サロメの季節
劇場公開日:1988年4月29日
解説
夏のコート・ダジュールを舞台に、大人の心を自由に操る少女の内面に潜む悪魔性を描く。製作はアラン・テルジアン、監督・脚木はクリストファー・フランクで本作品が日本公開第一作にあたる。撮影は「満月の夜」のレナート・ベルタ、音楽はアラン・ウィスニアックが担当。出演はヴァレリー・カプリスキーほか。
1984年製作/フランス
原題または英題:L'Annee des Meduses
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:1988年4月29日
ストーリー
南仏コートダジュールの夏。クリスティーヌ・リボー(ヴァレリー・カプリスキー)は18歳。彼女は毎年母クロード(カロリーヌ・セリエ)と一緒に夏休みを海岸近くのホテルと浜辺で過ごすのだった。クロードはとても38歳には見えない美しく魅惑的な女性で、父ピエールは商社を経営していてめったにパリから離れることができない。しかしホテルの近くに彼等が家族ぐるみで交際しているラモット一家が別荘を構えていて、連日パーティなどで退屈はしない。物怖じしない好奇心旺盛なクリスはドイツ人若夫婦ペーターとバーバラとも親しくなった。16歳の時に情事を持っていた中年男ヴィク(ジャック・ペラン)の不注意で妊娠したクリスは、妻帯者の彼が大人としての責任を果たさなかったことが彼女の大人に対する不信感と一種の復讐心を生み出し以来小悪魔のような性格を持った彼女は、幸せそうなドイツ人夫婦の仲を裂こうとして、酔ったふりをして彼の寝室に押しかけ二人を誘惑するのだった。クリスは、遊び人のジゴロ、ロマン(ベルナール・ジロドー)を軽蔑していたが、密かに他人に影響されない彼の生き方に魅かれてもいた。そして何より、自分だけが一人の女として相手にされなかったことが彼女には耐えられなかった。そのロマンが母クロードと情事を交わしている現場を目撃したクリスは、彼への愛と同時に憎悪の炎をも燃やし始める。深夜ロマンを彼のクルーザーに呼び出したクリスは、彼のアレルギー体質を利用した殺害計画を実行に移すのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- クリストファー・フランク
- 脚本
- クリストファー・フランク
- 製作
- アラン・テルジアン
- 撮影
- レナート・ベルタ
- 音楽
- アラン・ウィスニアク
- 字幕
- 岡枝慎二