とマリアしか残っていなかった。邸の外では署長が警部の車にダイナマイトを仕かけ、わずらわしい部下、警部をヤッてしまうことにしていた。ところが、邸からとび出して来た6人の容疑者は警部の車に乗って逃げ出し、署長が愕然として止めようとしたが遅く、車は爆発してしまった。事件は終わった。容疑者は全部死んだのだから。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ブレイク・エドワーズ
- 脚色
- ブレイク・エドワーズ
- ウィリアム・ピーター・ブラッティ
- 原作戯曲
- ハリー・カーニッツ
- マルセル・アシャール
- 製作
- ブレイク・エドワーズ
- 撮影
- クリストファー・チャリス
- 音楽
- ヘンリー・マンシーニ