トレンチコートの女

劇場公開日:

解説

ある殺人事件を契機にして出会った刑事と謎の女の姿を描くフィルム・ノワール。製作はノルベール・サーダ、監督は「恋の病い」のジャック・ドレー。ロビン・クックの原作を基に、脚本はミシェル・オーディアール、撮影はジャン・パンゼル、音楽はクロード・ボランが担当。出演はミシェル・セロー、シャーロット・ランプリングほか。

1985年製作/フランス
原題または英題:On ne Meurt que Deux Fois
配給:松竹富士
劇場公開日:1988年10月15日

ストーリー

ある雪深い朝、郊外の駅のプラットホームに一人の男の死体が投げ捨てられているのが発見された。この事件を担当することになった殺人課の刑事スタニランド(ミシェル・セロー)は、死体となったその男、ピアニストのシャルル・ベルリネルに何故か深い同情を持った。シャルルの妻マーゴ(エリザベス・ドパルデュー)から、彼にバルバラという名の愛人がいたことを知ったスタニランドは、さっそくシャルルのアパートに向うが、彼がそこで見つけたものは退廃的な微笑を浮かべた美女のヌード写真と、二人の情事の模様が収められたカセット・テープだった。とそこへ一人の女(シャーロット・ランプリング)が部屋に入ってきた。彼女こそが写真の女で、同時にバルバラという情事の相手であった。やがて捜査を進めてゆくうちに、バルバラの魔性にとらわれてゆくスタニランドは、ついに彼女と関係を持ってしまう。そんな時事件の面に、バルバラの弟という男の存在が浮かび上がってきた……。

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映画レビュー

3.570点ぐらい。『蜘蛛女』に影響を与えた?

2024年11月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

シャーロット・ランプリングが出てるフィルム・ノワールで、

レトロに渋く光るネオン、怪しげなトランペット(トロンボーン?)の音楽、フィルム・ノワール好きな自分は開始数分で心を奪われました。

そして、シャーロット・ランプリング演じる、男を手玉に取る謎の女…

観てて思ったのは、この映画を、もっと不良っぽく、もっとハードボイルドにすると『蜘蛛女』に近くなる。

『蜘蛛女』は、この映画の影響を受けてる部分あるのでは?

トム・ウェイツのアルバム『Blue Valentine』のジャケットっぽさも感じるのだけど、

表ジャケットは開始直後の緑色の壁、裏ジャケットは車の車体にパブのネオンが映りこむ場面、など。

この映画は1985年公開、トム・ウェイツのアルバム『Blue Valentine』は1978年発表。

ちなみに『蜘蛛女』の原題は『Romeo Is Bleeding』で、トム・ウェイツのアルバム『Blue Valentine』に入っている曲名で、そこからタイトルが取られている。

この映画に話を戻すと、脚本まあまあで、脚本ってより、フィルム・ノワールな画作りが良かったです。

個人的には、この映画より、もっと不良っぽく、もっとハードボイルド、が好みです。

でも、なかなか良かった。

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