トラック29

劇場公開日:

解説

退屈な医師との間に子供のない結婚生活を嘆くノース・カロライナに住む主婦の姿を描く。製作はリック・マッカラム、監督は「マリリンとアインシュタイン」のニコラス・ローグ、脚本はデニス・ポッター、撮影はアレックス・トムソン、音楽はスタンリー・マイヤーズが担当。出演はテレサ・ラッセル、ゲイリー・オールドマンほか。

1987年製作/イギリス
原題:Track 29
配給:シネセゾン
劇場公開日:1989年7月22日

ストーリー

リンダ・ヘンリー(テレサ・ラッセル)はノース・カロライナで、老人病院に勤める年配の医師ヘンリー・ヘンリー(クリストファー・ロイド)と結婚していたが、子供が欲しくてたまらないリンダは鉄道模型に夢中の夫に、退屈を感じていた。ある日リンダは、ヒッチハイクのイギリス人の若者マーティン(ゲイリー・オールドマン)と出会い、赤ん坊の頃に自分を養子に出した母親を捜しているという彼に、チャーミングを感じると同時に、昔彼女を誘惑して未婚の母にして置き去りにした青年に似ていることにショックをうける。その夜、ヘンリーと派手な喧嘩をしたリンダは、翌朝マーティンの訪問で機嫌を直すが、巧みに取り入り、脅してはなだめる彼の、自分を捨てた母親代わりになってくれとの訴えをうけ、“ママ”と“いたずらっ子”のゲームを楽しむ。二人は浴びるように酒を飲み、やがてマーティンは鉄道模型を壊し始める。その頃ヘンリーは、彼の無能さと看護婦スティン(サンドラ・バーンハード)との個人的関係を原因に職を解雇され、その足で出向いた鉄道模型のセミナーで雄弁をふるい、満場の喝采をあびていた。酔って寝てしまったリンダが目を覚すと、そこには自分一人しかいず、自分のしたことの恐しさに、親友のアーランダ(コリーン・キャンプ)に電話し、彼女に自分を弁護してくれるよう頼むが、ヘンリーが帰宅した時、鉄道模型は全くいじられていなかった。やがて頭を混乱させるリンダは、物かげに隠れていたマーティンがヘンリーを襲っている現場を目撃する……。翌朝これまでの不満を忘れたかのように晴れ晴れとしたリンダが家を出てゆく姿があった。

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映画レビュー

3.0赤ちゃん返り

2022年6月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

知的

オープニング、唐突に流れるジョン・レノンの『Mother』から直立不動の若かりしゲイリー・オールドマンが奇妙に最後までイカれたキャラで、クリストファー・ロイドは鉄道模型オタクで変態の医者、チョイ役ながらのシーモア・カッセルに『キング・オブ・コメディ』の印象が強い独特な顔立ちのサンドラ・バーンハート、本作の監督ニコラス・ローグの奥さんでもあったテレサ・ラッセルがエロい!?

ゲイリー・オールドマンは青白い顔から役柄的にも同監督作『地球に落ちて来た男』のデヴィッド・ボウイを想起させられ、難解と迄はいかない作品の題名を含めた奇妙な物語設定に多少の混乱と複雑さが単純にも。

スコセッシの『ケープ・フィアー』は鑑賞済みだが『恐怖の岬』はまだ観れていない。

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万年 東一
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