征服されざる人々
劇場公開日:1951年3月20日
解説
ネイル・H・スワンスンの小説から、「海外特派員」のチャールズ・ベネット、「オマハ街道」のジェシー・L・ラスキー・ジュニアがフレドリック・M・フランクと協力して脚本を書き、「大平原」のセシル・B・デミルが製作・監督した1948年作品。撮影は「カリフォルニア(1947)」のレイ・レナハン、音楽は「情炎の海」のヴィクター・ヤングが担当している。「摩天楼」のゲイリー・クーパー、「森林警備隊」のポーレット・ゴダードを中心に、「火の女」のハワード・ダ・シルヴァ、「フランケンシュタイン(1931)」のボリス・カーロフ、「幸福の森」のセシル・ケラウェイ、「若き日のリンカン」のワード・ボンド、「十字軍」のキャサリン・デミル、「ミニヴァー夫人」のヘンリー・ウィルコクスン、「誰がために鐘は鳴る」のヴィクター・ヴァルコニ、「凸凹闘牛の巻」のヴァージニア・グレイ、「不時着結婚」のポーター・ホールらが共演する。
1948年製作/146分/アメリカ
原題または英題:Unconquered
配給:セントラル
劇場公開日:1951年3月20日
ストーリー
1763年、女奴隷としてアメリカへ送られて行くアビーを、豪商ガースは大西洋上の船中でみそめた。しかし彼と争って結局彼女をせり落したのは、ガースがインディアンと脈を通じて白人全滅をはかっている事実を見抜いていたクリス大尉であった。クリスは婚約者があったので下船早々アビーを解放してやったが、そのすきにガースは奸計でアビーを己れの所有にしてしまった。一方心変わりのした許婚者から失恋の傷手をうけたクリスは、ガースのすすめでインディアンへの和平使節としてグヤスタ酋長を訪れたが、途中ガースの命をうけて待ち伏せしたインディアンに襲われピッツ砦(ピッツバーグ)に逃げ帰った。彼はガースの酒場に踏込んだが、そこにはアビーが居た。クリスは彼女を連れ出し、それによってガースをおびき出そうとはかった。その折インディアンは砦外をおそい、アビーは、ガースのインディアン妻ハンナに捕えられて火刑に処せられようとした。その場へクリスが現われ、彼はインディアンをごまかしてアビーをさらい、更に2人は大瀧へ飛び込んで追跡を撒くという冒険ののち、人里まで逃れた。ピッツ砦へ戻るとクリスは敵前逃亡の罪で投獄された。アビーはガースに、自分の体とひきかえにクリスの助命を乞うた。許すとみせかけ、ガースはクリスを狙撃したが、自らその弾丸に当たって死んだのはガースの妻ハンナであった。砦はインディアン攻撃の前に風前の灯であったが、クリスは友軍に頼み、戦死体を車につんで大軍とみせかけて入城した。勢におそれインディアンは逃げ散った。ガースも形勢非とみて逃亡を企てたがクリスの1弾にあえなく最後をとげた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- セシル・B・デミル
- 脚本
- チャールズ・ベネット
- フレドリック・M・フランク
- ジェシー・L・ラスキー・Jr.
- 原作
- ネイル・H・スワンスン
- 製作
- セシル・B・デミル
- 撮影
- レイ・レナハン
- 音楽
- ビクター・ヤング
- テクニカラー・カラー・ディレクター
- ナタリー・カルマス
受賞歴
第20回 アカデミー賞(1948年)
ノミネート
特殊効果賞 |
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