シビルの部屋

劇場公開日:

解説

自由奔放に生き抜く少女の愛の一つの形を描く。製作はギー・アッジ、監督はこの3作目が本邦初公開の女流監督ネリー・カプラン、脚本はネリー・カプランとジャン・シャポー、原作はエマニュエル・アルサンの『少女ネア』(二見書房刊)、撮影はアンドレアス・ヴァインディング、音楽はミシェル・マーニュが各々担当。出演はアン・ザカリアス、サミー・フレー、ミシュリーヌ・プレール、フランソワーズ・ブリオン、ハインツ・ベネント、マーティン・プロボストなど。

1976年製作/フランス
原題または英題:Nea
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1977年9月10日

ストーリー

シビル(アン・ザカリアス)は16歳。下校の途中、本屋で万引きをした。別に本がほしかったわけじゃなく、ただ万引きしてみたかっただけ。だが、店主アレックス(サミー・フレー)にみつかった。数日後、シビル家のパーティに彼が現われる。ビクつく彼女に彼は言う。「小説を書かないか」。彼女があの時にサドより私の方がうまい小説が書ける、と自慢したためだ。作者名を出さずに出版する契約が2人の間で結ばれた。だがいざ執筆にかかると難問が出てくる。男性性器の基礎知識だ。従弟ラファエル(マーティン・プロボスト)にみせてもらうシビル。まだSEX経験のない彼女は、アレックスに実地を申し込んだ。ことわる彼になんとかOKをとらせる彼女。数日後、アレックスの山荘にシビルが現われた。スキー・レッスンをかねた実地体験。レッスンが終わり、2日後、彼女は『ネア』という題の小説を完成した。「傑作だ。2人の関係は、礼拝堂の雪がきえるまでなかったことにしよう」というアレックス。やがて、『ネア』はベスト・セラーとなった。そして、シビル家のパーティに招かれたアレックスは他の女とねんごろになる。その現場を目撃するシビル。夜、彼女は礼拝堂に火をつけた。そして、ラファエルを誘惑し、彼の精液をとったシビルは、後に誘ったアレックスのガウンにそれをかける。と、そこへ帰ってきた彼女の両親。アレックスは強姦罪で告訴される。シビルの計略は成功した。売り言葉に買い言葉で言い合うアレックスとシビルは、いつしか抱き合う。2人の憎しみは愛に変わり、2人のメルヘンの終章が生まれようとしていた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0エマニエル・アルサン

2019年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「エマニエル夫人」の原作者、エマニエル・アルサンの自伝的小説の映画化らしい。 主人公は早熟な少女で、本屋で万引きを見つかり、店主から小説を書くことを勧められる。 先ずは実地からと興味本位のセックスが役に立ったのか、小説はバカ売れする。 さてこの少女のたどる道は、となるが普通の小悪魔という感じ。

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