昼顔(1967)

ALLTIME BEST

劇場公開日:2022年1月21日

昼顔(1967)

解説・あらすじ

昼は娼婦、夜は貞淑な妻の顔を持つ若き人妻の二重生活をカトリーヌ・ドヌーブ主演で描き、1967年・第28回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品。「アンダルシアの犬」のルイス・ブニュエル監督が、ジョセフ・ケッセルの同名小説を映画化した。セブリーヌは裕福な医者の夫と何不自由ない暮らしを送っていたが、その一方でマゾヒスティックな妄想にとらわれていた。そんなある日、パリにある娼館の噂を聞いた彼女は、好奇心から足を運び、「昼顔」という偽名で働くことに。封印してきた性を解放することで夫への愛情も深まり、満ち足りた気分を味わうセブリーヌだったが……。

1967年製作/101分/フランス・イタリア合作
原題または英題:Belle de Jour
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
劇場公開日:2022年1月21日

その他の公開日:1967年9月30日(日本初公開)、2018年2月17日

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

3.0 見過ごしていた作品

2025年8月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ブニュエル作品は結構観てきたのに一般映画のこの作品は見ておらず今年配信で視聴しました。
ブニュエル作品らしくないですがドヌーブの魅力は画面から溢れてます。ブルジョワの生活やら娼館の様子がリアリティーはありますが、なまなましさがない。
皮肉っぽいのがブニュエルの真骨頂だと思うが、この作品には何もない。
娼婦は今の日本では、娼婦とは呼ばれる事がない。
ブニュエルが今の日本に来て日本の娼婦を描こうと思うかと言えば描く価値がないと思うだろう。
背徳感も官能もない。犯罪でもないかもしれない。一応犯罪なの?
謝礼付きのお付き合い、恋愛、ご挨拶、知人としての親睦、結婚と言う形式の売春とか、田舎の大金持ちが若い女と結婚したが、実質は売春。じゃあ愛がない結婚は売春か。
なんだかわからないからブニュエルもお手上げです。

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Kenku

4.0 おもしろい

2025年4月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ゲラゲラ笑ってしまった。妄想がかわいい。客もおもしろい。
家で夕飯食べながら気楽に見れて、疲れてても寝落ちしないおもしろさ
このくらいの映画は貴重だと思う

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ひかりすぎ

4.0 惚れ惚れするほどやばい映画

2024年12月25日
PCから投稿

幻想を愛し続ける女の末路。
わたしは肯定したくなってしまう。

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JYARI

3.5 【”昼は娼婦、夜は貞淑な妻。そして罪と罰。”医師の妻として平穏な結婚生活を送っていた女のマゾヒスティックな欲望をルイス・ブニュエル監督がシニカル且つシュールに描いた作品。】

2024年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■若く美しい人妻・セヴリーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、医師ピエールの妻として平穏な結婚生活を送っていたが、心の内にはマゾヒスティックな性的欲望が渦巻いていた。
 ある日、友人の話から高級売春宿の存在を知った彼女は、夫のいない昼間だけ”昼顔”と言う名で売春婦として客を取り始める。

◆感想

・冒頭からセヴリーヌはピーターと馬車に乗っているが、突如ピーターに引きずり降ろされ、木に縛られ激しく鞭打たれる・・、という夢が描かれる。

・セヴリーヌは最初はオドオドと娼婦を務めるが、徐々に大胆なプレイにも応じる様になる。
ー 除き穴から見た、高名な医者のマゾヒスティックな姿に感化されるセヴリーヌ。ー

■だが、彼女に恋したチンピラ、マルセルに付きまとわれ、夫ピーターは撃たれ、全身麻痺になってしまう。
 セヴリーヌは夫を献身的に介護しながらも、どこか嬉しそうである。

<ラストが強烈にシニカルでシュールである。ピーターは普通に立ち上がり、快活にセヴリーヌに話しかけるのである。
 この物語全体が、セヴリーヌの妄想なのか、女性の魂の解放を示唆したのかは、シュールリアリストであるルイス・ブニュエル監督ならではの観客に解釈を委ねるラストである。>

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NOBU