スタントマン(1980)
劇場公開日:1983年1月15日
解説
戦争映画の撮影現場に紛れ込んだ男がスタントマンとなって大暴れするというアクション映画。製作・監督はリチャード・ラッシュ。ポール・ブローダーの原作を基にローレンス・B・マーカスが脚本化し、それを監督自ら脚色。撮影はマリオ・トッシ、音楽はドミニク・フロンティア、編集はジャック・ホフストラとキャロリン・フェリオル、美術はジェームズ・L・ショップが各々担当。出演はピーター・オトゥール、スティーヴ・レイルズバック、バーバラ・ハーシー、アレン・ゴーウィッツ、チャック・ベイル、スタフォード・モーガンなど。
1980年製作/アメリカ
原題または英題:The Stunt Man
配給:東宝東和
劇場公開日:1983年1月15日
ストーリー
とある食堂でゲームに興じている1人の青年。突然2人の警官が現われ、いきなり青年に手錠をかけた。名前をキャメロン(スティーヴ・レイルズバック)というこの青年は、実は殺人未遂で追われる身だったのだ。彼は、スキをみて手錠をかけられたまま外へ飛び出す。橋の途中で一台のクラシック・カーがキャメロンの前を通り過ぎた。一度は停車したものの、キャメロンの顔を見ると再び去ってしまったかに見えたが、その車はUターンして戻って来た。が、またすぐに姿を消してしまった。やがて上空を1台のヘリコプターが飛行してきた。その中の男は、じっとキャメロンを見つめていた。海岸にやって来たキャメロンは、そこで映画の撮影隊とでくわした。どうやら戦争映画を撮っているょうだ。ハデな戦闘シーン、そして海岸にころがる死傷者たち。しぱらくするとキャメロンの目の前で1人の老婆が海にとび込んだ。必死で助ける波は、その老婆が実は若い女優が扮装している姿と知って愕然とする。彼女ニナ・フランクリン(バーバラ・ハーシー)は、この映画の主演女優なのだ。監督はイーライ・クロス(ピーター・オトゥール)。先ほどヘリコブターからキャメロンをじっと見ていた男だ。彼はキャメロンが警察に追われていることを知っており、彼の機敏さに目をつけスタントをやることを勧めた。そして消えたクラシック・カーの男がバートというスタントマンで、彼は死んだので、警察をごまかす意味でもバートになりかわるのが一番よいとキャメロンに説明した。早速、キャメロンのスタントマン修業がはじまった。撮影中、脚本家のサム(アレン・ゴーウィッツ)と何度も激論する監督イーライ。映画を成功させるためにはどんなことでもしてしまうという過激な性格だ。キャメロンにどんなことをさせようとしているのか。ニナに一日惚れしていたキャメロンは、彼女をベッドに誘った。愛し合う2人だったが、彼女が監督と寝たことを知りカッとなるキャメロンはニナを責めた。サムから彼女が監督の恋人ではないことを聞き、なじった自分を後悔したキャメロンは、本番撮影が近づいたある日、ニナにいっしょに逃げようと説得した。キャメロンは、「監督が撮影中の事故と見せかけ自分を殺そうとしている」といぅのだった。トランクに隠れるニナ。橋から落ちるシーンを、ニナをのせたまま突っ走ろうというのだ。いよいよ本番がスタートした。しかし、橋を渡ろうとしたキャメロンの車が、監督の仕業でパンクし、そのまま川に落ちた。トランクも気になりもがいていると、用意してあった網で車ごと引き上げられた。トランクの中にはニナはおらず、監督はキャメロンを殺そうとなど考えてはいなかった。再び本番がスタートされ、見事に仕事をやり終えた彼に、ヨーロッパに行くという監督がいっしょに来ないかと誘った。それを拒むキャメロン。ヘリコプターで飛行場に向かった監督。
スタッフ・キャスト
- 監督
- リチャード・ラッシュ
- 脚本
- ローレンス・B・マーカス
- 脚色
- リチャード・ラッシュ
- 原作
- ポール・ブローダー
- 製作総指揮
- メルビン・サイモン
- 製作
- リチャード・ラッシュ
- 撮影
- マリオ・トッシ
- 美術
- ジェームズ・L・ショップ
- 音楽
- ドミニク・フロンティア
- 編集
- ジャック・ホフストラ
- キャロリン・フェリオル
- 字幕
- 進藤光太
受賞歴
第53回 アカデミー賞(1981年)
ノミネート
監督賞 | リチャード・ラッシュ |
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主演男優賞 | ピーター・オトゥール |
脚色賞 | ローレンス・B・マーカス リチャード・ラッシュ |
第38回 ゴールデングローブ賞(1981年)
受賞
最優秀作曲賞 | ドミニク・フロンティア |
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ノミネート
最優秀作品賞(ドラマ) | |
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最優秀主演男優賞(ドラマ) | ピーター・オトゥール |
最優秀監督賞 | リチャード・ラッシュ |
最優秀脚本賞 | ローレンス・B・マーカス |