テニス靴をはいたコンピューター

劇場公開日:

解説

エレクトロニクス時代の爆笑編。「ラブ・バッグ」のディズニー・プロ、製作をビル・アンダースン、監督はロバート・バトラー、脚色ジョセフ・L・マッケヴィティ、音楽を「黒ひげ大旋風」のロバート・F・ブランナー、編集コットン・ウォーバートン。出演は新人カート・ラッセル、「バットマン(1966)」のシーザー・ロメロ、「ラブ・バッグ」のジョー・フリン、その他ウィリアム・シャラートなど。テクニカラー、スタンダード。1969年作品。

1969年製作/アメリカ
原題または英題:The Computer Ware Tennis Shoes
配給:ブエナ ビスタ
劇場公開日:1970年12月29日

ストーリー

M大学の学生デクスター(カート・ラッセル)と仲間は理事会会議を盗聴し、敬愛するキグリー教授(ウィリアム・シャラート)の欲しがっていたコンピューターが、貧乏大学の故に購入できないと聞きガッカリした。あきらめきれぬ彼らは相談し、町の実業家アルノー(シーザー・ロメロ)の所に押しかけ、コンピューターを寄付してもらうことに成功した。このアルノー、実は大きな賭博組織のボスだった。貧乏大学にコンピューターが設置され、教授、学生は張り切った。ところが、雨に濡れたままデクスターがヒューズの交換をしようとして誤って配線をショートさせ、全身火花を発する電撃ショックを食らってブッ倒れた。その瞬間コンピューターに蓄積されていたすべての記憶がそっくりそのままデクスターの頭は引越し、落第生だった彼は百科辞典顔負けの大天才になったのだ。試験は満点、暗記力抜群、ヒギンズ校長(ジョー・フリン)もビックリ。噂を聞いたアルノーは言葉巧みに競馬場、ルーレットと連れ出したが、百発百中の始末。そしてデクスターの名はアメリカ中に広まった。彼のお蔭で有名になったM大学はTVの全米大学対抗クイズで連戦連勝の州立大学との決勝戦に駆り出されることになった。全米注目のうちに決勝戦は始まった。デクスターは予想にたがわず活躍する。ところが司会者の簡単な質問が彼の記憶に見当違いの刺激を与えたため、彼の口から、アルノーが経営する賭博場や非合法組織の秘密がポンポン飛び出し始めた。TVを見ていたアルノーは驚き、子分に命じて決勝戦に出られないように監禁した。誘拐されたことに気づいた学生たちは、監禁された家をつきとめ、デクスターを助け出した。アルノーたちが追いかける、追いつ追われつの大追跡、やっと振り切ってTV局に駆けつけると、M大学は悪戦苦闘中、エースがきたと皆喜んだが、追跡中に頭を打ったデクスターはしどろもどろ、賞金もケシ飛ぶかにみえた最後の1問「合衆国のちょうど真ん中の町の名は?」答えに窮したそのとき、M大チームの1人が答えた--「カンサス州のレバノン」。知っていたのも道理、それは彼の伯父さんのいる町だった。(ブエナ・ビスタ配給*1時間31分)

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