秘密兵器リンペット

劇場公開日:

解説

テオドール・プラットの原作をジェームソン・ブレワーとジョン・C・ローズが脚色、「南海ピンク作戦」のアーサー・ルービンが演出した、アニメーションを用いた海軍コメディ。「ブラック・ゴールド」のハロルド・スタインが撮影を、「パームスプリングの週末」のフランク・パーキンスが音楽を担当した。製作はジョン・C・ローズ。出演は「おかしな、おかしな、おかしな世界」のドン・ノッツ、「パームスプリングの週末」のジャック・ウェストン、アンドリュー・デュガン、キャロル・クックほか。

1964年製作/アメリカ
原題:The Incredible Mr. Limpet
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1964年8月19日

ストーリー

ブルックリンの帳簿係リンペット(ドン・ノッツ)は大変な愛国者にもかかわらず、生存競争の敗北者だ。リンペットは道楽として、魚を飼ったり、哲学に熱中したりし、妻のベッシー(キャロル・クック)にもあいそをつかされ、さらに召集兵検査で、丙種不合格となり、友達にも馬鹿にされて、人生に絶望し、空想の世界に逃避するのを唯一の楽しみにしていた。ある日いつものように海をながめながら空想の世界に身をまかせていたが、足をすべらし海の中に落ちこんでしまった。そのとき突然驚くべき変身が起こり、リンペットは魚になってしまった。リンペットは海底の世界を自由に泳ぎまわり、そこで美しいレディ・フィッシュに会い、2人は愛し合うようになった。また親友ヤドガニ君も得ることができ、リンペットは楽しい毎日を送った。しかしそんな平和な海底にも、第2次世界大戦が始まり、駆逐艦や潜水艦が横行して平和は乱された。愛国心を呼びさまされたリンペットはドイツUボートに挑戦した。リンペットは友軍の駆逐艦と協力して不思議な音響を発する能力を利用して敵艦を悩ませ、アメリカに勝利をもたらした。アメリカ軍の“海の秘密兵器”として英雄になり、レディ・フィッシュと結ばれ生涯海底で暮すことを決心した。

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