戦場にかける橋

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劇場公開日:

解説・あらすじ

ピエール・ブールの同名小説を名プロデューサー、サム・スピーゲルと巨匠デビッド・リーンのコンビで映画化した戦争大作。第2次世界大戦下の1943年、ビルマとタイの国境付近にある捕虜収容所を舞台に、捕虜となったイギリス人兵士と、彼らを利用して橋を造りたい日本軍人たちの対立と心の交流を描く。出演はウィリアム・ホールデン、アレック・ギネス、早川雪舟。57年度のアカデミー賞では作品賞、監督賞を含む7部門で受賞した。

1957年製作/155分/アメリカ
原題または英題:The Bridge on the River Kwai
劇場公開日:1957年12月25日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第15回 ゴールデングローブ賞(1958年)

受賞

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) アレック・ギネス
最優秀監督賞 デビッド・リーン

ノミネート

最優秀助演男優賞 早川雪洲
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映画レビュー

4.0ギネスと早川の構築する、敵味方を超えた複雑な関係性が魅せる

2019年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アカデミー賞では作品賞をはじめ7部門を受賞し、映画史に名を残した戦争映画。捕虜となった英国人兵士(アレック・ギネス)と日本人将校(早川雪洲)が、互いに主義主張を譲らぬ中でいつしか妥協と協力を繰り返しながら橋建設を進めていく。最初は全く折り合えなかった二人が一つの目標に向けて視線を同じくしていく姿には、決して敵味方の二元論で割り切ることができない戦争というものの複雑さを垣間見せる。そんな二人にも皮肉な結末が待っているという、ますますもって複雑な余韻を残すこの映画。世の中に「敵の顔」が全く見えない戦争映画が多い中、本作は新たな境地を切り開いたとみていい。ギネスと早川、アカデミー賞にも絡んだ二人の演技は、ある意味、「戦場のメリークリスマス」の坂本龍一とデヴィッド・ボウイのようなものと言えるのかもしれない。クライマックスの鉄橋爆破シーンは映画好きなら一度は目に焼き付けておきたい歴史に残る名場面だ。

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牛津厚信

5.0不朽の名作、強烈な反戦映画

2025年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「午前十時の映画祭」で鑑賞。

不朽の名作。
巧みなストーリー構成、スケール感、スリリングな要素もたっぷり。そして力強い画面。

約70年前の映画だが、そんなことをまったく感じさせない、いきいきとした素晴らしい大作である。

「橋」は、あちらとこちらをつなぐ象徴。

強烈な反戦映画だ、と思った。

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peke

3.5ただただ虚しい

2025年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

午前十時の映画祭にて鑑賞。
クワイ河マーチが流れると私の脳内でサル、ゴリラチンパンジー🎵と変換されるので弱りました。
初めて鑑賞しましたが、一言で言うと戦争の虚しさを痛烈に感じる作品でした。
イギリス人捕虜ニコルソン大佐が誇りをかけて懸命に建設した橋をイギリス軍の316部隊が爆破しようとする矛盾。
せっかく脱走に成功したシアーズ中佐が316部隊に半ば強制的に参加させられ再び現地に戻る虚しさ。そして銃弾に倒れてしまう悲しさ。
ニコルソン大佐に結構肩入れして見てしまいましたが、結局彼も同じイギリス人ウォーデンの砲撃を受けて倒れ、倒れ込んだ瞬間に橋の爆破スイッチを入れることになり丁度通りかかった列車もろとも苦労して建設した橋が爆破されてしまうラストはただただやるせない結末でした。

ただ、日本軍を利する橋の建設にイギリス人捕虜があれだけ一生懸命に働くだろうか、と疑問を感じました。逆に最初はさぼり放題だし、日本軍の厳しいイメージがあれっという感じがしました。ジュネーブ協定を盾に労役を拒むニコルソン大佐なんか真っ先に銃殺されそうな予感がしましたが、意外と人間的な斉藤大佐の対応で正直ほっとしました。あと、斉藤大佐を演じる早川雪洲さんの流暢な英語には驚かされました。

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ノブ

4.5生き様。それを阻む壁。

2025年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

知的

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とみいじょん

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