重犯罪特捜班 ザ・セブン・アップス

劇場公開日:

解説

特殊犯罪のみを手がける非公式捜査班“ザ・セブン・アップス”の活躍を描く。製作総指揮はケネス・アット、バリー・ウェイツ、製作・監督は「ブリット」「フレンチ・コネクション」を製作したフィリップ・ダントニ、本職の刑事ソニー・グロッソーの体験をもとにアルバート・ルーベン、アレクサンダー・ジェイコブスが脚本化、撮影はアース・ファーラー、音楽はドン・エリス、共同製作・編集はジェリー・グリーンバーグが各々担当。出演はロイ・シャイダー、トニー・ロー・ビアンコ、ラリー・ヘインズ、ビクター・アーノルド、ジェリー・レオン、ケン・カーシバル、リチャード・リンチ、ビル・ヒックマン、ルー・ポーランなど。

1973年製作/アメリカ
原題または英題:The Seven-Ups
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1974年6月22日

ストーリー

マックス・ケイリッシュ(ラリー・ヘインズ)という高利貸のボスが、外出先からリバーデールの豪奢な邸宅に帰ってきたところを、警官に変装して街構えていた2人のギャング、ムーン(リチャード・リンチ)とボー(ビル・ヒックマン)に連れ去られた。2人はマックスの子分から身代金をせしめた。一方、ニューヨーク警察の中の、セブン・アップスという名で呼ばれる重犯罪特捜班がニューヨークの高利貸の大物たちの内情を調査した。隊長のバディ(ロイ・シャイダー)は捜査のために、しばしば幼友達のビトー(トニー・ロー・ビアンコ)に会った。ビトーはイタリア人地区で昔風の葬儀屋を営んでおり、その関係上土地のギャングたちと接触があるのでバディに必要な情報を提供してくれるのだ。その代償としてバディはビトーがときどき非合法埋葬をするのを黙認してやっている。マックス誘拐事件もビトーがバディから得た情報をムーンとボーに横流ししたために起こったものだった。そのバディが高利貸の中で誰よりも眼をつけているのは、保釈手続事務所を開業しているフェスタだ。ある日、張り込み中のセビン・アップスを出し抜くようにして、私服刑事に化けたムーンとボーがフェスタを誘拐した。困り果てたバディは、ビトーがフェスタの相棒の身内の者を埋葬することを知り、葬儀店の前の建物に部下のバリリ(ヴィクター・アーノルド)とともに陣取った。万全を機し、表にはミンゴー(ジェリー・レオン)とアンセル(ケン・カーシバル)が待機した。一方、葬儀店の内部ではマックスと、これもギャングの大物であるコルテロ(ルー・ポーラン)が、最近、警官をおぼしき手合に不法にゆさぶりをかけられていることを痛烈に非難していた。やがて、アンセルがギャングの1人に正体を見破られて葬儀屋の中に引きずり込まれ、車でとある車庫に連れ込まれてしまった。追跡したバディが瀕死のアンセルを発見するとムーンとボーは車で逃げだした。さらに、バディとバリリが追跡しようとしたが、バリリも射たれて負傷した。ニューヨークに戻ったバディは仲間の協力を得て、マックスの寝込みを襲い、彼の妻を人質にして、誘拐犯人を白状しろと脅し、泥を吐かせた。犠牲者の名は、バディがビトーに情報を求めたギャングのリストと一致した。ビトーはこのリストを利用していたのであった。バディは改めて、留置中のアンセルが殺された現場のガレージで働いていたトレダノが近く釈放されるが、眼をつけてくれとビトーに頼んだ。トレダノが釈放されると、バディを隊長とするセブン・アップスは彼の跡をつけ、ついにハドソン河の堤防に敷かれた線路沿いにあるギャングたちの隠れ家を発見した。バディがトレダノを捕らえて待ち構えていると、ムーンとボーが姿を現わした。激しい銃撃戦の末、2人は射殺された。事件が解決してから数日後、バディはビトーに会った。ビトーは警察に挙げられることを恐れていたが、バディは、ビトーが裏切ったことをギャングたちが知ったであろうし、たとえ知らなくてもいずれは知れわたるだろうと言い残して立ち去った。バディの顔には友に裏切られた悲しみと疲労が色濃く浮かんでいた。

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