ビリー・ザ・キッド 21才の生涯
劇場公開日:1973年10月6日
解説
ようやくフロンティアが終わろうとするニュー・メキシコを舞台に、21歳の若さで死んだ希代の無法者ビリー・ザ・キッドと、彼を追うパット・ギャレットの対決を描く。製作はゴードン・キャロル、監督は「ゲッタウェイ(1972)」のサム・ペキンパー、脚本は「断絶」のルディ・ワーリッツァー、撮影はジョン・コキロン、音楽はビリー・ザ・キッド・ボーイズの1人として登場するフォーク・ソングの第1人者ボブ・ディラン、編集はロジャー・スポティスウッド、ガース・クレーヴン、ロバート・L・ウォルフ、リチャード・ハルシー、デイヴィッド・バーラトスキー、トニー・デ・ザラガが各々担当。出演はジェームズ・コバーン、クリス・クリストファーソン、リチャード・ジャッケル、カティ・フラドー、チル・ウィルス、ジェイソン・ロバーズ、ボブ・ディラン、R・G・アームストロング、ルーク・アスキュー、ジョン・ベック、リチャード・ブライト、リタ・クーリッジなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。パナビジョン、メトロカラー。1973年作品。
1973年製作/アメリカ
原題または英題:Pat Garrett and Billy The Kid
配給:メトロ映画
劇場公開日:1973年10月6日
ストーリー
無法者の楽園、ニュー・メキシコ・テリトリーのフォート・サムナーでビリー・ザ・キッド(クリス・クリストファーソン)は、仲間たちと陽気な日々を送っていた。ある日、バット・ギャレット(ジェームズ・コバーン)がひょっこり現われ、これからシェリフになると告げた。彼は、1匹狼でみんなから煙ったがられていた無法者だが、大分年下のビリーと不思議に気があった。さらにギャレットは、親友ビリーに土地の有力者たちの意向を伝え、「5日以内にここを去れ」と警告した。しかし、ビリーが彼の警告を無視したのでギャレットはビリーを逮捕し留置所にぶち込んだ。縛り首が8日後に迫り、ギャレットが所用で町をでていた時、ビリーは拳銃を手に入れ、留守を預かるジェリフ代理2人を射ち殺して、群衆の見守る中を悠然と町から出て行った。町に戻ったギャレットは、アラモサ・ビルを新たな代理に命じて後を追った。ギャレットは彼がメキシコへ逃げる事を祈った。しかし、ビリーはフォート・サムナーに戻って、友人や住民から大歓迎されていた。見知らぬ男バートに挑戦され、彼やその仲間を射殺した。その時ビリーに加勢した若者エイリアス(ボブ・ディラン)と友達になり、また美しい娘マリア(リタ・クーリッジ)を知った。ここは居心地がよかった。一方、ギャレットはゆっくりビリーを追っていた。ベイコスでは無法者のブラック・ハリスからビリーに関する情報を掴もうとして老保安官ベイカーと夫人(カティ・フラドー)を使いベイカーを死なせてしまう。山中でキャンプをしている時、ウォーレス知事(ジェイソン・ロバーズ)から任命されたシェリフ代理ポー(ジョン・ベック)に出合ったが、肌が合わず、レミュエル(チル・ウィルス)の店で別行動をとることにした。その頃、ビリーは友人たちにメキシコに行くよう説得されていたが仲仲腰を上げなかった。しかし、故郷のメキシコに帰る老パコから、身の安全のため国境を越えるようすすめられ、ついに無法者の楽園を去る決心をした。ビリーはその途中、パコとその家族がチザムの部下たちに襲われている所に行き合い、暴漢どもを射殺したが、パコは、間もなく息を引き取った。ビリーは、弱い者いじめをするチザムや、ウォーレスに激しい怒りを覚え、再びフォート・サムナーに舞い戻った。ギャレットはポーやシェリフのキップ・マッキニー(リチャード・ジャッケル)に出合い、フォート・サムナーに向かった。彼らがマックスウェルの家に到着した時、その奥の部屋ではビリーとマリアがベットを共にしていた。その夜、ビリーはギャレットの1弾のために、21歳の生涯を終えた。翌朝ギャレットは静かにフォート・サムナーに立った。人々は黙って見守っていたが、彼らの気持ちを代表するかのように幼い男の子がギャレットに石を投げつけた。ギャレットはふり返らなかった。(メトロ映画は1時間48分)
スタッフ・キャスト
- 監督
- サム・ペキンパー
- 脚本
- ルディ・ワーリッツァー
- 製作
- ゴードン・キャロル
- 撮影
- ジョン・コキロン
- 音楽
- ボブ・ディラン
- 編集
- ロジャー・スポティスウッド
- ガース・クレーブン
- ロバート・L・ウォルフ
- リチャード・ハルシー
- デイヴィッド・バーラトスキー
- トニー・デ・ザラガ
- 字幕
- 清水俊二