張り込み(1987)

劇場公開日:

解説

脱獄した囚人の恋人の家を張り込んだ刑事がその美人に恋をするアクション・ラヴ・コメディ。エグゼクティヴ・プロデューサー・監督は「ショート・サーキット」のジョン・バダム、脚本・製作はジム・カウフ、撮影はジョン・シール、音楽はアーサー・B・ルービンスタインが担当。出演はリチャード・ドレイファス、エミリオ・エステヴェスほか。

1987年製作/アメリカ
原題:Stakeout
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1988年4月23日

ストーリー

アメリカ西海岸の最北端に位置する港町のシアトル。刑事のクリス(リチャード・ドレイファス)とその相棒のビル(エミリオ・エステヴェス)は、魚加工工場で大立回りをしたわりにまんまと犯人に逃げられてしまうというドジなコンビ。この2人がFBIを通じて特命を任じられる。警察官を殺して服役中だった凶悪犯スティック(アイダン・クイン)が脱獄したので、その恋人マリア(マデリーン・ストウ)の家を24時間態勢で「ステイクアウト(張り込み)しろ!」というもの。仲の悪い刑事コンビとの昼夜交替制で、彼らは夜間の張り込み。マリアの家の向かいのオンボロ屋敷の2階に、望遠カメラや高性能マイクやビデオなどの“ハイテク盗聴メカ”を備えつけてウォッチングの開始。はじめは、何も起こらないことにうんざりしていたクリスだが、彼女が若くて美人だと判ると「まんざらでもない仕事だ」と言って、ビルと望遠鏡の奪い合いをする始末。ある日、電話の盗聴をするために電話屋に扮して彼女の家を訪れたクリスは、実際に彼女を目にして、その魅力にまいってしまう。彼女の方も彼に好意を持ち、スーパーの買い物で再会した彼らは恋に落ちてしまう。彼女の家に一泊しての“朝帰り”に犯人と間違えられたりと、刑事と犯人の恋人との“あぶない恋”。そんな折、一時は警察との銃撃戦で死んだと思われていたスティックが戻って来た。クリスとマリアは人質として捕われてしまい、スティックはカナダへの高飛びを図る。しかし、ビルの助けもあって何とか無事に事を終えるのだった。

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映画レビュー

3.0怒涛の後半

2023年7月15日
Androidアプリから投稿

間の悪い2人によるちょっとした笑い
禁断の恋
凶悪犯との戦い
って感じでちょっと忙しい印象。でも笑いと恋とアクションのバランスは良かったと思う。
だが前半から中盤にかけては正直けっこう退屈でした。恋愛は良いとして、笑いにパンチがないからかな?
後半の凶悪犯との戦いはすごく良かった。一気に刑事物に戻った感じ。それまでふざけてたりイチャイチャしてた分差が激しく感じる。いつもふざけてたりドジったりする人がしっかり決めるのって良いよね。

不満をあげるなら、もう少し犯人達を積極的にストーリーに参加させて欲しかったかな。
途中存在忘れそうになったし。

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カミムラ

4.0ただの張り込み捜査のはずだったが…

2023年6月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

スターチャンネルの吹替(フジテレビ版)で観ました。
事件の捜査である家を張り込みすることになった二人の刑事でしたが女性のヤバいシーンにドキッとしました。そっから恋愛に発展とは大胆な設定だなと思いました。
※今じゃ観れないフジテレビ版の吹替も楽しめました!

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HIDE Your Eyes

5.0バデイものの真骨頂

2020年7月11日
PCから投稿

80年代はジョンバダム監督の黄金期でした。American Flyers、ショートサーキット、張り込みを鮮明に記憶しています。

よく感じるのですがBlue ThunderやWarGamesみたいな、とても僻地な素材を、一級の商業映画にしてしまう手腕がありました。いったい誰がショートサーキットを面白くできると想像したでしょう?
ヘリコプターやコンピューターオタクから、映画を──しかも面白い映画を撮ってしまうのがハリウッドの凄みでした。

徹底した職人主義です。
近年の日本映画は、監督の功名心がダダ漏れしている、と思います。
観衆は、画からにじみ出てくる「わたしの感性」を払いのけながら見ている、ような気がします。

海外映画レビューにいちいち牽強付会なdis日本映画をするわたしもわたしですが、誰であろうと、映画を好きになる初動には、演出が巧い映画の存在があったと思います。
映画を見慣れて、リテラシーやパターンを知り及んで、各々主観を形成しますが、がんらい面白い映画が面白いわけです。

だから、演出が巧い映画監督に絶対の価値をみるのです。
じっさいわたしも映画を積極的にみはじめた80年代、ジョンバダムやマーティンブレスト、リチャードドナー、ロバートゼメギス、ジョンマクティアナン、トニースコット・・・そういったドル箱の商業映画から、世界へ踏み入ったはずです。

つまり、誰もがやがて映画を語りはじめますが、初動はダイハードやバックトゥザフューチャーだった──と思うのです。

そしてこの映画。ジョンバダムの張り込み。見たときの興奮をとてもよく憶えています。ほんとに映画って面白いなと思いました。

映画は複層の映画的素材を持っています。バディものの刑事素材。ラブコメ素材。他人の生活をのぞき見る裏窓素材。アクション素材。それらが怒濤のテンポで語られるのです。

この当時、綺麗系で売れっ子だったマデリーンストウがもっとも綺麗だったのに加えて、ドレイファスにエステベスにフォレストウィテカーです。
わたしはオールウェイズで、これから飛行機が爆発して死ぬってときに、ニコニコ笑ったドレファスが忘れられません。
バディとなるエステベスは童顔に不釣り合いな髭を生やしていました。双眼鏡に墨を塗られてパンダになります。刑事たちの悪ふざけが、おっそろしく楽しく語られる映画でした。

いちばん楽しかったのはドレイファスがストウを落とす顛末です。刑事らは、仕事とはいえ、日々彼女の生活をのぞき見ており、彼女の歓心を買うのに苦労しません。いわば、ユーガットメールのトムハンクスみたいなもんです。その男性側の希望的観測が、これ以上ないほど鮮やかに語られている映画でした。

ところで、日本の数少ない職人型監督である野村芳太郎にも張り込みという映画があります。代表作のひとつです。後年になって、バダムはきっと野村芳太郎を見ただろう──と、わたしはひそかに確信しているのです。

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津次郎

4.080's

2019年9月16日
Androidアプリから投稿

リチャード・ドレイファスとマデリン・ストウ、80年代だね。シャツ・イン・パンツも懐かしいけど、最終世代じゃないかな? それじゃあ刑事だ、という台詞はなんだったかなあ。

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