罪物語
劇場公開日:1981年11月5日
解説
一人の女性の激しい愛とそれゆえの転落を描く。監督・脚本は「邪淫の館 獣人」のヴァレリアン・ボロヴズィック、原作はステファン・ジェロムスキ、撮影はジグムント・サモシウク、音楽はフェリクス・メンデルスゾーン・バルトルディ、美術はテレサ・バルスカ、製作マネージャーはヘレナ・ノヴィツカが各々担当。出演はグラジーナ・ドウゴウェンツカ、オルギエルト・ウカシェヴィッチなど。
1976年製作/ポーランド
原題または英題:Story of Sin Dzieje grzechu
配給:東映ユニバースフィルム=TUF
劇場公開日:1981年11月5日
ストーリー
19世紀末のワルシャワ。エヴァ(グラジーナ・ドウゴウェンツカ)は、失業中の父と母と暮らす純真な娘。隣人が娼婦と戯れる声や、酔った父のだらしない様子など最悪の環境で暮らしているが、ある日、部屋を借りにやってきていた男ウカシュ(イェジー・ジェルニック)と公園で初めて言葉を交わし、彼に惹かれる自分を感じる。ウカシュは、妻と離婚するためにワルシャワに住む必要があったのだ。ウカシュからの手紙で有頂点になったエヴァは生まれて初めての恋に夢中になった。しかし、離婚が不可能になったウカシュは、扶養手当を払う必要からワルシャワを発ち稼ぐために何処かへと去った。突然消えたウカシュを追うエヴァ。再会できたのも束の間で、ローマに去るウカシュ。しかし、荘園をもつシュチェルビツ伯爵(オルギエルト・ウカシェヴィッチ)とエヴァのことで決闘しウカシュが傷ついたという知らせを受けかけつけるエヴァ。やがて、二人はいっしょに生活するようになり、エヴァは妊娠した。しかしウカシュはまたもや彼女から去ってゆく。エヴァは、自分で子供を処分すると勤めに出た。シュチェルビツの数度の誘いを断り続けていた彼女も、ウカシュが別の女性と結婚しているという事実を知り絶望する。やがてやくざの情婦に身をくずしたエヴァは、さらに娼婦に転落する。今は事務所をもつまでになったウカシュを、やくざたちが襲った。エヴァはそのことを知ってかけつけウカシュの身替りになって銃弾を受け息を引きとるのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- バレリアン・ボロブツィク
- 脚本
- バレリアン・ボロブツィク
- 原作
- ステファン・ジェロムスキ
- 撮影
- ジグムント・サモシウク
- 美術
- テレサ・バルスカ
- 音楽
- フェリクス・メンデルスゾーン・バルトルディ
- 製作進行
- ヘレナ・ノヴィツカ
受賞歴
第28回 カンヌ国際映画祭(1975年)
出品
出品作品 | バレリアン・ボロブツィク |
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