シシリアンマフィア
劇場公開日:1973年3月10日
解説
マフィア発祥の地シシリア(シチリア)を舞台に、組織間の血の抗争を描く。製作はジノ・モルディーニ、監督はこれがデビュー作となるアルベルト・デ・マルティーノ、脚本はルチオ・マンリオ・バティストラーダ、撮影はアリスティデ・マサチェシ、音楽はフランチェスコ・デ・マージが各々担当。出演はアントニオ・サバト、テリー・サヴァラス、パオラ・テデスコ、ジュリアーノ・ペルシコ、ニーノ・デル・ファブロ、セルジオ・ロッシなど。
1972年製作/イタリア
原題または英題:I Familiari Delle Vittime Non Saranno Avvertiti
配給:ヘラルド
劇場公開日:1973年3月10日
ストーリー
野望に燃える青年アントニオ(アントニオ・サバト)の父は、マフィア組織を裏切った者として殺された。裏切者の子は裏切ると、仲間うちからつまはじきされてきた長い屈辱の日々を、彼はじっと耐えてきた。そんな彼に、ボスのツーリが仕事をくれた。裏切者のロレトを殺せというのだ。ロレトは父を殺した男だ。アントニオが殺す限りは父の復讐とみなされ、組織の犯行とは思われない、というのがツーリのよみだったがそんなことに気づかないアントニオではない。仕事を無事に終えたアントニオはその足でハンブルクの義弟ニコラの許へ向った。彼の口からボス、ドン・ビンセント(テリー・サヴァラス)の名を開いたときからアントニオの野望は広がった。とりあえず、ボスに会うために彼の部下から奪ったヘロインを手土産に彼のオフィスを訪ねた。計画はまんまと成功し、その場に居あわせたビンセントの姪モニカ(パオラ・テデスコ)が、征服すべき第二の目標となった。アントニオの冷徹な洞察力と行動は、モニカの愛を得、ドン・ビンセントの信頼までも勝ちとるようになった。だが彼の抬頭する勢力に怯えたビンセントはアントニオを失却させるために行動を開始した。戦いは熾烈をきわめ、決着のつかない一進一退の戦いにボスたちは業をにやす。だが戦いはやがて終りに近づき、アントニオの頭上に勝利の女神が輝いた。黒塗りの車が延々と続くドン・ビンセントの葬列に、ドンの名を名乗るべく最前列に立つアントニオの姿があった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アルベルト・デ・マルチーノ
- 脚本
- ルチオ・マンリオ・バティストラーダ
- 製作
- ジノ・モルディーニ
- 撮影
- アリスティデ・マサチェシ
- 音楽
- フランチェスコ・デ・マージ
- 字幕監修
- 岡枝慎二