ジョニーの事情

劇場公開日:

解説

高潔な心を持ったバスの運転手が、美しく洗練された女性と恋に落ち、知らず知らずのうちに逃亡中のマフィアの手先になってしまうという筋。ジム・ジャームッシュの「ダウン・バイ・ロー」や「ナイト・オン・ザ・プラネット」などで、批評家に絶賛された才人ロベルト・ベニーニが、監督・脚本・主演を努めている。イタリアでは映画史上ナンバーワンのヒットを記録し、アメリカでも九二年十月にニューヨークのアートシアターで公開され、一館あたり興収全米第二位というヒットとなった。音楽は、ジム・ジャームッシュの音楽を手掛けているジョン・ルーリーの弟、エヴァン・ルーリー。

1991年製作/イタリア
原題または英題:Johnny Stecchino
配給:東宝東和
劇場公開日:1993年1月15日

ストーリー

あるパーティーの夜、誰からも相手にされず、ポツンと取り残されていたダンテ(ロベルト・ベニーニ)は、その帰り道で、一台の高級スポーツカーに轢かれそうになり、車に乗っていた美しい女性、マリア(ニコレッタ・ブラスキ)と知り合った。バスの運転手をしているダンテは、趣味と言ったら大好物のバナナを八百屋の店先から失敬することぐらいしかない、さえない男だが、どういうわけかマリアは彼に好意を持つようになる。ダンテも自分の魅力を分かってくれる人間と出会えて大喜び。しかし、幸せもつかの間、マリアは不意に彼の前から姿を消してしまうのだった。残されたダンテは傷心の日々を過ごすが、数日後マリアから呼び出され、彼女の家があるシチリア島の首都パレルモへと向かう。マリアの邸宅ではマリアの叔父と称する男に迎えられるが、この邸宅の地下には実はダンテに瓜二つのジョニー・ステッキーノ(ロベルト・ベニーニ)というマフィアが隠れていた。ジョニーはシチリア中のマフィアに命を狙われていて、恋人のマリアが彼を助けるために、ダンテを替え玉にして殺させようとしていたのだ。それを知ったダンテは、翌朝邸宅を抜け出す。そのとき、彼はいつもの癖で一本のバナナを失敬する。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く