バッファロー'66のレビュー・感想・評価
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負け犬の巻き返し
評価が既に決まった良い映画であっても新たな発見はある。かなり強引なシナリオとストーリーであっても、確かに心は打たれる。妙な魅力と希望に溢れた映画だ。独特のユーモアと無理矢理な映像に破綻しかかった危うさはあっても、勢いに丸め込まれる。ヴィンセント・ギャロの才能か?至る所の粗は目立っても、グッと来る良い映画であることには違いない。劇場で観たい映画だ。
余談だが、ヴィンセント・ギャロの履いていた赤いブーツが凄くカッコイイ。ペラペラのスタンドカラーの革ジャンもカッコイイ。クリスティーナ・リッチのやり過ぎなメークを施したムチムチのミューズはとても魅力的だ。
いやしのレイラ
ニューヨーク州バッファローの壊れた家庭で育ったビリー(ガロ)。
すぐに激昂する癇癪持ちの親父。ビリーが子供のころ可愛がっていた子犬をうるさいとひねり殺してしまう回想シーン。
病的なほどにアメフトチームに入れ込み過ぎの母親。ご贔屓のチームが最後に優勝した66年はビリーを産んだ年で、そのため優勝を決めた試合を見ることができなかったと今でもいうほど。それも冗談ではない。マジだ。チョコレート(カカオ)アレルギーのビリーにチョコレートドーナッツをすすめる母親。回想シーンは漫画の吹き出しのように四角の画面から始まるのでわかり易い。
そんな家に育ったビリーは嘘をつかなきゃやってられない人間になってしまったのかな。可哀想!と思いはじめたということはわたしも立派なストックホルムシンドロームですね。
母親の影響か一発逆転を賭けて、バッファロー・ヒルズに実際は持ってない一万ドルを賭けてしまう大馬鹿野郎。ノミ屋の元締めの怒りを買う。その代償は真犯人として名乗り出て、刑務所に収監されている元締の仲間の刑を肩代わりすることだった。
5年の刑期を終えて刑務所を出るビリー。バス停🚏でオシッコ!となる。刑務所に戻って、トイレを借りようと門番を呼ぶが「一度出たものは入れない。もうすぐバスが来るぞ」と門前払い。延々、オシッコを我慢するロードムービー。オシッコなのか💩なのかわからなかったもので、ヒヤヒヤしました。駅のトイレは清掃中で閉鎖、お店では断られ、忍び込んだビルで用を足すかと思いきやトイレにいた男にキレまくり。家の両親に公衆電話から電話しようとしたところを通りかかったダンス練習中のレイラに小銭を出させて、親に嘘ばっかり話す。オヨヨ。さらにレイラを拉致して、レイラのトヨタセリカXXGTで自宅に向かう途中でやっと、立ち小便。少し落ち着いて、レイラに詫びて謝る。政府の仕事で長いこと留守にしていたけど、フィアンセ連れて凱旋する演技をして取り繕ってくれと。名前もレイラはダメだ。ウェンディ・バルサムだと押しつける。
見栄からにせよ、親孝行息子を演じたくなったのは、あんな家でも親子は親子だからかな。かわいいじゃないですか。拉致されたレイラはブロンドヘアで色白の爆乳娘。両親も喜ぶ。おまけに妊娠していると、ダメ押し。
CIAにお勤めのすごく優しくてハンサムなビリーに首ったけのフィアンセを演じ切って、家をあとにする二人。
それから、ボーリング🎳場に行ったり、ファミレスに行ったり、モーテルに泊まったり。ボーリング場でのレイラのタップダンスシーンもありました。
ビリーが刑務所に入ることになったのは八百長(フィールドキックをわざと失敗して、ジャイアンツに一点差で負けた)選手のせいだと思い込むようになり、復讐を計画するその選手スコットはストリップ劇場を経営していることを突き止めて、心配するレイラを残して、深夜にひとりで行くのだが・・・・
クライマックス直前で、おーっと、横の奥の席のカップルの男が途中退場。
スコットのストリップ劇場の場面がきれいに終わってから戻ってきた。
馬鹿だなぁ! オシッコなんかビリーみたいに我慢しなよ!と思った私。
スコットが太った田中哲司に見えてしまったw
優しいレイラの過去には何があったのかな。それとも、何もないからアホなビリーを赦せるようになって行ったのかなぁ?
音楽もよかった。
昭和な映画を令和に見て、レイラに癒されました。
ビリー、あなたは世界で一番優しい人よ。ハンサムだわ
いつもの如く予備知識が全く無く、ジャンルさえもわからない状態で鑑賞...
クリスティナ・リッチ
タイトルなし(ネタバレ)
過去を想起させる画面演出、最後はそこがトリックに使われていて、感動した。また、実家において4人で囲む食卓のシーンが自分には既視感ややあるかしも目新しく新鮮だった。
ヘタレな主人公が愛され、愛することを知る物語。親友グーンへの愛、両親の愛?笑にも目が行くエンドが気持ち良かった。ただ前半の尿意を我慢しながらのマシンガントークはやや気疲れするかも知れないので、そこを耐えれば後はおしゃれに可愛く純朴に進みます。
理想の音響たち
100%ギャロの満足映画
急に暗転してレイラにスポットライトが当たりKingCrimsonの「Moonchild」が流れる中でのお遊戯的な素振りが可愛らしいクリスティーナ・リッチのぽっちゃり加減が最高、不敵な笑みが印象的なストリッパーからの止めの一発はYesの「HeartoftheSunrise」で一気にテンションが上がる。
落ち目一直線だった頃のミッキー・ロークや「ビッグ・ウェンズデー」の印象しかないジャン=マイケル・ヴィンセント、カサヴェテス・ファミリーのベン・ギャザラにアンジェリカ・ヒューストンと渋いキャスト陣がギャロの思想や価値観に付き合わせられた100%ヴィンセント・ギャロが炸裂する本作。
とにかく主人公のビリー・ブラウンがイチイチ気持ち悪くて女々しくて自己中でイライラするし、薄着過ぎて観ていて寒くなるし序盤は半ケツだしマニュアル車を運転出来ないし、素っ気無い態度を取る割には相手にされたくて気を引こうとする寂しがり屋で見栄っ張りで殆どの周りの他人が面倒で離れてしまうタイプ!?
監督二作目の「ブラウン・バニー」も含めた本作の主人公はギャロ自身そのモノって断言しても良いだろうってな共感は一切出来ない。
でも何度観ても飽きないしギャロのセンスが好みで嫌いにはなれない寧ろチョットした傑作と褒めても良いだろう、最高な映画であるのは否めない!?
ヘンテコだけど、とびっきりのラブストーリー
初めて見たのは高校生のとき。何回見てもキュンとする大好きな映画です。
主人公のダメっぷりとヒロインの天使ぷりが最高!ビリーが部屋から出て行く時とラストのシーンは本当にキュンとします。
話のテンポはゆっくりだけど、後半がすごく良いです。冬になると見たくなる映画です。
走り方がうますぎる
途中で見るのやめようってなるくらいギャロがなんかダサい!!
走り方とか丈短すぎるジャンパーとかトイレ行きたがりなところとか
ボーリング連れて行って店主と話す時、おるおる〜こういうやたら自意識過剰で誰か聞いてるって思いながら話すやつ〜ってなった
でも憎めない!キャッチコピー通り
何回も見てやっと良い!ってなる映画
サイテーな奴♡
入りが暴力的で負のイメージ
でもおしっこ我慢するのがおかしくて変だなとは思ったんだよね
…騙された(笑)
キレッキレの主人公 すべては自作自演の映画
両親に問題があったのだろうけど
主人公の過去が意外とチョロチョロ出てくると
しょーもなーな奴なのよね だけど
橋端に繊細で几帳面な神経質好青年な面に気づく
(特にベッドカバー)
過去のシーンを大胆なカットで見せるところも おっかしーんだな
相方になってしまった拉致された彼女は超絶かわいくて
どこもかしこもムチムチしてて こってりしたメイクも魅惑的
なんでこの子だまって言うなりになって付いていったのかも不明だけど
このクソ男にどこか優しさを見つけたのかな…
山場の復讐劇、ストリップ劇場からはサイケでサイコーヽ(^。^)ノ
こっからはあっという間(笑)
ホットココア&ハートのクッキーでラスト!
要するに、男は彼女が出来れば生きていける(*´з`)
どこのカットを切り取っても一枚の芸術写真のような綺麗な画
名作とはきいていたけど
ここまで名作とは。
どこのカットを切り取っても一枚の芸術写真のような綺麗な画になり
色彩音楽内容すべてが逸脱
DVDパッケージをみれば監督・脚本・主演・音楽すべての欄がヴィンセント・ギャロ
!?
普段は映画自体を評価したいのでその映画が作られた背景等はあんまりレビューしたくないのですが、こればっかりはやられました
使われてる英語も難しくないので吹き替え自重を推奨します
この映画につたない言葉による先入観をもってほしくないので
もうこのレビューを終わらせます
この映画と出会えた今日を生きてよかったと思います
アメリカ映画
監督 ヴィンセント・ギャロ
主演 ヴィンセント・ギャロ
クリスティーナ・リッチ
制作費 $1,500,000
公開日 1998年6月26日(米)
1999年7月3日(日)
精神障害で神経質な男前の男の話。 父親の歌のくだりが無意味で笑える...
駄メンズ・ギャロ
とにかくビンセント・ギャロの世界という感じの映画。
一見、現実味のないストーリーですが、映像センスとクリスティーナリッチの母性本能的な優しさに包まれるラブストーリー。
いちいち映像がお洒落。
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