殺しの分け前 ポイント・ブランク
劇場公開日:1968年2月10日
解説
リチャード・スタークの小説『ザ・ハンター』を、アレクサンダー・ジェイコブス、デイヴィッド・ニューハウス、レイフ・ニューハウスの3人が脚色、イギリスBBC・TV出身のジョン・ブアマンが監督したハードボイルド・タッチのサスペンス・アクション篇。撮影は「真昼の衝動」のフィリップ・ラスロップ、音楽は「アメリカ上陸作戦」のジョニー・マンデルが担当した。出演は「特攻大作戦」のリー・マーヴィン、「悪のシンフォニー」のアンジー・ディッキンソン、「消えた拳銃」のキーナン・ウィンとキャロル・オコナー、ブロードウェーの舞台俳優ロイド・ボックナーほか。製作はジャッド・バーナードとロバート・チャートフ。
1967年製作/アメリカ
原題または英題:Point Blank
配給:MGM
劇場公開日:1968年2月10日
ストーリー
ウォーカー(リー・マーヴィン)は、戦友マルに勧められて密売の金を強奪したが、金額が思ったより少なかったことから、マルは、ウォーカーを倒し、彼の妻リンを連れて逃げ去った。幸い弾は急所をはずれ、ウォーカーは、あやういところを命拾いした。1年後、彼はヨスト(キーナン・ウィン)と名のる男から声をかけられた。彼は、今ではマルが羽振りをきかしていることを語り、分け前を取り戻す手助けをするから、自分が組織を握るのに手を貸してくれと持ちかけ、マルとリンの住所を教えた。ウォーカーは早速、訪ねてみたが、マルはすでにいず、数日後、リンは夫への裏切りを後悔して自殺した。やがてウォーカーは、リンの妹クリス(アンジー・ディッキンソン)がマルの新しい情婦であり、ナイトクラブを経営していることをつきとめた。クリスを訪ねてウォーカーは、彼女の協力を得てマルを捕まえることができた。しかしマルは、すでに金を全部、彼の組織に収めてしまっていた。そのうえ彼はウォーカーの手をのがれようとしてビルの屋上から転落死。ウォーカーは改めて組織から金を取り戻す決心をした。組織は3人のボスのものだった。まずカーターは、手違いから自分の雇った殺し屋に射殺されてしまった。次のブルースター。彼はアルカトラズ島で金を渡す約束をし、2人は島に渡ったが、金包みを渡す寸前に射殺された。発砲したのはヨストだった。彼も組織のボスの1人だったのだ。彼は、かつてウォーカーに話を持ちかけた通りになったことを語り、今後は一緒に仕事をしよう、と言った。しかしウォーカーが応じないのを知ると、金包みを置いて去っていった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・ブアマン
- 脚色
- アレクサンダー・ジェイコブス
- デイヴィッド・ニューハウス
- レイフ・ニューハウス
- 原作
- リチャード・スターク
- 製作
- ジャド・バーナード
- ロバート・チャートフ
- 撮影
- フィリップ・ラスロップ
- 音楽
- ジョニー・マンデル