5人のテーブル

劇場公開日:

解説

離婚によってできた溝を埋めようとする父親と子供たちの心の交流を描く。ロバート・シャッフェルとジョン・ヴォイトが、CBSシアトリカル・フィルムズのために作った。製作はロバート・シャッフェル。監督はCM出身のロバート・リーバーマン、脚本はデイヴィッド・セルツァー、撮影はヴィルモス・ジグモンド、音楽はジョン・モリスが担当。出演はジョン・ヴォイト、リチャード・クレンナ、ミリー・パーキンス、マリー=クリスチーヌ・バロー、ロクサーナ・ザル、ロビー・カイガー、ソン・ホアン・ブイなど。

1983年製作/アメリカ
原題または英題:Table for Five
配給:日本ヘラルド
劇場公開日:1983年3月19日

ストーリー

ニューヨークのアノー家では、みんながてんてこまいしているのに、長男のトラン(ソアン・ホアン・ブイ)は自室で、ビデオ・ゲームをやっていた。やがて、父親のミッチェル(リチャード・クレンナ)と母親のキャスリーン(ミリー・パーキンス)にせきたてられて、子供たちは自動車にのって空港へ行く。末っ子のトルーマン(ロビー・カイガー)は便所で中年の男に会う。その男ジェームズ・P・タネン(ジョン・ヴォイト)こそ、トルーマンの実の親であった。タネンは元ブロゴルファーだったが、そのだらしない性格のため、妻のキャスリーンと離婚、今は不動産屋をしている。キャスリーンはトルーマン、娘ティルド(ロクサーナ・ザル)、そしてタネンがフィリピンのゴルフ場で出会って養子にしたトランの三人をつれて、5年曲に弁護士のミッチェルと再婚していた。今回の夏休みは、久し振りに父親と子供たちが一緒に船旅をして親子の愛情を確認しようというのだった。しかし、その行先が、エジプトと聞いてあきれるキャスリーンとミッチェル。キャスリーンは、あい変わらず夢みたいなことを考える人だわと思うのだった。かくして、子供三人とジェームズは、地中海周航のヴィスタフィヨルド号に乗り込んた。子供たちの前で父親らしく掘る舞おうとするジェームズだか、どこかぎこちない。ディナーのテーブルにしても五人分の椅子が用意されており、孤独な老人がいたら一緒に食事に誘うつもりだったと言い訳をするジェームズ。一人旅の女性を誘うつもりのジェームズの腹を見抜いた子供たちは、「あの寂しそうなおじいさんはどう?」。食後、ジェームズはトランから意外なことを聞く。トルーマンは勉強拒否児で字が読めず、来学期は身障児学級に移されるというのだ。翌日から嫌がるトルーマンに文字を教えるジェームズ。またトランが他の客に迷惑をかけるので、ジェームズが怒ると、「あんたなんか父親じゃない」と開き直られた。ついに父親役を放棄し、友達としてつきあおうとジェームズは言い出す。そんな彼と親しくなったフランス人のマリー(マリー・クリスチーヌ・バロー)も、離婚して娘たちと一緒に暮しているのだとうちあけた。ジェームズと子供達は最初の寄港地ローマで、名所を見物して旅を満喫した。ナポリに寄り、やがてアテネに着くという頃、ミッチェルから電話が入り、キャスリーンが交通事故で死亡したと知らせて来た。翌日、アテネでミッチェルと会うジェームズ。ミッチェルは「子供たちを連れて帰る」という。ジェームズは、しばらく待ってくれと頼んだ。妻のこと、子供達のことを思うとジェームズは深い悲しみに沈む。カイロで再び会ったミッチェルは「子供は私が育てる。裁判に訴えてもいい。君が勝てるわけはない」と宣言する。ジェームズはスフィンクスの前で、母親の死をつげる。ショックを受ける子供達。チョニスでトランが逃げ出した。彼を追ったジェームズはトランの「ぼくが欲しいのは友達じゃない、父親だ」という言葉に、自分の間違いを悟る。トルーマンも今まで出来なかった言葉を正確に積み木で綴ってみせた。ジェノヴァの港で、三たびミッチェルに会ったジェームズは子供たちを愛していること、そのためには戦うことをつげる。ミッチェルも言う「ぼくも彼らを愛している」と。二人は子供たちと手を取り合い歩み出す。

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