ゴッドファーザーのレビュー・感想・評価
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最高の映画
午前10時の映画祭で鑑賞しました。映像の鮮明さや音響の素晴らしさもあり、初めて見るくらいの感動がありました。特にに音響面での違いは映画館ならではでした。ヴィトーが亡くなる際のシーンで際立っていました。庭で孫の遊び相手をしている時に心臓発作でなくなるのですが、鳥のさえずりなどが自然な感じで聞こえてくるのです。DVD鑑賞でも自宅の視聴環境によっては再現できるのかもしれませんが、私の自宅の視聴設備では難しいので、映画館で鑑賞できたことは非常に有意義でした。
この映画は一代で勢力を築いたヴィトー・コルレオーネが亡くなり、孫のマイケル・コルレオーネがその役目を引き継いでいくところまでが描かれています。マフィアの世界に生まれながらも堅気の世界で生きていく予定だったマイケルが、父への襲撃や兄の死をきっかけにマフィアの世界で生きていく事を決意して、非常な決断も下すようになっていく。そんなマイケルの成長ストーリーとも言えます。全体を通して暗いムードで進んでいきますが、結婚式のパーティーなどの陽気なシーンもあるため、見ていて疲れません。何人もの人が殺されますし、その殺し方も創意工夫(?)があり、ドキドキします。観終わって映画館を出る時には、思わずキョロキョロして自分が狙われてないかを確認するのはお約束ですね。哀愁を誘う音楽も作品にフィットしていて最高でした。
ちなみにマーロン・ブランドの
”I'm gonna make him an offer he can't refuse.”
は2005年に行われた『アメリカ映画の名セリフベスト100』で第2位だそうです。公開当時はみんな真似したんでしょうね。
移民の団結
午前十時の映画祭12にて。
イタリア・シシリー島からアメリカに移住し、裏社会で富を築いたビトー・コルレオーネ一家の世代交代と、麻薬を扱うかどうかなどの問題で周囲のマフィアとの間に起こる抗争の話。
何度か観てるとは思うが、劇場の大画面で観るのはおそらく初めてだった。午前十時の映画祭に感謝です。
マフィアの抗争を扱ってるので、射殺シーンが多いが、どれも必要な感じで面白かった。
ソニーが殺されるシーンは1番壮絶だったと思う。
一家の団結力が素晴らしかった。
マーロン・ブランドが貫禄あり、アル・パチーノは背は低いがイケメンだった。
ケイ役のダイアン・キートンが可愛かった。
シシリー島でマイケルが最初に結婚したアポロニア役のシモネッタ・ステファネッリも可愛かった。
来週のパート2も楽しみ。
「相関図をみよう」
最高傑作
午前十時の映画祭にて、久し振りに鑑賞しました。
やはり劇場で観るのは良いですね。
この作品は30回は観ていると思います。VHS.LD,DVD,BDと全て買い、劇場で再映される度、足を運んでます。
今回は4k上映ということで画質もかなり向上しているのではと、期待したのですが、???あれ?自宅で観る映像と変わらないような……。
それはそれで良いかと。この作品をより楽しみたい方は、原作を読むことをお薦めします。序盤のパーティーシーンのソニーと奥さん、愛人の関係が良く理解できます。また、マイケルの右腕のアル・ネリが何故、警察官になりすましているのか、そして最後までマイケルに忠実なのかも理解できます。
余談ではありますが、原作は一度読み出すと止まりませんよ。休日前に読む。それに限ります。
そして、延期になったUHDも今月には販売されます。
言い忘れましたが、何故、ドンは祝い事なのに相談を断らず、快く承諾するのか(ボナセラはちょっとケチをつけていますが)。それは風習だからです。金にもならないことを何故?ビトは、律儀な男だからです。
午前十時の映画祭12にて。 テレビでは何度も観てましたが大きなスク...
良い2代目誕生!
以前ネトフリかどこかで見てましたが、せっかくのリバイバル上映なので、スクリーンで鑑賞。
いや〜カタギのはずの次男坊がまーあ最終的には筋金入りのファミリーのボスになってしまって(笑)
様になることなること!!凄い演技力です。しかしまぁ人がどんどん亡くなってゆく。
そして故郷の彼女いるのに逃亡先でしれっとひと目惚れして速結婚したけど、敵勢力の陰謀ですぐ亡くなってしまい、そしたらしれっと元カノのとこに戻って愛をささやくとか、カタギだったとは思えない悪っぷりで(笑)
マフィアっぽい兄貴より、普通っぽいままきっちり落とし前つけるあたり、逆に怖さ倍増で、良いドンになっていく様が良かったです。
かなり古い映画なので夫のDVとか思いっきり男尊女卑っぽい表現があるんですけど、そこはそういう演出も許された時代だったんだなぁと思いました。
長いのであまり飲み物飲まずにいて正解でした。
リバイバル上映シリーズも色々面白くて良きです。
濃厚で重厚
自宅で動画配信サービスを利用して視聴しました。
これまで数は少ないもののマフィアやヤクザが出る映画は見てきましたが、今更ながら本作を見ました。
3時間近い映画ですが、途中でだらける間もなく、常に濃厚。最近の映画のような派手な銃撃戦があるというわけではないですが、常に息を吞み、緊張感が続く展開です。
傑作と言われるのにはやはり理由があるんですね。登場人物の存在感が常に画面から出てきて圧倒され続けた3時間弱でした。すごい満足感です。
この後のパート2、3も見るのが楽しみです。
不朽の名作はいつ観ても重厚感
死ぬまでにみたい映画の一つ
有名すぎる作品をまだまだ観ていない。
ゴッドファーザーもその一つ。
ピース又吉も、YouTubeの渦で、なるべく早く観た方がいいと言っていた。本人も「どうせ映画好きにしかわからないこだわり映画の類だろう」と敬遠していたけど、みたらめっちゃおもろいやん、なんでもっとみんな早くみた方がええでって言ってくれなかったんやろ、と話していた。
お気に入りに入れっぱなしで、ようやく見られた。
映像がすごい。その時代の雰囲気、街並み、そうとう作り込まれているはず。印象的なシーンがたくさんあった。
華やかなパーティーのシーンと裏の世界とのギャップもいい。裏とはいえ、何か暗さを感じさせない。
マーロン・ブランドの貫禄がすごい。
男が惚れる男の雰囲気。
名付けられた子供たちが慕うのがわかる。
瀕死からの生還ののち亡くなるのも、監督が描きたかった姿なのかな。盛者必衰。
これ、一発勝負かな…撮り直しできないよな、というシーンもあったり、映画ってすごいな、と思わせてくれる。クオリティの高い作品ってなんでできるんだろ。監督やスタッフのセンスが羨ましい限り。コッポラ監督、32歳ですか…
マイケルが一目惚れして結婚してしまうとか、しれっと元カノに戻るとか、無しだなぁというのは野暮かしら。
抗争による抗争が、この後も続いていく予感を残して終わる。追われて追って、裏切り裏切られ、現実にその渦中にいたら耐えられないな。
大変な世界。
マフィア(ヤクザ)は鼻くそだ
まず先にマフィアへの見解をのべる
マフィア映画は今まで避けてきたし、今作が初めてのマフィア映画だが、やはりマフィアは鼻くそである
おそらくどの映画でもマフィアの世界はかっこよく描かれ、男尊女卑の憎い世界と人殺しによる私欲で成り立っている
そもそも、家族とは仲良くし、外とは対立するという構造が男としてださい(当本人たちはかっこいいと思っているんだろうが)
家族内での仲間割れは決して許さず、血の繋がっていない人は平気で殺す
そのくせ妻達には仕事に口をだすなと言い、傍若無人に振る舞う
外との対立について、困ったらとりあえず殺しをするので、結果的に全員死ねばいんじゃね?としか思えない
とりあえず殺すという発想もまた鼻くそ程度の脳みそしかないと思うのだが(殺しを仕事と述べるあたりに虫唾が走る)
相続についても、家族や息子だからといって仕事を立場を続かせる行為がまず古いし幼稚である(この映画自体古いのであれだが)、本当に優秀なパートナーや後継者はそうではない
しかしこの映画は、そんな鼻くそどもをかっこよく見えるように映し、マイケル同様、こんな世界でもその中のルール上でのし上がらなければならないと思わせるようになっている(登場段階ではマイケルはこっち側の人間になっているため、感情移入しやすいあたりがまた上手い)
殺す行為について、本人達に殺しの罪悪感は当然ないので、
結果的に家族が殺されても悲しみはない
ヤクザの頭の悪さはここにある。
大切にしているはずの家族は、自分の行為によって気薄な存在になっており、結果的に何が欲しくて何がしたいのかわからなくなっている
歌手を力ずくでものにする行為について、結局、ファミリーの取り巻きは暴力に怯えて(人殺しされるのを恐れて)支えているだけであり、このファーザーとやらに本当の意味でのカリスマ性はない
マフィア間のやりとり、探り合いについて、スパイかどうか、敵か味方かの判断に対する根拠が乏しいと感じた。理由もなく、こいつは敵だと考え殺しをしたり(ほとんど敵の場合が多いが)など、この映画で描かれている戦いは頭脳戦ではなく、ノリと感である
ビジネスはやはり、身内のみならず、他の組織との競争と共存にある
マフィアやヤクザを良きことと謳わず、鼻くそのように描く映画を今後観てみたい
名作には、年相応の感じ方がある
マイケルの女の趣味の一致
ゴッドファーザーを父に持つ息子
兄弟のうちひとりだけ、マフィアでは無かったのに、それを貫きとおせなくなってしまうのは残念。悲しいラスト。マフィアに幸せは掴めないと言うメッセージかな。
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