テラー・トレイン
劇場公開日:1981年5月16日
解説
疾走する列車内を舞台に、列車を借り切って卒業旅行を楽しむ学生たちが何者かによって惨殺されていくという恐怖映画。製作総指揮はラマー・カード、製作はハロルド・グリーンバーグ、監督はこれがデビュー作になるロジャー・スポティスウッド、脚本はT・Y・ドレイク、撮影はジョン・オルコット、音楽はジョン・ミルズ・コッケル、編集はアン・ヘンダーソン、製作デザインはグレン・バイドウェルが各々担当。出演はベン・ジョンソン、ジェイミー・リー・カーティス、ハート・ボシュナー、デイヴィッド・カパーフィールド、デレク・マッキンノン、サンディー・カリー、ティモシー・ウェバーなど。
1980年製作/97分/カナダ
原題または英題:Terror Train
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1981年5月16日
ストーリー
医学生たちが火を囲んで大晦日の夜を楽しんでいた。そんな中で、ドク(ハート・ボシュナー)は、数名の仲間たちと共に内気な学生ケニー(デレク・マッキンノン)にある悪質ないたずらを考えていた。美人学生アラナ(ジャミー・リー・カーティス)をひきあわせ、彼に初体験させようというのだ。“キス・ミー”というアラナの声に恐る恐るベッドに近づくケニー。しかし、ベッドに横たわっていたのは、ドクが解剖室から盗んできた女の死体だった。ショックのあまり、ケニーはカタトニア(緊張病)にかかり、精神病院ヘと送られた。それから三年後の大晦日。大学最後のパーティを列車で過ごそうと、学生たちは豪華なSL列車を借り切った。しかし、それぞれが変装して列車に乗り込む時、エド(ハワード・バスギャング)が何者かに殺されたことに気がついた者はいなかった。彼は三年前のケニー事件の仲間の一人だ。列車内では、仮装パーティが行なわれ、マジシャン(デイヴィッド・カパーフィールド)のショーなどと共に盛況をきわめた。アラナはモー(ティモシー・ウェバー)と、ドクはミッチー(サンディー・カリー)とそれぞれカップルを組んだ。アラナとミッチーは親友だった。いずれもケニー事件の仲間だ。トイレの中で扮装している男の血まみれの死体を発見し列車内の異様な空気に気がついたのは、車掌のカーン(ベン・ジョンソン)だった。彼は続いてミッチーの惨殺死体も発見し、騒ぎが大きくなることを恐れてそのことをアラナだけに打ち明けた。そして、女性奇術師を相手にしたマジック・ショーが最高潮に達した頃、モーが殺された。次々に起こる殺人事件にケニー事件が関係していると気づいたアラナは次には自分やドクが狙われると予感した。カーンは列車を止め、全員を外に出し調査したが、犯人らしき人物は見つからなかった。アラナは、ケニーが奇術に凝っていたことを思い出し、自分に関心を示している様子だったマジシャンを疑った。しかし、彼はケニーとは程遠い容貌で、謎は深まるばかりだった。そしてコンパートメントに戻って恐怖に怯えるドクが惨殺され、一人個室にこもっていたアラナが老人の仮面をつけた男に襲われた。大格闘の末、男を車外につき落とすアラナ。マジシャンが老人に変装して殺しに来たのだと思った彼女は、彼を倒してほっとするが、その直後、マジシャンの部屋から彼の死体が発見される。犯人は誰か。恐怖におののく彼女の手をある人物がつかんだ。それは女奇術師だった。そして、それは、あのケニーが女装した姿だったのだ。アラナにキスを求めた後、再び狂ったように彼が発作を起こしている時、カーンが現われ、今度こそ、彼を車外へと葬るのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロジャー・スポティスウッド
- 脚本
- T・Y・ドレイク
- 製作総指揮
- ラマール・カード
- 製作
- ハロルド・グリーンバーグ
- 撮影
- ジョン・オルコット
- 美術
- グレン・バイドウェル
- 音楽
- ジョン・ミルズ・コッケル
- 編集
- アン・ヘンダーソン
- 字幕監修
- 戸田奈津子