征服者(1955)

劇場公開日:

解説

ハワード・ヒューズ提供による、12世紀の覇王ジンギスカン<テムジン>の活躍を中心としたスペクタクル史劇。俳優兼業のディック・パウエルが「非常線(1953)」に続いて製作・監督し、「第二の機会」のオスカー・ミラードが脚色した。撮影は「マーティ」のジョセフ・ラシェル、「たくましき男たち」のレオ・トーヴァー、「海底の黄金」のハリー・ワイルド、「黄金の銃座」のウィリアム・スナイダーの4名が共同担当している・作曲は「たくましき男たち」のヴィクター・ヤング、音楽はコンスタンチン・バカレイニコフ。主な主演者は「太平洋戦争」のジョン・ウェインがテムジンに扮する他、「一獲千金を夢みる男」のスーザン・ヘイワード、「ボルジャ家の毒薬」のペドロ・アルメンダリス、「ジョニー・ベリンダ」のアグネス・ムーアヘッド、「夢去りぬ」のジョン・ホイト、「海底二万哩」のテッド・デ・コルシア、トーマス・ゴメスなど。

1955年製作/アメリカ
原題または英題:The Conqueror
配給:RKOラジオ
劇場公開日:1956年2月17日

ストーリー

ゴビの大草原に多くの民族が勢力を争っていた12世紀。蒙古の熱血児テムジン(ジョン・ウェイン)は義兄弟ジャムガ(ペドロ・アルメンダリス)と鷹狩りの途中タタール王女ボルタイ(スーザン・ヘイワード)の嫁入り行列を見付けた。タタール王に父親を毒殺された恨みに燃えるテムジンは1族を率いて行列を襲い、彼女を虜にした。母ハンラン(アグネス・ムーアヘッド)の忠告にも拘らず、テムジンはボルタイを妻にすると宣言した。彼女と結婚するはずだったマーキット族の首長ターガタイ(レスリー・ブラッドレイ)は起こってテムジンの集落を夜襲した。虎口を脱れたテムジンはターガタイを倒し、岩蔭にボルタイと1夜を過ごした。タタール征服のため、内蒙古の支配者ワン・カーン(トーマス・ゴメス)と同盟を計ったテムジンは、ボルタイを連れてその城に赴いた。遊惰なワン・カーンも側近占師シャマン(ジョン・ホイト)の薦めで同盟を承諾した。帰路についたテムジンはタタール軍の襲撃を受け、ボルタイを奪われた上、彼自身も重傷を負い洞窟に身を潜めた。彼を救出しようとしたジャムガの努力も甲斐なく、タタール王カムレク(テッド・デ・コルシア)に捕らえられたテムジンはあらゆる屈辱を受けたがボルタイの助けで脱出し、集落に戻った。テムジンはワン・カーンとの盟約通りタタール撃滅の軍を起こし、ジャムガと弟カサー(ウィリアム・コンラッド)をその城に派遣した。だがテムジンが殺されたと信じるカーンはシャマンの口車に乗って、2人の暗殺を図った。カサーの犠牲で急をテムジンに告げようとしたジャムガは、タタール軍の虜となった。腹黒いシャマンはテムジンにワン・カーンの裏切りを伝え、怒ったテムジンはカーンの城に侵入した。瀕死のカーンの口からシャマンの陰謀を聞いたテムジンはシャマンを刺殺し、カーンの兵を挙中に収めた。タタール王に捕らわれたジャムガは拷問にも屈せず、テムジンの行方を明かさなかった。彼の姿に打たれたボルタイは父王をなだめ、ジャムガを介抱した。その夜、タタールの陣を奇襲したテムジンはボルタイを奪い去った。ゴビ砂漠における激戦の末、テムジンはタタール王を倒し、父の復讐を遂げた。ジャムガは死してテムジンとボルタイの行末を守り、ジンギスカンの子孫は100年もの間世界の半分を支配した。

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