白い馬(1953)

劇場公開日:2025年11月14日

解説・あらすじ

1953年の第6回カンヌ国際映画祭で短編グランプリを受賞した、フランスのアルベール・ラモリス監督による名作ドラマ。

南フランスの荒地に、野生馬が群れをなしていた。牧童たちは群れのリーダーである白い馬を捕獲しようと躍起になるが、なかなか上手くいかない。そんな中、同じく白い馬に魅せられた漁師の少年フォルコは、牧童たちから馬を守ろうと奮闘する。やがて馬もフォルコに心を許し、ともに牧童たちの追跡から逃れようとするが……。

2008年、ラモリス監督の代表作でもある本作と「赤い風船」のデジタルリマスター版が2本立てでリバイバル公開された。2025年には、4Kデジタルリマスター版「赤い風船 4K」「白い馬 4K」として2本立てでリバイバル公開。4Kデジタル修復化にあたっては、アルベール・ラモリス監督の意図した映像に可能な限り近づけるため、ラモリス監督の息子であり、「赤い風船」で主人公の少年、「白い馬」で主人公の弟役を演じたパスカル・ラモリスが参加した。

1953年製作/40分/G/フランス
原題または英題:Crin blanc
配給:セテラ・インターナショナル
劇場公開日:2025年11月14日

その他の公開日:2008年7月26日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)Copyright Films Montsouris 1953

映画レビュー

4.5 追い詰められて

2026年2月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

白い馬と云えば― 云わずと知れた
「スーホの白い馬」だろう。

誰しもの心に残っているあの日本画家赤羽末吉の絵筆による「横長の絵本」。
教科書にも掲載されていた名作。

「白い馬」 =「神馬」のストーリーテリングは、驚くほどに似た物語構成で、こうして世界の各地で特別の物語を育み、馬を愛する子どもたちの涙を絞ってきたに違いない。

今回、アルベール・ラモリス監督の手になる三部作。一挙上映の鑑賞となりました。

・・

「スーホの白い馬」についてはこんな思い出があります。
僕の運送業の仕事場に、ある日モンゴルからの少年たち3人がアルバイトで訪れて、彼らの歌を聴いた事があったのです。思いがけず。25年も前のことでした。

地べたに座り込んで、手仕事をしながら歌う彼ら。あの瞬間にですね、長野県の騒がしいトラックターミナルは突然モンゴルの遥かなる草原と化し、少年たちの生歌は僕の心を遠い地の大平原へと誘いました。

「美しい琴の音と、むねにしみるそのしらべは、ほかのヒツジ飼いたちにとっても、このうえないなぐさめとなりました。
 スーホの琴が聞こえてくると、みんなは一日のつかれをわすれて、じっとしずかにその音色に耳をかたむけるのでした。」
(福音館書店、大塚勇三再話、同作より)

・・

映画の舞台はフランス南西部の海岸地帯、カマルグ。遠浅の海と塩湖の平原。
野生馬の里として名高いゆえに、かのロールス・ロイスの最高級スポーツカーにその名を残した地。

アルベール・ラモリスとしては初の長編だったという事で、いくぶん冗長であり、手探り感は否めないけれど、
子供と動物の共生を「聖域」として守ろうとする監督の物語性とポリシーはきつく感じるのです。

「スーホの白い馬」と異なり、馬だけでなく、少年までも二度と大人の世界に戻らず、水平線の向こうに消えてしまうエンディングじゃないですか?
併映の「赤い風船」同様に
子供たちがこの世に愛想を尽かせて去っていくような、あの後ろ姿には
絶句でした。

子供の自殺数は、日本はワーストだし、その事を思い巡らせると胸が痛い。

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きりん

未評価 やはり、「どうやって撮ったのだろう?」

2026年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 アルベール・ラモリス監督が「赤い風船」の3年前に制作した野生の馬と少年の絆を描く物語です。もう、その設定だけでウルウル来るのはわかっているのですが、本作は、「赤い風船」とは異なる意味で「これどうやって撮ったのだろう」と思わされる、人の心を読むかの様な馬の自然な動きに驚かされます。でも、少年がどこか遠い所に旅立つという「赤い風船」に似たラストシーンには監督の共通する思いがあるのかな。

 それにしても、本作で登場するよちよち歩きの幼児が、「赤い風船」のパスカルだなんて、ちょっと驚き。

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La Strada

3.5 【”昔日の名画を映画館の大スクリーンで観るのって良いよね!②今作は野生の白馬と、漁師の少年との交流を描いた作品である。二人が”人間と馬が仲良く暮らせる国”に向かうラストシーンが印象的である。】

2026年1月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

幸せ

◆感想<Caution!やや、内容に触れています。>

・アルベール・ラモリス監督、ナント31歳の時の作品である。フランス映画だが、何処か西部劇を思わせるモノクローム映像と、馬飼いたちの姿。

・少年は、野生馬の群れのリーダーである白い馬に惹かれて、馬飼いたちから逃れた白い馬の手綱を握り、湿地帯を引きずられつつも離さないのである。
 この時に振り向いた白い馬の少年を見る眼が、とても優し気に見えたのは、私だけであろうか・・。このシーンで白い馬と少年との間には信頼関係が生まれたのだと思う。

・だが、白い馬は仲間達の下に戻る。だが、そこには既に新しいリーダーの馬がいるのである。この新旧のリーダー同士の馬の戦いのシーンを、アルベール・ラモリス監督は、如何にして撮影したのであろうか。

・新しいリーダーに負けた白い馬は、前足に怪我を負い少年の下に戻るのである。驚いた少年は自分のシャツを躊躇なく引きちぎり、手当てをしてあげるのである。

・馬飼いたちが更に追ってくる中、少年は鐙の無い馬にまたがり、逃げ、河口に近い川に入って行くのである。
 そして、二人は”人間と馬が仲良く暮らせる国”に向かって、荒波の海を渡って行くのである。

<今作は野生の白馬と、漁師の少年との交流を描いた作品である。今作も、「赤い風船」同様に、ラストシーンが印象的なのである。>

<2026年1月11日 ローソン・ユナイテッドシネマ岡崎にて鑑賞>

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共感した! 3件)
NOBU

4.0 2008年、モノクロのデジタルリマスター版で見た

2026年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 2件)
詠み人知らず