ドラキュラ(1979)
劇場公開日:1979年10月13日
解説
渡英した吸血鬼ドラキュラ伯爵と、イギリス娘との愛を描くロマンチック・スリラー。製作総指揮はマーヴィン・E・ミリッシュ、製作はウォルター・ミリッシュ、監督は「サタデー・ナイト・フィーバー」のジョン・バダム。ブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」を戯曲化したハミルトン・ディーンとジョン・ボルダーストンの芝居に基づいてW・D・リクターが脚色。撮影はギルバート・テイラー、音楽はジョン・ウィリアムス(2)、編集はジョン・ブルーム、製作デザインはピーター・マートン、美術はブライアン・アクランド・スノウ、特殊視覚効果はアルバート・ウィトロック、美装はピーター・マートン、ヴィジュアル顧問はモーリス・ピンダーが各々担当。出演はフランク・ランジェラ、ローレンス・オリヴィエ、ドナルド・プレザンス、ケイト・ネリガン、トレヴァー・イブ、ジャン・フランシス、トニー・ヘイガースなど。
1979年製作/アメリカ
原題または英題:Dracula
配給:ユニヴァーサル映画=CIC
劇場公開日:1979年10月13日
ストーリー
荒れ狂う嵐に翻弄された機帆船デシーター号が、イギリス・ヨークシャーの海岸沖で難破する。船内にはドラキュラ伯(フランク・ランジェラ)の棺が積み込まれてあった。難破地点の近くにあるスウォード精神病院には、スウォード博士(ドナルド・ブレザンス)の娘ルーシー(ケイト・ネリガン)の親友で病身のミーナ(ジャン・フランシス)が、静養を兼ねてとまっていた。深夜、難破船を見に行ったミーナは、不思議な狼に導かれて洞窟に入り、倒れているドラキュラを発見する。翌朝、村人が難破船のあと始末をしているところにロンドンの弁護士ハーカー(トレヴァー・イブ)が現れ、ドラキュラが唯一の生存者ということを聞かされる。彼の事務所が代理人となってドラキュラはカーファックス修道院跡を購入したのだ。ハーカーは、ルーシーの婚約者でもあつた。修道院跡に住んでいて、そのままドラキュラの従僕となったレンフィールド(トニー・ヘイガース)は、口答えして巨大な蝙蝠に変身したドラキュラに襲われ絶叫する。スウォード邸に招かれたドラキュラは、ミーナに生命を助けてもらった礼を言うが、ミーナはすっかりドラキュラに魅入られてしまう。その夜、ミーナは寝室にやって来たドラキュラに血を吸われて死亡。電報を受け取ったミーナの父、アムステルダム大学バン・ヘルシング教授(ローレンス・オリヴィエ)がやって来る。ドラキュラに惹かれているルーシーは、晩餐の招待に応じてドラキュラ邸を訪れ、いつしかドラキュラの恋の虜となってしまう。バン・ヘルシング教授は、ドラキュラに血を吸われた娘ミーナも吸血鬼と化したことを知り、墓を掘って地中にもぐり、ミーナを杭で突き刺して滅ぼす。ルーシーまでが、ドラキュラの魔力にやられたことを知ったスウォード博士らは彼女を部屋にとじ込める。しかし、その効もなくドラキュラはルーシーを誘い、故国のルーマニアにもどるべく港に急ぐ。2人を追うバン・ヘルシング教授らとの壮烈な馬車チェースが展開される。カタリナ号に乗り込んだヘルシングは、逆にドラキュラのために杭刺しになるが、瀕死の力をふりしぼって鉤の手をドラキュラの身体に投げつける。鉤にひっかかったドラキュラは、ロープで巻きあげられマスト上で太陽光線を浴び、ついに滅び去った。と見る間にマントが蝙蝠と化し海の波方に飛んで行く。それを見送るルーシーの顔は微笑をたたえていた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・バダム
- 脚本
- W・D・リクター
- 原作
- ブラム・ストーカー
- 原作戯曲
- ハミルトン・ディーン
- ジョン・L・ボルダーストン
- 製作総指揮
- マービン・E・ミリッシュ
- 製作
- ウォルター・ミリッシュ
- 撮影
- ギルバート・テイラー
- 美術
- ピーター・マートン
- ブライアン・エクランド・スノウ
- 音楽
- ジョン・ウィリアムズ
- 編集
- ジョン・ブルーム
- 特殊効果
- アルバート・ウィトロック
- 字幕
- 高瀬鎮夫