ハンガリアン狂詩曲

劇場公開日:

解説

1910年代の混乱の時代を舞台に支配層である貴族と、農民たちとの対立を描く。製作はヨージェフ・バエシャ、監督は「密告の砦」のミクローシュ・ヤンチョー、脚本はジュラ・ヘルナーディとミクローシュ・ヤンチョー・、撮影はヤーノシュ・ケンデ、音楽はラースロー・ロッシャ、美術はタマーシュ・バノヴィッチが担当。出演はジョルジー・チェルハルミ、ラヨス・バラツォヴィッツ、ガーボル・コンツ、イシュトヴァーン・ブイトルなど。

1979年製作/107分/ハンガリー
原題または英題:Hungarian Rhapsody Magyar Rapszodia
配給:大映インターナショナル
劇場公開日:1984年12月22日

ストーリー

1911年、ハンガリー。国会議員選挙を前にして二つの会合が行われている。大地主のザダニ家の城ではザダニ老人が「国民党」から候補として指名され、祝賀パーティが催されている。一方、農民たちも代表であるアンドラーシュ老人(ヨゼフ・マダラシュ)の演説を聞くために集会を開いていた。そこへ突然、騎兵が農民たちの集会を妨害しようとやって来た。怒った農民たちは、ザダニ家のパーティにおしかけ、パーティを台無しにした。この侮辱に対して復讐しようと、ザダニ老人の二人の息子、イシュトヴァーン(ジョルジー・チェルハルミ)とガーボル(ラヨス・バラツォヴィッツ)は騎兵をひきいてアンドラーシュ老人を襲い殺してしまう。裁判が行なわれるが、二人は無実となる。1914年、第一次大戦が勃発し、イシュトヴァーンは農民たちを部下に従え戦線に立つ。その中には彼がアンドラーシュを殺すのを目撃したセレスト(ガーボル・コンツ)もいた。傲慢なイシュトヴァーンは激戦から脱落する兵士たちを次々に処刑してゆく。敗戦の知らせが届き、権力は部下の兵士たちが握ることになる。戦後、プロレタリア運動がさかんになる中、イシュトヴァーンの叔父ヘーデルヴァーリ(イシュトヴァーン・ブイトル)が首相になるが、彼は享楽的なパーティを催し、そこで行なわれたロシアン・ルーレットによってイシュトヴァーンの女友達が死んでゆく。苦悩するイシュトヴァーン。ヘーデルヴァーリは彼に農相になることを求める。そして、農民たちの代表であるセレストも彼に農相になることを勧めた。イシュトヴァーンは、アンドラーシュ老人を殺した自分を許しがたい罪を犯したものとして責めさいなむ。しかし彼はやっと光を見い出した。「生きている限りすべては修正できる」。彼は農民たちと共に、自分の道を歩んで行こうと決意する。アンドラーシュ老人の孫娘を胸に抱いてイシュトヴァーンは農民たちと共に行進してゆくのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第32回 カンヌ国際映画祭(1979年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ミクロシュ・ヤンチョー
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