殺しの免許証

劇場公開日:

解説

リンゼイ・ションテフとハワード・グリフィスのオリジナル・シナリオを、リンゼイ・ションテフが監督した、英国秘密情報部員が主人公のスパイもの。撮影はテリー・マハー、音楽はバートラム・チャッペルが担当した。出演は新人トム・アダムス、「クロスボー作戦」のカレル・ステパネック、「博士の異常な愛情」のピーター・ブル、ヴェロニカ・ハーストなど。

1966年製作/イギリス
原題:Licensed to Kil
配給:東和
劇場公開日:1966年8月25日

ストーリー

“リグラブ”とは重力の方向を自由に変えられる画期的な装置。研究を開発したのは、スエーデンの物理学者へンリック(K・ステバネック)、オーグスト(R・マーズデン)の兄弟。あとは電子計算機によって精密度の裏づけをとるだけ、となると各国とも黙ってはいない。まずイギリス政府が目をつけ、その設計図を買い取ろうとし、まずオーグストをロンドンに招いた。ところが彼は暗殺されてしまった。そこで兄のへンリックには敏腕な護衛をつけることにして、選ばれたのが秘密情報部員のチャールズ・バイン(T・アダムス)。彼は00の番号、すなわち“殺しの免許証”をもつ腕ききである。へンリック教授を狙うのはソ連のスパイ機関とマスターマン(P・ブル)という男に率いられる秘密組織。相言葉は「バインを消せ。へンリック教授を誘拐しろ」。教授がロンドンに着くや、第一のワナが仕掛けられた。しかしバインのガンさばきは見事に危機を切りぬけた。が、一度や二度の失敗であきらめるような敵ではない。教授の誘拐を図り、ついには命を奪おうとさえもする。だが一度は防弾チョッキで、もう一度は小型の新型ピストルのお蔭でまたも危機は切抜けられた そして第三の危機。いよいよテストの結果に満足したイギリス政府は二百万ポンドと交換に設計図を手に入れた。しかし敵はまだあきらめない。整形手術でバインそっくりになった男をさし向け、教授とバイン一行を待ちぶせした。乱れ飛ぶ銃弾、バインは倒れた。待ちぶせの男も教授の女秘書に倒された。ところがなんと、教授は女秘書を射殺、埠頭から一人ヘリコプターで逃走しようとした。傷ついたが追跡してきたバインの銃はヘリコプターを撃墜、あっけない幕切れとなった。しかしバインが病院で上司からきかされた結末は、“リグラブ”とはインチキ理論だったという、思いもかけぬ事実だった。

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