ナバロンの嵐

劇場公開日:

解説

ユーゴの最重要戦略拠点であるネレトバ橋をめぐって死闘をくりひろげるパルチザンとドイツ軍を描く戦争アクション映画。「ナバロンの要塞」(66)の続編にあたり、68年にアリステア・マクリーンが書いた『ナヴァロンの嵐』(ハヤカワ文庫)の映画化。製作はオリヴァー・A・アンガー、監督は「007/黄金銃を持つ男」のガイ・ハミルトン。「ナバロンの要塞」を製作・脚色したカール・フォアマンのスクリーン・ストーリーに基づいてロビン・チャップマンが脚色。撮影はクリス・チャリス、音楽はロン・グッドウィン、製作デザインはジェフリー・ドレイク、衣裳はエマ・ポールテス、編集はレイモンド・ポールトン、特殊効果はルネ・アルブース、アクション監修はエディ・スティシィが各々担当。出演はロバート・ショウ、ハリソン・フォード、エドワード・フォックス、バーバラ・バック、フランコ・ネロ、カール・ウィザーズ、リチャード・キール、アラン・バデル、クリストファー・マルコム、ニック・エルスワース、ジョナサン・ブレイク、マイケル・シアードなど。

1978年製作/118分/イギリス
原題または英題:Force 10 from Navarone
配給:コロムビア
劇場公開日:1979年2月10日

ストーリー

第二次大戦中のユーゴスラビアでは、強大なドイツ軍がパルチザン将兵七千を、ネレトバ峡谷に追いつめていた。彼らを救うにはネレトバ橋の爆破しかない。その命令がアメリカ軍特殊部隊〈フォース10〉に下った。バーンズビー中佐(ハリソン・フォード)を隊長とする〈フォース10〉に、ナバロン要塞を爆破したマロリー(ロバート・ショウ)とミラー(エドワード・フォックス)が加えられた。二人にはパルチザンに潜入しているドイツのスパイ、レスコバー大尉(フランコ・ネロ)抹殺の任務もあった。ユーゴに降下した彼らは、ドラザック大尉(リチャード・キール)ひきいる王党派につかまり、ドイツ軍に引き渡される。王党派はドイツ軍に協力するゲリラ組織で、パルチザンと敵対していたのだ。だが王党派にいた娘マリッツァ(バーバラ・バック)のおかげで、マロリーとバーンズビーは脱出に成功。パルチザンと遭遇し、隊長のペトロビッチ少佐(アラン・バデル)に会う。マリッツァは彼の実の娘だったのだ。彼はネレトバ橋の爆破は絶対に無理だという。二人はともかくレスコバーと一緒に王党派の集落に侵入して、ミラーやマリッツァらを救出してくる。爆破のエキスパートであるミラーは、橋はとうてい無理だが上流のダムを爆破して洪水をおこせばよいと発言する。レスコバーがドイツ軍と連絡をとっているのを見たマリッツァは、レスコバーに射殺された。ドイツ軍の武器弾薬庫から爆薬を盗み出したマロリーらは、ダムに向かう。この時、ついにレスコバーの正体はばれて殺される。彼らを追ってきたドラザックは、ウィーバー軍曹(カール・ウィザーズ)に倒された。ダムにしのびこんだマロリーとバーンズビーの仕掛けた爆弾が時間通りに爆発。ダムは徐々にき裂がはいり、やがて壁面をつき破って水がほとばしり出る。水は奔流となって川を下り、折しもドイツ軍が渡り始めていたネレトバ橋を押し流してしまった。

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映画レビュー

3.5拾いものだった

2023年4月5日
PCから投稿

彼らが今どのレベルの危機に瀕しているのか、主人公は何を動機にこんなに頑張っているのか ・・何の説明もないままに物語が進んでいく・・普通それを書かないと客は入っていけないと思うのだが不思議なことに引き込まれた。この不思議さはきっとハリソンフォードの俳優としての力なんだと思う。途中パルチザンとか誰が敵で誰が味方なのか地域的・軍事的事情とかよく分かんなくなったのだがそんなもの関係なく楽しめた。
人間ドラマも何もなく、ただただピンチ&チャンスの連続。最後までそれで突っ走って見せ切ってくれた。セクシーな女性がちょっと入ってるところがアクセントになっていてよかった。クライマックス前の30分ぐらい、やや退屈になってきたけどもクライマックスが盛り上がったので最終的には感動したというか興奮したと言うか存分に満足した。(ただクライマックスのスペクタクルはテレビで見てる人にはショボいかも。私はプロジェクターで見ているので迫力満点だった)
グレゴリーペックの誕生日にナバロンの要塞を見ようと思って間違って こっちをクリックしてしまったが拾いものだった。

後で調べてみたらこの映画はスターウォーズ第一作の翌年に出来た映画だった。この映画作った時代にスターウォーズかと驚いた。やはりスターウォーズは先輩たちにとってえらい衝撃だったんだなぁと改めて感じた。

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タンバラライ

4.0『ナバロンの要塞』の後日談

2021年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 パルチザンだと名乗る男たちについて行ったら、彼らは親独派チェトニックでそこはドイツ軍の駐屯地だった。「実は逃亡兵なんだ。ペニシリンを闇市で捌きたい」と逃げようとし、ニコライというスパイを殺す任務を帯びたマロリーと橋を爆破する特殊任務のバーンズビー中佐(フォード)二人が逃走し親独派の女性マリッツァ(バーバラ・バック)にも助けられ、パルチザンに合流する。

 ナバロンの要塞を爆破したミラーは未だドイツ軍に捕らえられたまま。二人はパルチザンとともにナチスのアジトへ潜入しミラーたちを助け出す。黒人軍曹のウィーバー(カール・ウィザース)がちょっとだけ反抗するが、その勇ましさは『ロッキー』シリーズを彷彿させる。パルチザンの協力のもと、爆破目的の橋の上流にあるダムを決壊させる作戦を着々と進めるが、敵の急襲に遭い、部隊は殲滅状態。

 パルチザン側もナチス側もスパイ合戦は熾烈なもの。『ナバロンの要塞』には全く感じられなかった反戦意識がこの映画ではちらりと垣間見ることもできる。最後のダム爆破シーンはじわじわと水が吹き出る様子が逆にリアルだったりする。

 『インディ・ジョーンズ最後の聖戦』でハリソン・フォードが残虐なナチスに捕虜にされるが、そのナチス将校はマイケル・バーン。この映画でもナチス将校役としてハリソン・フォードと向かい合うシーンがあることが興味深いところだ。

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kossy

4.5冒険小説の世界にようこそ!

2020年11月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

傑作です!
アリステア・マクリーンのファンならナバロンの要塞よりも楽しめるかも知れません

かって冒険小説というジャンルがあり、アリステア・マクリーンはその第一人者です
ハヤハワNV文庫で読み耽った人も多いと思います

本作は「ナバロンの要塞」の続編に当たりますが、お話は連続しているわけではなく、主人公と一部の主要登場人物が共通するという程度です

原作を読んだのは遥か昔のことで何もかも忘れ果てていたので、全く新鮮な気持ちで観れました
アリステア・マクリーンの小説は、誰が裏切り者なのか、本当の敵、本当の味方、本当の作戦目的などが隠されていてお話が進むにつれて次第にそれらが明らかになる、そしてドンデン返しに次ぐドンデン返しの連続が醍醐味になります
その小説の雰囲気が濃厚に感じとれて大変満足しました

クライマックスの大破壊も迫力があり、カタルシスを十分にもたらしてくれます
特撮も日本の特撮が得意とくる水物でもすでにリアリティで英国の特撮が勝っていることが良くわかる素晴らしい出来です

カメラが美しくクリアに現地を撮影しています

主人公のマロリー少佐は前作のグレゴリー・ペックからロバート・ショウに変更
どことなく容貌が似ていますし、英国人らしさが出ており、演技も良かったです
ただスターのオーラはやはり有りません
それはアメリカ海兵隊のバーンズビー中佐役のハリソン・フォードが担当します
彼が米国人らしさを濃厚に醸し出して対比としても良かったと思います

監督は007映画で有名なガイ・ハミルトン
英国的ウイットが散りばめてあり、ニヤリとする可笑しさは007シリーズと共通するものです

本作を観ようかと思う方は、まず100%「ナヴァロンの要塞」をご覧になって気にいったからでしょう
本作も面白かったと思われたなら、ぜひ1968年の映画「荒鷲の要塞」もご覧になって下さい
これもアリステア・マクリーンの原作です
登場人物は別になります

そして冒険小説のもう片方の巨人ジャック・ヒギンズの原作になる1976年の映画「鷲は舞い降りた」を観なければなりません

そしてそれぞれの原作の冒険小説を是非お読みになって下さい
これらの映画を楽しめたあなたなら、その読書の期間は至福の時となることでしょう
いや、寝るのを忘れて読み続けて睡眠不足になってしまうかもしれません
悪しからず

でも、これらの映画作品がさらに二倍にも三倍にも楽しく、また観れるはずです

冒険小説の世界にようこそ!

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あき240

2.5見るに堪えない?

2016年9月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

リアルタイムで映画館で観た。
最近、光TVの番組で観たりしたが・・・

今見ると、ありえないような、ダム破壊と落橋。
特に橋梁の破壊シーンはチープ。

(ドイツ戦車として出てくる)T-34/85の動く姿が見られるのが吉。

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kita-kitune