シッダールタ

劇場公開日:

シッダールタ

解説

文豪ヘルマン・ヘッセの世界的ベストセラーの同名小説を原作に、シッダールタ(釈迦)の悩める一生を描く、25年間公開されることのなかった幻の作品。監督・製作・脚本は、ビートニクたちと交流し東洋思想に傾倒していたコンラッド・ルークス。初監督作品は『チャパクア』で、今作は2作目である。撮影は、イングマール・ベルイマン作品で知られるスベン・ニクヴィスト。音楽はインドで人気のあったシンガー・ソング・ライター、ヘマン・クマール。出演は、シャシ・カプール、シミ・ガーレワール、ロメーシュ・シャールマー、ピンチョー・カプール、アムリク・シン、シャーンティ・ヒラーナンド、クナル・カプールほか。72年ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞。

1972年製作/85分/アメリカ
原題または英題:Siddhartha
配給:ケイブルホーグ
劇場公開日:1997年11月15日

ストーリー

シッダールタ(シャシ・カプール)は、友ゴーヴィンダ(ロメーシュ・シャールマー)と苦行の旅に出た。しかし一人の覚者に帰依することにしたゴーヴィンダと、シッダールタは別れることになる。やがてシッダールタは遊女カマーラ(シミ・ガーレワール)に出会う。シッダールタは彼女のもとで暮らし始め、遊蕩にはまっていく。だが次第に空しさを感じ始めた彼は、カマーラのもとを去る。再び放浪の旅へ。長い年月がたった。そんなある日、彼はカマーラに再会する。彼女はシッダールタの息子(クナル・カプール)を連れていた。カマーラは死に、シッダールタは息子を引き取った。だが逃げられてしまう。シッダールタは運命と闘うことをやめた。老いたシッダールタは、かつての友ゴーヴィンダと川のほとりで再会する。そして“ありのままに生きる”ことを説くのだった。

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