海流

劇場公開日:

解説

週刊女性に連載された新田次郎の同名小説を映画化したもので、沖縄ロケーションが行われた。「新・三等重役」の沢村勉と、高橋治が脚色し、「海の地図」のコンビ堀内真直が監督し、小原治雄が撮影した。

1959年製作/93分/日本
原題または英題:Okinawa Interlude
劇場公開日:1959年8月30日

ストーリー

台湾沖で遭難した紅洋丸は、殆どが救助されたが通信長の豊野だけは行方不明だった。洋上を漂う豊野は密輸船に救われた。だが首領の稲本は秘密が洩れることを恐れ、黒眼鏡の船長に彼を殺すよう命じた。しかし船長は沖縄島にある伊波宝石店にて待つようにとの謎の言葉を残して彼を逃がした。沖縄にたどりついた豊野は、新聞記者の新城に不審がられ跡をつけまわされた。そのうちに二人の間には奇妙な友情が湧いていた。そして職業意識をすてた新城の説得に豊野は彼の下宿に同居することになった。伊波宝石店に行った豊野は、店主から必ず内地に帰れるようにするから暫く待てという船長の伝言を聞いた。ある日豊野は新城から、新進の沖縄舞踊家富川節子を紹介された。節子はその日から豊野に好意を持ち、やがては沖縄の恋唄まで歌うほど燃え上がった。だが彼には恋人浮田葉子が自分の帰りを待っているので節子に冷たかった。ある日船長から連絡があった。そこで彼は黒眼鏡の男がかつての海兵団の仲間杉岡であることを知った。そこには密航船が用意されていた。しかし稲本は、杉岡の裏切りを知り殺し屋をさしむけてきた。杉岡は豊野の身代りとなって兇弾に倒れた。杉岡は妹のことを頼んで死んでいった。内地に帰った豊野は自分が死んだと思いこんだ葉子が既に他人と結婚していることを知った。一方杉岡の妹小枝はドライで自堕落な生活を送っていた。兄の死を知って一層グレる小枝を不憫に思う豊野は何かと彼女の面倒をみるのだった。そんな彼に小枝はだんだんひかれていった。そこへ沖縄舞踊の内地公演で節子がやって来た。再会を喜ぶ節子と豊野の姿をみて小枝は、無鉄砲に車を運転、暴走事故で若い生命を失った。豊野は節子との間に小枝の思い出が一生立ちはだかって消えないことを知り、彼女から離れようと思った。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0おばーたち興奮の渦

2017年3月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

1950年代後半の沖縄ロケ。喜屋武岬、摩文仁、中城城跡、守礼門、那覇国際通りに桜坂あたり、那覇空港と動く当時の風景が「懐かしい〜」と声が上がる。

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