コン・エアー

劇場公開日:

解説

凶悪犯たちにハイジャックされた囚人犯専用の護送機で、孤立無援の戦いを挑む男の活躍を描いた航空パニック・アクション。特異なシチュエーションとキャラクターが織りなすストーリーとアクションのおもしろさ、爆破シーンの迫力が見どころ。監督は音楽ビデオやCMの演出家として活躍し、これが初の劇場用長編となるサイモン・ウェスト。脚本は「デンバーに死す時」「ビューティフル・ガールズ」のスコット・ローゼンバーグのオリジナル。製作は「ザ・ロック」のジェリー・ブラッカイマー、音楽は「スピード2」のマーク・マンチーナと「グリマーマン」のトレヴァー・ラビンの共同。主演は「ザ・ロック」のニコラス・ケイジ、「訣別の街」のジョン・キューザック、「狼たちの街」のジョン・マルコヴィッチ。共演は新星モニカ・ポッター、「トゥリーズ・ラウンジ」のスティーヴ・ブシェミ、「素顔のままで」のヴィング・レイムズ、「キルトに綴る愛」のミケルティ・ウィリアムソン、「悪魔たち、天使たち」のレイチェル・ティコティン、「ウェールズの山」のコーム・ミーニーほか。

1997年製作/114分/アメリカ
原題:Con Air
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
劇場公開日:1997年10月25日

ストーリー

元歴戦の兵士であるキャメロン・ポー(ニコラス・ケイジ)は、身重の妻トリシア(モニカ・ポッター)を守ろうとしてはずみで人を殺してしまった時から、人生の歯車が狂いだした。殺人罪で服役中に娘が誕生し、1日も早く家族と再会することだけを心の拠り所に、彼は苦難に満ちた獄中生活を耐え忍んだ。8年の歳月が流れ、模範囚として晴れて仮釈放となったポーは、連邦保安局の空システム〈コン・エアー〉に乗り込む。そこには、新設の超厳重警備施設に移送するため、冷酷な知能犯サイラス・グリサム(ジョン・マルコヴィッチ)、黒人ゲリラ軍将軍のダイヤモンド・ドッグ(ヴィング・レイムズ)ほか、全米刑罰史上最も凶悪な囚人たちの一団が乗せられていた。カーソンで6人が降ろされ、新たに10人が乗せられることになっていた。この10人の中には大物麻薬密売人の息子シンディーノがおり、彼から情報を引き出すために機内には、囚人を装った捜査官シムが潜入していた。離陸後、ほどなくしてサイラスの指揮の下、凶悪犯たちは機内を制圧してしまう。彼らの次なる目的はシンディーノを父親に送り届け、莫大な礼金を手に入れること。地上の連邦保安官に気づかれぬよう、カーソンでは予定どおり6人の囚人を降ろさねばならない。ポーにとって、この悪夢を終わらせる絶好の機会だったが、機内に残ることを選ぶ。長年の同房仲間で、思い糖尿病を患っているベビー・オー(ミケルティ・ウィリアムソン)の注射器が、暴動騒ぎで割れてしまい、彼に死が迫っているからだ。さらに、機内には唯一の女性護官ビショップ(レイチェル・ティコティン)が人質となっており、23人の女性を強姦した異常犯罪者ジョニー23(ダニー・トレホ)が彼女を狙っていたことも、ポーを機にとどまらせた。カーソンではシンディーノと共に、37人を惨殺した快楽殺人魔ガーランド・グリーン(スティーヴ・ブシェミ)が乗り込んできた。機はアラバマに向かうと見せ掛け、シンディーノのジェット機が待機するラーナー飛行場へと向かう。地上では異変に気づいた連邦保安官ラーキン(ジョン・キューザック)と、シムの同僚の麻薬捜査官マロイ(コーム・ミーニー)が追跡を開始。殺されたシムの復讐に燃え、コン・エアーごと爆破しようとするマロイは、戦闘ヘリで機を追尾する。一方、囚人たちのデータを調べたラーキンは、なぜ自由の身であるポーがカーソンで降りなかったのか疑問を抱き、彼の妻トリシアと8歳になる娘ケイシーに会う。今も夫を深く愛する彼女はラーキンの誠実な態度を信頼し、夫へのメッセージを託す。無線を通じてラーキンの存在を知ったポーは、死体を機外に捨てる前に、ラーキンに宛てた「機はラーナーに到着」とのメッセージをシャツに残した。警官から“空から降ってきた死体”の報告を受けたラーキンはマロイに連絡し、警察隊に出動要請をし、ひと足先にラーナーに到着する。シンディーノの仲間によって、ラーナーの職員は殺害されていた。やがて荒涼とした砂漠の飛行場にコン・エアーが着陸。無理な飛行のために機体は傷つき、修復作業にかかりきりの囚人たちの隙を突いて、ポーは脱出の機会をうかがう。彼はついにラーキンと出会うが、ベビー・オーやビショップを残しては行けない。サイラスは一人でジェット機で逃げようとしたシンディーノを冷酷に処刑し、囚人たちは警官隊と戦闘体制に入り、彼らに圧勝した。ポーが機内に戻った時、コン・エアーは離陸してしまう。連邦保安局の動きから機内の通報者の存在を知ったサイラスは、ビショップの命と引き換えに裏切り者の自白を迫る。ポーを庇って自白したベビー・オーの体を、サイラスの銃弾が貫く。耐えに耐えた感情を爆発させたポーは、サイラス一味と戦いを繰り広げる。一方、マロイの乗るヘリがコン・エアーに照準を合わせて迫っていた。ポーは失速する機を操縦して、ネオンきらめくラスベガスの大通りに不時着させるとサイラスと対決し、相手を倒した。地上に降りた彼は、愛する妻子とようやく再会した。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第70回 アカデミー賞(1998年)

ノミネート

音響賞  
主題歌賞
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映画レビュー

3.0色々粗いけど、、

2023年4月20日
iPhoneアプリから投稿
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テキスト

3.5豪華キャスト、一堂に会して、大暴れ

2023年4月19日
iPhoneアプリから投稿

エクスペンダブルズほどではないですが、

肉弾戦、銃撃戦、炎上爆発。
これらが好きな方、

ニコラス・ケイジほか豪華キャストが観たい方、
囚人、ハイジャックなどのキーワードが刺さる方にも
おすすめ。

ポップコーン、フライドポテト、ポテトチップス
などをかたわらに、
気楽に観ながら今作品をご覧になりませんか?

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tabotyoko

3.0ニコラスケイジの髪が

2023年4月17日
iPhoneアプリから投稿

長い。
飛行機ネタです。
細かいことは抜きにしてドンドン展開して面白い。
最後もラスベガスに突入。
マルコビッチはいつもこんな役ですね。
でもはまり役。
最後に飛行機に乗る囚人役の人は、いつも不気味。
殺人狂のはずだけど、なんで出てきたのかな。
午後ロード版だと彼の結末が分からない。

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myzkk

3.5真面目に観たら負けです 楽しまなけりゃ!

2022年8月23日
Androidアプリから投稿

まあ、良く言えば肩の凝らない娯楽作品
アメリカの「西部警察」みたいなノリです
たまにはこういう映画も良いのではと思います
真面目に観たら負けです
楽しまなけりゃ!

本作に登場する囚人輸送機は、C-123 プロバイダーという機種です

話題の超大作「ジュラシック・ワールド新たなる支配者」に古い輸送機が登場したので、もしやこれは本作のオマージュ?と思ったのですが、改めて本作を観てみると全然違っていました

そちらはC-82 パケットという機種で、本作の輸送機の二つ前の機種となります
飛行機好きの映画ファンならご存知「飛べフェニックス」もその機種でしたね

そちらは1944年初飛行、本作の輸送機は1949年初飛行の機種となります

双同の機尾でしたから、本作のものとはシルエットからして全く違っていました

メーカーが同じフェアチャイルド社なので雰囲気が似ていただけのことでした

飛行機好きなのにお恥ずかしい限り(汗)

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あき240
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