異邦人
劇場公開日 2021年3月5日
解説
ノーベル賞作家アルベール・カミュが1942年に発表し、人の心理に潜む不条理の意識を巧みに描いた小説「異邦人」を、イタリア映画界の巨匠ルキノ・ビスコンティ監督が映画化。第2次世界大戦前のアルジェ。会社員のムルソーのもとに母の死の知らせが届く。葬儀で涙も流さない彼は翌日、元同僚の女性と喜劇を見に行き夜を共にする。その後、友人とトラブルに巻き込まれたムルソーは預かっていた拳銃でアラブ人を射殺してしまう。太陽がまぶしかったという以外、ムルソー自身にも理由はわからず、非人道的で不道徳だと非難された彼は裁判で死刑を宣告されるが……。生きることに無関心なムルソーをマルチェロ・マストロヤンニが好演した。1967年に製作され、日本では68年9月に英語版で公開された。その後は短縮吹き替え版などがテレビ放送され、権利関係の問題でソフト化などもされずにいたが、2021年3月に復元されたイタリア語オリジナルの「デジタル復元版」で劇場公開が実現する。
1968年製作/104分/G/イタリア・フランス合作
原題:Lo straniero
配給:ジェットリンク
日本初公開:1968年9月21日
スタッフ・キャスト
- 監督
- ルキノ・ビスコンティ
- 製作
- ディノ・デ・ラウレンティス
- 原作
- アルベール・カミュ
- 脚本
- スーゾ・チェッキ・ダミーコ
- エマニュエル・ロブレ
- ジョルジュ・コンション
- 撮影
- ジュゼッペ・ロトゥンノ
- 音楽
- ピエロ・ピッチオーニ