タンゴ・レッスン

劇場公開日:

タンゴ・レッスン

解説

「耳に残るは君の歌声」「オルランド」などで知られるイギリスの女性監督サリー・ポッターが自身の経験をもとに、有名タンゴ・ダンサーとの愛の物語をつづった大人のラブストーリー。新作映画の脚本を執筆中の映画監督サリーは、気分転換に出かけたパリの街でタンゴの舞台を見る。そこで出会ったアルゼンチンの有名ダンサー、パブロ・ベロンの情熱的なダンスに心を奪われたサリーは、パブロから1度だけレッスンを受けてタンゴの魅力にとりつかれ、自らブエノスアイレスを訪れてレッスンを重ねていく。やがてサリーと再会したパブロは、彼女が見違えるほど上達していることに驚き、本格的なレッスンを続けながらダンスのパートナーとしてステージで踊ることを提案。レッスンを通してパブロへの思いをますます募らせていくサリーに対し、あくまでもプロとしてのダンスを求めるパブロは2人の関係に境界線を引こうとする。ポッター監督と本作が映画デビューとなるパブロ・ベロンがそれぞれ本人役を演じた。97年製作・公開。16年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。

1997年製作/102分/イギリス・フランス合作
原題または英題:The Tango Lesson
配給:ハーク
劇場公開日:2016年8月6日

その他の公開日:1997年12月13日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)Sally Potter 1997

映画レビュー

4.5踊りたい

2018年7月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

大昔だけど、ちょっとだけタンゴをかじった僕。この映画、久々にアツくなりましたね。 また習いたい! タンゴは男女の駆け引きが大胆なので面白いんです。 夢中になってタンゴにのめり込むサリー。でもイケメンのパブロは稽古をつけてやる程度にしか思っていなかったんだな。 こんなに踊ることが好きなのに素養のなさを突き付けられてパートナー解消されるって、悲しいよね。傷つくよね。 でもこれがプロの世界の掟というものなのだ。 身勝手けっこう。足をひっぱる存在とは決別して更なる高みのパートナーを見つけなければ芸術家は身を亡ぼす。 オーディションを題材にした映画はいろいろある。 しのぎを削るトップ争いのなかでふるい落とされてゆくダンサーの悲哀は、多くの作品になっているしなあ。 結局、サリーとパブロが甘いラブストーリーに落ち着かなかったところが、この映画がまがい物でなかったことの証かもしれない。 ・・・・・・・・・ タンゴつながりでオススメは 「ラスト・タンゴ」。 50年も一緒に舞台を踏みつつも別離れて生きるアルゼンチン伝説のペア、マリアとファンのドキュメンタリー。 あんなにも情炎を絡ませ体を密着させて踊るタンゴが、強く相手を惹き付けた次の瞬間その相手を突き放す。悲しいかなこんなにも遠い男と女のディスタンスをタンゴは踊るのだ。 それを魅せてくれる、この2本だ。

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きりん

4.0踊ることは生きること…

2017年11月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

こういうタイプの映画がとても好きです。感覚的で、官能的で、芸術的。 モノクロームで描かれた本編の中で、彼女の頭の中のイメージだけが、鮮烈なカラーで描かれ、映画監督、サリー・ポッターを位置づけ、顕示する。 狂おしくも心揺さぶる、タンゴの曲の数々。全編に散りばめられたダンスシーン。 愛と人生をタンゴに捧げることで、自らのアイデンティティを表現した作品。極上のタンゴダンスに酔いしれました。 こういう作品に出会えるから、映画はやめられない…

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ルナルナ

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