シンプル・プラン
劇場公開日:1999年9月18日
解説
ふとしたことで大金を手にした人々が平凡ながらかけがえのない人生を見失っていく姿を描いたサスペンス。スコット・スミスの同名ミステリー(邦訳・扶桑社海外文庫)の映画化で、脚本をスミス自身が手掛け、監督には「クイック&デッド」のサム・ライミがあたった。製作は「トゥルーマン・ショー」のアダム・シュローダーと「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」のジェームズ・ジャックス。製作総指揮は「プライベート・ライアン」のゲーリー・レヴィンソンとマーク・ゴードン。撮影は『Boys and Girls』のアラー・キヴィロ。音楽は「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」のダニー・エルフマン。美術は「アマデウス」のマリア・ヴォン・ブランデンスタイン。編集はエリック・L・ビアソンとアーサー・コバーン。衣裳はジュリー・ワイス。出演は「マイテイ・ジョー」のビル・パクストン、「ジャッキー・ブラウン」のブリジット・フォンダ、「パーフェクト・カップル」のビリー・ボブ・ソーントン、「Uターン」のブレント・ブリスコーほか。
1998年製作/122分/アメリカ
原題または英題:A Simple Plan
配給:東宝東和
劇場公開日:1999年9月18日
ストーリー
アメリカの雪深い田舎町。飼料店に勤めるハンク(ビル・パクストン)は、薄給に苦しみながらも妊娠中の妻サラ(ブリジット・フォンダ)のために黙々と働いていた。大みそか、失業中の独身中年男の兄ジェイコブ(ビリー・ボブ・ソーントン)とその悪友の肥満漢ルー(ブレント・ブリスコー)に父親の墓参りに連れ出されたハンクは、その帰り道、偶然入った森の中で墜落したセスナ機を発見。機内にはパイロットの死体と、なんと440万ドル(約5億円)もの大金があった。ジェイコブとルーはこれが犯罪がらみの金だと決めつけて着服しようと持ちかけ、最初は反対したハンクも結局同意し、彼が責任をもって預かることに。最初は混乱したサラも出産後の生活苦を考えて、着服プランに積極的に関わる。サラの提案で、ジェイコブを誘って金の一部を森に戻しに出向いたハンクだが、狩りのため森に行こうとした近所の老人ドワイト(ジャック・ウォルシュ)を、動揺したジェイコブがバールで打ちすえてしまう。ハンクはジェイコブをなだめ、息を吹き返した彼の息の根を止めて事故死に見せかける工作をした。こうして辻棲あわせのウソが始まった。さらに、借金まみれのルーが金をよこせとふたりを脅迫、ハンクとジェイコブはいきがかりで彼とその妻ナンシー(ベッキー・アン・ベイカー)を殺してしまった。正当防衛が認められ罪には問われなかったふたりだが、ジェイコブは良心の呵責に苦しみ出す。ほどなく、保安官のカールから兄弟に呼び出しがかかる。FBIのバクスターと名乗る捜査官が来て、かつてこの付近で誘拐事件の身代金を乗せたまま消息を絶ったセスナ機について情報を欲しいというのだ。FBI捜査官の正体に不審を覚えたサラは、バクスターが誘拐犯人のひとりということを突き止めてハンクに連絡、身を守るため彼はすきをみて保安官の銃を盗んだ。森の中のセスナ機の前で、バクスターは保安官を殺すが、ハンクに倒された。それを見ていたジェイコブは、なんとハンクに自分も殺して全ての始末をつけてくれと懇願する。兄としての最後の頼みだと迫る彼をハンクは泣きながら射殺した。結局、例の大金は札番号が控えられ、使うことが不可能と判明、ハンクはサラの制止をきかず、金を暖炉で燃やした。だが、彼には平穏な日々はもはや戻らない……。
スタッフ・キャスト
- 監督
- サム・ライミ
- 脚本
- スコット・スミス
- 原作
- スコット・スミス
- 製作
- アダム・シュローダー
- ジェームズ・ジャックス
- マーク・ゴードン
- 撮影
- アラー・キビロ
- 美術
- パトリツィア・フォン・ブランデンスタイン
- 音楽
- ダニー・エルフマン
- 編集
- エリック・L・ビーソン
- アーサー・コバーン
- 衣装デザイン
- ジュリー・ワイス
- 字幕
- 松浦美奈
受賞歴
第71回 アカデミー賞(1999年)
ノミネート
助演男優賞 | ビリー・ボブ・ソーントン |
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脚色賞 | スコット・B・スミス |
第56回 ゴールデングローブ賞(1999年)
ノミネート
最優秀助演男優賞 | ビリー・ボブ・ソーントン |
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