スタンド・バイ・ミーのレビュー・感想・評価
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単なる悪ガキどものロードムービー
非常に有名な映画ですが、今まで観たことがなかったので午前10時の映画祭で観ました。 大まかな話の流れは事前に知っていましたが、観た感想としてはこんなものかなあ、というのが正直なところです。ストーリー的に何のひねりも無く単なる悪ガキどものロードムービーという感じですかね。正直自分には合わなかったです。
映画といえば
映画といえばこの作品。 まさにノスタルジック。誰もが覚えのある郷愁を味わう作品です。 4人の男の子たちがそれそれ個性的で魅力たっぷり。演技がみずみずしい。 映画中、どの場面を切り取ってもポスターに出来るような美しい風景。 子どもには子どもの世界があり、大人たちと同等に悩んだり人との絆を求めたり、一生懸命生きている姿に胸を打ちます。 何度見ても切ない映画です。不朽の名作。
怖いものなしの大冒険
田舎町に住む4人の少年の二日間の大冒険。
それぞれ複雑な家庭環境などから悩みや葛藤を抱えており、冒険の中でもそれをぶつけ合うシーンも。
ケンカやじゃれあいながらも助け合って絆が強くなる姿が書かれている。
少年のときにしかできないはちゃめちゃな大冒険はほんとにキラキラしている。
シンプルに子供のころの友情に特化して描かれていて、それを大人になった主人公が振り返りこれほどの友達はいないと言っているところが、子供のころの友達との思い出が今の自分につながっていることが感慨深い。
宝石のような、ノスタルジー、しかし
30年前、当時中学生くらいかな?何十回と観ていたが、令和3年に改めて観た。 冒頭から何も変わらないものがある、ノスタルジーという一言では片付けられない、宝石のような時間。それは間違いない。 ただ、子供の頃は冒険の部分ばかり目が行ってたが、大人になってじっくり観ると特殊な環境な彼らであったこと、死体見つける事がそれほど変わるのか? そしてラスト、2度と友達は見つからないのか、という薄い締めを笑顔で、という事に対して疑問がついた。
少年たちのおバカさと切なさに笑い、涙
男の子のおバカさは昔から世界共通だな〜と笑ったり、悲しい境遇や熱い友情にほろり。 また12歳というのが「かわいいバカ」で愛おしい。不良青年たちとの対比でより一層感じるのがいい! また、これが女の子なら絶対成立しない。男の子ならではの無鉄砲さがちょっと羨ましい笑 この冒険で少年たちが、それぞれ辛い境遇を話して励まし合っているのも印象的。友達から愛され可能性を信じてもらえることが、こんなにも力になるんだと。この友情があるからこそ、辛い環境の中で頑張れてる事が伝わってきて涙。 子供は辛い境遇でも耐えるしかないのが、本当にいたたまれない。親も親で抱えてるものがあるのが分かるだけに悔しく悲しい。 それぞれ4人のキャラクターや境遇に、大なり小なり重なる事があり、観客はノスタルジーを感じて長年愛される映画なんだろなと思いました。
名作すぎて
何度見ただろう 100回は超えてる たぶん人生で一番見てる映画 これ自分にとっては映画じゃないな 見るたびに感情が渦巻く いつも友達の事を思い出すよ わからない人とはきっと一生分かり合えないだろうな 別に俺はあんたの風景でいいや 死んでしまった憧れの小さなヒーローの話 奇跡の季節 永遠と刹那 指の隙間からこぼれ落ちる前の全てを掴んでいたはずの一瞬 愛と友情の違いすら無く 何者でもなく何も持たずただ名前しかなく無邪気で無敵で何かに怯えて 家族の暑苦しい毛布にくるまって守られて 選ぶ事も出来ないのにただ道は在って 小さな抵抗 選択の一歩手前 誰も知らない一本道を友人と一緒に進む別れの前の最初で最後の旅 自分達はなんでここにいて なんで自分なのか 本当と嘘と夢の境目は? 終わりと始まり 季節は変わっていく。 でも決して消えない記憶 言葉 笑顔 景色 仲良かったやつも嫌ってたあいつもみんな元気かな 心から願うよ 自分や誰かが消えてなくなるまでのほんの少しの時間なんだし
何度見ても面白い
おそらく人生で1番多く見た映画。 子供の頃から何度も夢中になって見て秘密基地や仲間達との冒険に憧れた。 特に派手な演出も無いごく普通のありふれた少年たちの一夏の物語なのに、彼らの小さな冒険が自身が体験した幼い頃の大切な記憶の様に何年、何十年経っても色褪せずに記憶の中に残り続けています。 なんかレビュー書いてるだけで泣きそうになってきた。。笑
"青春映画"以上でも以下でもなく、そのもの
大人になるにつれ、考え方や育ってきた環境の違いからか、全くもって違う生き方をすることになってしまった友人が誰にでもいるのではないか。子供の頃は、あんなにも無邪気に一緒に遊んでいたのに。 この映画は、死体を見つけに行く少年たちの、ワクワクドキドキ冒険物語では全くない。 純粋な子供でいられる最後の夏の物語。 少し大人になってしまう直前の物語。 責任も権利もなく、苦しみから逃げる方法も解決する方法も持てない子供達の物語。 まだ狭い世界しか知らない、まだ何も持ってない、まだ大人から逃げる方法も知らない子供達の物語。 家庭環境も貧富の差もバラバラ。よって性格もバラバラ。これから先どんどん生きる世界が分岐していくであろう4人が、"ひとつ"でいられる人生最後の夏だったんだろうな。そのイベントがたまたま"死体探し"だっただけ。 また、アメリカは夏が卒業&入学の季節なんだと気づいて、さらにこの作品が輝きました。 原作が小説と知って納得でした。わたしは映画より小説を読む性格なので、この物語の余韻や行間の類(あまり好きじゃない言葉ですが)がなんとも切なく、大好きな映画になったけれど、確かに「結局何?」という感想を抱く人も多いかもしれませんね。
これって文学ですよね
妄想のゲロの話は映像にして、実際に起きた父親の話や先生の話は語るだけ。
これって文学ですよね。
よく分かってませんが、そう思いました。
ストーリーそのものは観てる最中は凄みを感じないんですが、少年同士の距離感、空気感、信頼感。
見終わったあとの余韻で「また観たい」と思ってしまうのは「感」のおかげででしょう。
思ってたんと違う
もっと純粋でまっすぐな青春冒険ストーリーだと思ってた。 まさか旅の目的が死体を見に行くだなんて…。 時代が違うからか、子供なのにめっちゃタバコ吸ってる描写が何度もあるのに驚いた。 汽車に轢かれそうになって走るシーンがピーク。 音楽とリバーフェニックスがよかった。
思い出は美しい
日テレの地上波を録画で。 12歳の夏はキラキラしている。その最中にいる時は気がつかないけど。泣いて笑って、走って転んで、すぐ前を向く。 そばにいる、寄り添うという意味では、「stay」もあるけど、「stand」はもっと強い言葉らしい。駆けつけて来る、とか、一緒に戦ってでも、くらいの意味合いだと、どこかで読んだ覚えがある。固い友情を表したタイトルだ。 心の奥の琴線に触れる、永遠の名作。
12歳の夏
自分が今まで思っていた概念を壊された感じがした。
名作と言われていたけども全然観ていないくてどんなのか?
と思いながら見始めたけども自分にとっての大事な事に対して目を向けるきっかけをくれる様な作品でとても良かったです。
特にすごいアクションや感動のストーリーがあるわけではないけど、ただあるのは友人たちの何気ない日常がそれが大事だと思いました。
あの頃の僕らへ
"金曜ロードショー" で2回目の鑑賞。
原作は未読。
今思い返すと、あの頃の僕たちは無敵でした。家や学校、住む町が自分たちの世界の全てであり、何もかもが冒険で。
劇中のモノローグにもあったように、確かに目指すべきものが存在し、そこに向かって進んでいたような気がします。
そう云った感情をプレイバックさせ、ノスタルジーの奔流に包み込んでくれるのが本作の大きな魅力だと思いました。
ひと夏の冒険を通して、少年たちはそれぞれの悩みや苦しみを抱えながらも、自分たちの住む町に帰り着いた頃には出発した時の彼らとは異なり、「本当は広い世界」の一端を垣間見たことで少しだけ大人になっていました。
それは同時に「少年時代」との訣別であり、胸が締めつけられました。「大人は何も分かってくれない」。同じ轍は踏むまいと皆で誓ったはずなのに、いつの間にか「何も分かってくれない」と言われる存在になっている。
大人になった今、ふと思う。あの頃は見えていたはずの目指すべきものは、何処に消えてしまったのだろうか。大きな世界の波に呑み込まれ、もがき喘ぎながら、それでも前に進まなければならない時、何を指針とするのか。その答えは忘れられぬあの頃の想い出の中にあるのかもしれない。
※修正(2024/04/09)
【瞬き】
【瞬き】 突然、大人になるのではない。 ひとりでに大人になるわけではない。 スムーズに大人になるわけでもない。 少しずつ、葛藤を抱えながら大人になっていくのだ。 そして、人に言われるだけじゃなく、乗り越える何かを自分たち自身で設定したくなったりもする。 秘密基地。 ちょっとした冒険の旅。 死体を見つける。 届ける。 悪い上級生をやっつける。 こうしたことが、 その後、 やっぱり頑張って勉強してみようとか、 改心しようとか、 家族を持とうとか、 家族を大切にしようとか、 人を赦そうとか、 争いをやめさせようとか、 そうした決断や勇気に繋がっていくのだ。 だから、この多感で瞬くような瞬間はとても大切な気がする。 死体に対する態度は異なるが、「リバーズ・エッジ」も思い出した。 少年少女と大人の狭間にいる若者が、大人の少し妥協にまみれた世界に踏み出す感じが切なかった。 この「スタンド・バイ・ミー」は、少し先の未来を見つめて、何かを乗り越えようとする少年の姿が多くの人の共感を呼んでいるに違いない。 ところで、僕の田舎では、相当昔になるが、近道だと言って、線路を歩く大人が結構いた。 学校で、危ないから、マネしてはいけませんと、何度も言われたのを覚えている。 屋久島では縄文杉に会うために、結構な距離ののトロッコ道を歩くが、結構歩きにくい。 いずれにしろ、普通の線路は危ない。 最後に、エンディングに出てくるグリーンにハイライトする文字のワードプロセッサーは、WANGのだ。 型落ちのものを使わされた記憶が蘇ってきて、少し苦笑してしまった。
金曜日に見ました。日テレ放送版と言えば昔エンディングの編集が神がか...
金曜日に見ました。日テレ放送版と言えば昔エンディングの編集が神がかっていて感動したのですが多分今回はカットだったのですかね。流してほしかったです。
ゴーデイと私が違うのは私は独身ということだ。友人たちは結婚している。疎遠になった。
寂しさが生まれたが、時折ふと思い出すことで楽しかった記憶が蘇り、私はすぐに昔の自分に戻れる。過去の時間軸にはみんなが一緒にいる。みんなに会える。そんな時間がたまに楽しい。
思い出すことは忘れないこと。思い出すという作業は過去にいける。タイムスリップなんて物は私は結果的に思い出すことでいけると思う。思い出すことで誰でも過去にいけるのだ。
自分も普段は忘れているのですが、小学校、中学校の時代の友人と言えばそれはそれは濃い時間を過ごした物です。ゴーデイのラストに言う、「誰でもそうではないだろうか」まさにハイ、それでした。とは言いましても特別小学校、中学校の友人たちが大親友!!だったわけではないのです。
どちらかと言えば無口で大人しい子でした私。ネクラでした。友人も少なかった。だけどそばにいてくれる人がいました。その人を友人と言えばいいのかな。彼女は私のことを友人と思ってくれているのかな。それは自信がないのですが私は彼女を友人と思っています。
「そばにいてほしい」(スタンドバイミー)映画もそれを言いたいのだと思います。そばにいてほしい、特別な関係じゃなくてもいいんだと。大親友ではなくてもいいんだと。ただ僕のそばにいてほしいと、御願いだから一緒にいてほしいと。十二歳の少年のささやかな希望です。
大人になって気付く、少年時代の輝き
「名作映画」として知らない人はいないんじゃないかとすら思える本作。私は映画好きを自称しているのに実は今まで観たことがありませんでした。
色んなところでレビューや評論を見掛ける機会が多いんですが、男性と女性で評価が違うような気がします。一歩間違えば命を落とすような合理性の欠片も無いスリルを求めるのは少年特有のものなんでしょうか。男性は昔を懐かしみながら鑑賞できますし、女性は「男ってバカだね」と笑いながら観るのがいいかもしれません。
私は個人的には結構楽しめましたし、「これは名作と呼ばれるのも理解できる」と思ったんですけど、一方で「ここまで評価される作品なんだろうか」と思ったのも事実。ぶっちゃけ「オッサンの過去の武勇伝聞かされてる」って内容の映画なんで、もしも主人公の少年たちに感情移入できなかった場合はあまり楽しめない映画かもしれないですね。
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アメリカの片田舎に住む4人の仲良し少年グループ。それぞれが複雑な家庭環境を持っていて、現状に不満を感じている。ある日、町から30キロほど離れた場所に列車に轢かれた死体があるとの噂を聞きつける。行方不明になっている少年の死体ではないかと考えた彼らは、死体の発見者として有名になるために、線路伝いに歩いて死体を探す冒険に出掛けるのだった。
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「死体を探してヒーローになる」という現代日本ではまずあり得ない理由で冒険に出掛ける仲良し少年グループの物語。グループのメンバーでもあるゴーディが大人になって語り手として登場し、映画全体がゴーディが過去を振り返って記した物語であるという体裁を取っています。
古い映画ですしアメリカの話なので、当然現代の価値観や情勢とは異なるということを加味しても、正直登場人物たちの言動に対して「なんで?」って思う場面は多々あると思います。
もちろんしっかり考察すればちゃんと理由があるのかもしれませんが、ああいうワケ分からない行動を取ってしまうのは「思春期男子特有の万能感や自己顕示欲」によるものだと割り切って、「思春期の男子ってこうだよね」って考えながら観た方がいいかもかもしれません。
少年たちの小さな大冒険と、永遠に続くと信じて疑わない友情関係。自分の幼少期を思い出して、甘酸っぱいようなほろ苦いような気分になれます。
この作品は主人公たちの仲良し少年グループと、町の不良グループが対比的に描かれているのが特徴的です。仲良く上下関係のない少年グループに対して、絶対的ボスのエースが率いる不良グループ。そして一日掛けて歩いて死体を探した少年グループに対して、車であっという間に死体の場所にたどりついた不良グループ。
この二つのグループの対比構造は「子供と大人」のメタファーのように感じられますね。死体の現場で少年グループのテディが不良グループのボスであるエースに対して「車で来るなんてズルい」と言うシーンがありますよね。誰もが子供時代に大人に対して「大人はズルい」と感じたことがあると思いますが、そういう子供時代の逆恨みに近い「大人への怒り」が表れた台詞だったと思います。個人的に大好きな台詞です。
少し疑問に感じたんですけど、この作品は大人になって小説家になったゴーディが幼少期を思い出して記した小説・子供時代の冒険の回想という体裁を取っていますよね。ゴーディが仲間たちと一緒に線路沿いを歩く冒険が描かれるのは理解できるんですけど、同時並行でゴーディが見ていないはずの不良グループの状況も描かれているのは物凄く不自然に感じるんですよね。原作を見ていないのでわかりませんが、映画だけの演出なんでしょうか。しかも、ラストシーンにゴーディは不良グループのリーダーであるエースに反抗してエースをひどく激昂させますが、その後のエースの話は全く描かれていないのも不自然に感じます。普通はあれだけ怒らせてコケにしたんだから絶対後で何かしら意趣返しがあったと思うんですけど、その描写が一切ない。少年グループの友人たちは既に亡くなっている状況で、何故今になって昔を思い出しながら回顧録のような小説の執筆をしているのかも、少し不思議に思います。
全部が全部、真実ではない気がします。若くて楽しくて輝いていた少年時代を回想しているように見えるけど、そこには多分にフィクションが織り交ぜられているんじゃないかと私は推測しています。日本の中年男性が語る過去の武勇伝が脚色と誇張に溢れているように、ゴーディの少年時代の冒険譚も、現実と虚構が織り交ぜられたフィクション小説だったんじゃないでしょうか。
もちろん原作も観ていない状態での推測なので間違っている可能性が高いとは思っていますけどね。でもこういう考察要素もある素晴らしい映画だったのは確かです。色んな人に観てもらって、感想を語り合いたい名作でした。オススメです!!
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