熱砂の日
劇場公開日:1988年6月30日
解説
インドを舞台に、異文化間の伝統、習慣、思考の衝突を、時を隔てて生きる二人の英国人女性の体験を通して描く。製作はイスマイール・マーチャント、監督は「モーリス」のジェームズ・アイヴォリー、原作・脚本は「眺めのいい部屋」のルース・プラヴァー・ジャブヴァーラ、撮影はウォルター・ラサリー、音楽はリチャード・ロビンズが担当。出演はジュリー・クリスティ、グレタ・スカッキほか。
1982年製作/イギリス
原題または英題:Heat and Dust
配給:俳優座シネマテン
劇場公開日:1988年6月30日
ストーリー
一九八二年、大叔母オリヴィアのインドでの過去に興味を抱いた英国人女性アン(ジュリー・クリスティ)は、ひとりインドへと旅立つ決心をする。時は一九二〇年代、英国支配下のインド。オリヴィア(グレタ・スカッキ)は、新婚早々の夫ダグラス(クリストファー・カズィノウヴ)と共にインドへ渡るが、インド駐在官とその妻たちの作る英国人社会になじめないでいた。その反面、神秘的で華麗なインドの魅力にとり憑かれてゆく彼女は、夫を愛しながらも魅惑的で謎めいた大胆不敵なインドの大守(シャーシー・カプール)に強く惹きつけられ、やがて彼に全てを委ねてゆくのだった。それから約60年の歳月を経た現代のインドで、アメリカ人ヒッピー、チド(チャールズ・マコーン)をはじめとするさまざまな人との出会いの中で、アンは知らぬ間に大叔母と同じような生き方をする自分を見い出してゆく。やがて彼女は、インドでの宿主インダー・ラル(ザキール・フセイン)と恋におち、彼の子を宿す。そしてオリヴィアが人生の最後を送った山に登るアンは、そこで時を超えて大叔母と結ばれるのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジェームズ・アイボリー
- 脚本
- ルース・プラバー・ジャブバーラ
- 原作
- ルース・プラバー・ジャブバーラ
- 製作
- イスマイル・マーチャント
- 撮影
- ウォルター・ラサリー
- 美術
- ウィルフレッド・シングルトン
- 音楽
- リチャード・ロビンズ
- 編集
- ハンフリー・ディクソン
- 字幕
- 細川直子
受賞歴
第36回 カンヌ国際映画祭(1983年)
出品
コンペティション部門 | |
---|---|
出品作品 | ジェームズ・アイボリー |