ナチュラル・ボーン・キラーズ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

「プラトーン」のオリバー・ストーン監督が、理由なき殺人を繰り返すカップルの逃避行を描き物議を醸したバイオレンスアクション。クエンティン・タランティーノが無名時代に執筆した脚本を原案に、ストーン監督がメディア批判を盛り込みつつ、16ミリフィルムやVTR映像、アニメ合成などを多用した斬新な表現技法で活写。幼少時から父親に性的虐待を受けてきたマロリーは、肉屋の配達人ミッキーと出会い恋に落ちる。ミッキーはマロリーの両親を殺害し、2人は車でルート666を旅しながら無差別殺人を繰り返していく。52人もの命を奪った彼らはマスコミの報道合戦によって全米の注目を集め、若者たちのヒーローとして崇められるように。そんな2人を、名声を欲する暴力刑事スキャグネッティと視聴率アップを狙うテレビキャスターのゲールが追う。

1994年製作/119分/アメリカ
原題または英題:Natural Born Killers
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1995年2月4日

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(C)1994 Warner Brothers Productions, Ltd. and Monarchy Enterprises S.a.r.l. All rights

映画レビュー

5.0善と悪とは〜Leonard Cohenの『The Future』

2024年12月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

怖い

単純

1994(日本は1995)年公開のアメリカ映画。

【監督】:オリバー・ストーン
【脚本】:デヴィッド・ヴェロズ、リチャード・ルトウスキー、オリバー・ストーン
【原案】:クエンティン・タランティーノ

主な配役
【ミッキー・ノックス】:ウディ・ハレルソン
【マロリー・ノックス】:ジュリエット・ルイス
【ウェイン・ゲール】:ロバート・ダウニー・Jr
【ドワイト・マクラスキー】:トミー・リー・ジョーンズ

1986年の『プラトーン』に始まり、『7月4日に生まれて』、『ドアーズ』、『JFK』などヒットを連発したオリバー・ストーンが、タランティーノの原案を映画化した問題作。

タランティーノは脚本にクレジットされてないが、
『パルプ・フィクション』に似たテイストが本作にも反映されているのが興味深い。

1.コミック(劇画)調の映像とストーリー展開
ウディ・ハレルソンとジュリエット・ルイス、
彼ら以外に考えられないくらいのキャスティング含め、
演出、色調、展開など全てがアメコミ調であることに気付く。
タランティーノのテイストを感じるのも、これだ。
二人の出会いからラストまで、
『俺たちに明日はない』のボニー&クライドほどヒロイックではないが(笑)、
理屈抜きに面白い。

2.鋭い風刺
『ダイハード』のテレビレポーターと同様、
本作にも、道化役のマスコミが現れる。
報道、と称すれば全て許されると勘違いしたマスコミそのものや、
その露悪趣味を見事に料理してみせた。

本作を、ピカレスクもの、とカテゴライズしてよいものか迷う。
なにが「善」で、
なにが「悪」なのか?
刑務所の塀で隔てられているのは何なのか?
問いかけられたような気がした。

3.エンディング曲
Leonard Cohenの『The Future』 が選曲されている。
ミニバン?に乗り、楽しく愉快に移動する一家、
そのバックに流れる、これまた風刺の効いた一曲。

家族みんなで楽しめる作品ではない。
エロもグロもある。
最初に観た時は、かなりの衝撃だった。
本当にオリバー・ストーンか?と疑った。
でも、もう一度観たいと思った。

何度観てもそう思うということは、☆5.0なのだろう。

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Haihai

2.5やはりそうか…

2024年10月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

なんかこれはタランティーノ感があると思いきや、やっぱりタランティーノ原作やった😅やけに東京でてくるし。タランティーノあんまり好きな監督ちゃうねんな…ノリが。監督はオリバーストーンやけど、雰囲気的にはタランティーノ9割、オリバー1割って感じ。

荒唐無稽でなにも考えずに観るにはいい作品。得るものは特になかった。

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める

1.5言いたいこと言いつつ、警察マスコミ批判したかった作品かなと

2024年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

時計じかけのオレンジのように映画というより映像作品といった印象を強く受け、より暴力の美を際立たせているように感じた
内なる衝動を全部ぶち撒け、理解されようがされまいが関係ねぇ俺はこうなんだというエゴイストの塊をぶつけられた感覚

ストーリーなんてあってないようなもので面白いとかつまらないとかそういうものではなかった
サブリミナル的に映し出される映像だけなんだったのかだけわからなかった

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共感した! 0件)
高い坂

4.0相性

2024年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

ストーン監督、タランティーノ脚本とはすごい取り合わせである。本来タラちゃん流のユーモアで中和されるはずの暴力描写に、「プラトーン」の社会性がぶち込まれるので、凄惨さがいや増す。堪えられないので暴力を正当化している理由を探してしまうのだが、タラちゃん脚本にはそんな親切心などない。ますます腹がたつ。ただし、残酷さや暴力から目を逸らすなというリベラル派ストーン監督のメッセージが伝わるので、あえて傑作といいたい。

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ざむざむ