戦艦ポチョムキン

劇場公開日

戦艦ポチョムキン
24%
54%
19%
3%
0%
採点

採点する

採点するにはログインが必要です。

新規会員登録

Check-inCheck-in機能とは?

Check-in機能を使うにはログインが必要です。

新規会員登録

0/120文字

(連携設定はこちら

解説

セルゲイ・M・エイゼンシュテインが、第一次ロシア革命と呼ばれる一九〇五年革命のなかの、歴史的事件“ポチョムキン号の反乱”をテーマに製作したもの。彼は監督・シナリオ・モンタージュを担当し、《リズミック・モンタージュ》と《音調モンタージュ》は特に有名である。シナリオはニーナ・アガジャノヴァ・シュトコがエイゼンシュティンに協力している。撮影はエドゥアルド・ティッセ、音楽はニコライ・クリューコフ、録音はイ・カシケヴィッチ、美術はワシリー・ラハリスが担当した。なお、助監督にグリゴーリ・アレクサンドロフがついている。出演はア・アントーノフ、グリゴーリ・アレクサンドロフ、ウラジミール・バルスキーらのほかに、エイゼンシュティン自身が神父役で出演している。製作一九五二五年だが、モスフィルムが一九五〇年に発声版を作っている。

1925年製作/66分/ソ連
原題:Battleship Popemkin
配給:ATG

ストーリー

軍隊の度重なる敗北にともない、ロシア国内には、労働者ゼネスト、農民の暴動、従属民族の反乱が相次ぎ、革命の気運が漸く軍隊の内部にまで高まって来た一九〇五年六月。戦艦ポチョムキンは、労働者のゼネストが行なわれているオデッサの港からほど遠からぬところに碇泊していた。六月十四日の朝、甲板の一隅に吊された牛肉の表面に蛆が群がっていることから、水兵たちの怒りは爆発した。が、そこに現われた先任士官ギリヤロフスキーにより水兵たちは追いちらされ、食卓には腐肉のスープが並べられた。だが、誰一人として手をつける者はなかった。数刻後、緊急集合のラッパが鳴り渡り、甲板に整列した全員にむかって艦長ゴリコフ(V・バルスキー)は、スープに満足した者は前に出ろと命じ、出ない者は帆桁に引っぱりあげるようにと命じた。水兵たちは動揺した。その時水兵の一人マトウシェンコは水兵たちに砲塔の下に集まるよう呼びかけ多くの水兵はその指示に従った。ギリヤロフスキーは、衛兵に艦首に残った十数名の水兵を射つように命令した。間髪を入れずワクリンチュク(A・アントーノフ)がさけんだ。「兄弟たち、誰を射つつもりか!」という言葉に、衛兵たちの銃はおろされた。ギリヤロフスキーは再度命令したが、撃つ気のない衛兵をみてその手から銃をとり水兵たちを撃とうとした。水兵たちは一斉に立ち上った。軍医や艦長は海に投げこまれた。しかし、指導者ワクリンチュクもギリヤロフスキーの銃にたおれた。このポチョムキンでの暴動のニュースはすぐ町中に広がり、多くの大衆の心を大きくゆさぶった。それから間もなくポチョムキンには黒海艦隊が鎮圧にくるという情報が入った。降伏か抗戦かをめぐって激しい討論の末、ポチョムキンは抗戦ということに決った。夜になり、艦隊は姿をみせた。マトウシェンコの命令で、ポチョムキンのマストには「われらに合流せよ」の信号旗が上げられた。艦隊は射程距離内に入った。戦いか、死か、緊張した一瞬がながれた。そして次の瞬間、ポチョムキンの水兵たちが聞いたのは、津波のように押しよせてくる「同志!」という言葉だった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

4.0反骨精神に満ち溢れた伝説の大傑作

2021年2月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

映画史に革命をもたらしたセルゲイ・エイゼンシュテイン監督の独創的(先駆的)なモンタージュ、所謂エイゼンシュテイン・モンタージュによって、史実であるロシア第一革命の戦艦ポチョムキンの叛乱が描かれた映画史的に超重要な作品。

ロシア帝国の圧制政治に対する水兵と民衆の反乱が描かれており、極度に圧制された人権や自由の為に戦う反体制の反骨精神が魂剥き出しに描かれている作品だった。当時のロシア革命の先頭に立ち革命を成し遂げた共産党(ロシア革命以前の名称はボリシェヴィキ)の政治的宣伝が大きく反映されているプロパガンダ映画なのだが、ロシア帝国の圧制政治に対する革命の為に力を振り絞った革命前夜の社会主義者達が持っていた政治腐敗に対する強い怒りなど革命家達の反骨精神を感じる内容に胸が熱くなるものがあった。しかしロシア革命後のソ連はかつてのロシア帝国の圧制に先頭をきって抵抗したこの共産党の当の本人達が一党独裁制を確立し権力を掌握した。民衆達が抱いた完全平等を謳う共産主義への夢や希望は儚くも砕け散り、共産主義の皮を被った独裁による恐怖政治が再び民衆を待ち構えているのだが...。

ブライアン・デ・パルマ監督の「アンタッチャブル」でオマージュが捧げられていることでも有名な映画史に燦然と輝く名シーン『オデッサの階段』。初めて観たが凄まじかった。ロシア帝国時代の圧制政治の暴力の恐ろしさがこの上無く鮮烈に描かれており、深く脳裏に刻まれる強烈な名シーンだった。エイゼンシュタイン・モンタージュの先駆的なカット割りも全編に渡って強烈なインパクト。

物語で革命を語り、技法で実際に革命をもたらした、革命尽くしの作品だった。物語・技法共に反骨精神に満ち溢れた素晴らしい伝説の大傑作だった。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 1 件)
バンデラス

4.5ティパージュとモンタージュで表現された映像の迫力と緊迫感の凄さ

Gustavさん
2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

世界映画史上に不滅の名声を博するセルゲイ・エイゼンシュテインの最高傑作と称えられ、実際1958年のブリュッセル万国博覧会で選出された世界映画史上のベスト12では、チャールズ・チャップリンの「黄金狂時代」を抑えてベストワンの名誉に輝いている。1926年公開から2年間に38ヵ国で上映され大きな反響を巻き起こした実績を残したが、残念にも日本では戦後の1967年にATGによって漸く公開された。社会も映画の表現法も変わったこの40年の歳月は、新作と古い名画を同列で評価させることを困難にさせる。荻昌弘、南部圭之助、双葉十三郎、淀川長治諸氏は、別格扱いで無票としている影響か、キネマ旬報のベストテンでは13位に止まる。前年に第2位の高評価を受けた「市民ケーン」とは差が出た結果になってしまった。
個人的には、モンタージュの映画的迫力を最大限に表現した”オデッサの階段”が全ての映画作品である。共産主義国家の下での革命映画の制作に於いて、個人ではなく集団を主人公にしたティパージュを提唱したエイゼンシュテインのモンタージュ理論の完成形にただ圧倒される。数少ないサイレント映画の鑑賞で、このような編集優位の演出に感銘を受けたのは、他にカール・T・ドライヤーの「裁かるゝジャンヌ」くらいである。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 1 件)
Gustav

3.5感動的なラスト(もう失われた)

2019年1月16日
iPhoneアプリから投稿

「ストライキ」と比べるとストーリーもすっきりわかりやすくて映画的に楽しめる。戦艦内での反乱とかいきなり撃たれる一般市民とか時代が違いすぎるけど、一方でラストの「連帯」こそがもう夢見ることすらできない時代になってしまったんだなあとしみじみした。

60年代、70年代はソ連映画をみて胸を熱くした日本の人たちがいたんだろうな。
モノクロ映画時代にありがちなのんびりムードではなく、テンポも早くて小気味いい。しわしわのおばあさんの顔とかそれぞれの表情が良い。

群衆シーンではエキストラもたくさんいてかなり力を入れて作った様子。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
hyvaayota26

2.5芸術は扇動

mimiccuさん
2018年6月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

(第一章)人々とうじ虫
・ロシア艦隊の抑圧された上下関係
・うじの湧いた生肉

(第二章)甲板上のドラマ
・水平たちの反乱、そして先導者の死

(第三章)死者の呼びかけ

(第四章)オデッサの階段
・憲兵が大階段に並ぶ影の前に、殺された息子を抱きかかえる母の叫び
・大階段を転がり落ちる乳母車の名シーン
・大量の市民エキストラ

(第五章)艦隊との遭遇

コメントする
共感した! (共感した人 0 件)
mimiccu
すべての映画レビューを見る(全10件)
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

他のユーザーは「戦艦ポチョムキン」以外にこんな作品をCheck-inしています。