地獄の戦線
劇場公開日:1955年10月14日
解説
第二次大戦に歩兵として参加したオーディ・マーフィの自伝にもとづき「サスカチワンの狼火」のジル・ダウドが脚色、ジェシー・ヒッブスが監督(彼の作品は本邦初公開)、「タンガニイカ」のモウリイ・ガーツアンが撮影を担当した。主なる出演者は「テキサスから来た男」のオーディ・マーフィ、「戦場(1949)」のマーシャル・トンプソン、「グレン・ミラー物語」のチャールズ・ドレイク、「二十四時間の恐怖」のジャック・ケリーなど。音楽は「奥様はジャズがお好き」のジョセフ・ガーシェンソン。「もず」のアーロン・ローゼンバーグが製作するテクニカラー1955年作品。
1955年製作/アメリカ
原題または英題:To Hell and Back
劇場公開日:1955年10月14日
ストーリー
第二次大戦にオーディ・マーフィ(本人出演)が補充兵として入隊したアフリカ派遣第3師団の小隊の古参兵にはそれぞれ出身地のちがうコヴァック、ヴァレンティノ、スウォープ、ケリガン、ブランドン、ジョンスン、などがいた。最初は冷たかったオーディと彼等の間も師団の戦線がイタリア本土に移って行くうちにいつしか固い友情で結ばれていった。彼等はいずれも負わされる責任をきらって進級を喜ばなかったが遂にオーディは軍曹、ジョンスンは伍長にされてしまった。アンジオ突破作戦でコヴァックは戦死した。その夜オーディは陣地前の敵戦車を破壊して帰って来た。中隊長マークスは彼に将校勤務の資格を与えようとしたがオーディは辞退した。やがて始まったその地区の戦闘でジョンスンが死んだ。ついで派遣されたフランス戦線ではスウォープも負傷しブランドンが戦死したがオーディは直ちに戦友の仇を討った。大隊長に命ぜられてオーディはウェスト・ポイントの士官学校に入ることとなった。小尉になったオーディは嫌がるケリガンとヴァレンティノを軍曹と伍長に昇進させた。その後、部隊はフランス軍の援護に出て半減するほどの損害を受けた。マークス大尉は戦死し、オーディは中隊長になった。コルマー地区で味方の戦車は敵の戦車に焼かれた。オーディは単身燃える戦車にのり敵兵を射ちまくって敵軍を退却させたが彼自身もケリガンとともに重傷を負った。ドイツは降服した。ウェスト・ポイントへの夢は消えたが、オーディは師団全員の前で勲章を授与された。やがて分列行進する部隊をみつめる彼の脳裡には、次々に戦列を去ったなつかしい戦友たちの面影が浮かんでくるのであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジェシー・ヒッブス
- 脚色
- ギル・ダウド
- 原作
- オーディ・マーフィ
- 製作
- アーロン・ローゼンバーグ
- 撮影
- モーリー・ガーツマン
- 音楽監修
- ジョセフ・ガーシェンソン
- 編集
- エドワード・カーティス
- 作詞
- Bert Gold
- Ken Hart
- 作曲
- Bert Gold
- Ken Hart