砂漠のライオン

劇場公開日:

解説

北アフリカのサハラ砂漠を舞台にイタリアの独裁者ムッソリーニの野望に立ち向かう遊牧民(ベドウィン)反乱軍とその指揮者オマー・ムクターの勇敢な姿を描く。製作・監督は「ザ・メッセージ」のムスタファ・アッカド、脚本はH・A・L・クレイグ、撮影はジャック・ヒルドヤード、音楽はモーリス・ジャール、編集はジョン・シャーリー、製作デザインはマリオ・ガルブリア、シド・ケインが各々担当。出演はアンソニー・クイン、オリバー・リード、イレーネ・パパス、ラフ・ヴァローネ、ロッド・スタイガー、ジョン・ギールグッド、アンドリュー・キーア、ガストーネ・モスキン、タキス・エマニュエル、エレオノラ・スタトポウロなど。

1981年製作/リビア
原題:Lion of the Desert
配給:松竹=富士映画
劇場公開日:1981年5月16日

ストーリー

1929年。北アフリカのサハラ砂漠。その地にローマ帝国を再建しようというとてつもないことを企む者がいた。イタリアの独裁者ムッソリーニ(ロッド・スタイガー)だ。彼は、その望みを叶えるために、邪魔な存在であるベドウィン(遊牧民)反乱軍とその指揮者、オマー・ムククー(アンソニー・クイン)を捕えようと、ロルドフォ・グラツィアーニ将軍(オリヴァー・リード)を現地指令官に任命した。ムクターは、信望厚い教師であり、“砂漠のライオン”と呼ばれる程の勇敢なる戦士であった。副官のプ・マクリ(タキス・エマニュエル)から新任指令官到着を開いたムクターは、早速奇襲をかけるが、それに対するグラツィアーニの報復もつかさず続いた。トメリー少佐(ガストーネ・モスキン)の部隊が村を襲い、村の女マブルーカ(イレーネ・パパス)は、長男を殺され娘を奪われた。その時、末息子は愛国者のゲリラ部隊参加を決意した。村が奇襲されたことを知ったムクターは、急拠村に向かい敵を倒した。人々に迎えられたムクターは、戦いで未亡人になった女(エレオノラ・スタトポウロ)の息子アリを養子にした。やがて、グラツィアーニが宣戦を布告し、村の人々の苦しみが再び始まる。収容所に閉じこめられるベドウィンの民たち。グラツィアーニは、ディオデーチェ大佐(ラフ・ヴァローネ)をムククーとの会見に派遣した。やがてイタリア軍はクフラを陥落させ、さらにムクターの友シャリフ(ジョン・ギールグッド)を降伏勧告の使者として送るが、ムククーは、彼の申し出をことわる。ワディ・エル・クラの山峡を戦略地点に選びイタリア軍を攻撃するムクターたち。焦ったグラツィアーニは有刺鉄線の柵でベドウィンを幽閉し彼らの糧食を絶った。劣勢の反乱軍。遂にムクターは捕えられ、ベンガジで開かれた軍事法廷では彼の死刑が告げられた。1931年9月16日午前11時。ムクターは、多くのベドウィンの民たちが見守る前で、処刑されていった。しかし彼の死は、残された人々に、強い意志と勇気を燃え上げさせるのだった。

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映画レビュー

4.0ドゥーチェとムフタール

2022年12月31日
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jarinkochie