心のままに(1993)

劇場公開日:

解説

重度の躁鬱病患者と彼の治療に当たる女性精神科医の、切なく激しい恋を描いたラブ・ストーリー。「愛という名の疑惑」「ジャック・サマースビー」に続いてリチャード・ギアが主演とエグゼクティヴ・プロデューサーを兼任した1編。監督は「背徳の囁き」に続き、ギアとは2作目のマイク・フィッギス。製作はデブラ・グリーンフィールドとアラン・グライスマン、エグゼクティヴ・プロデューサーはギアと『パンチライン』(V)のジェリー・A・バーウィッツ。脚本は「容疑者(1987)」のエリック・ロスと、ピューリッツァー賞受賞作家のマイケル・クリストファー。撮影は「摩天楼を夢みて」のファン・ルイス・アンシア、音楽は3度のアカデミー賞に輝くモーリス・ジャール、編集は「ライトスタッフ」のトム・ロルフが担当。主演はギアと「ハバナ」のレナ・オリン。共演は「卒業」のアン・バンクロフト、「マルコムX」のデロイ・リンドほか。

1993年製作/アメリカ
原題または英題:Mr. Jones
配給:コロンビア トライスター映画
劇場公開日:1994年1月15日

ストーリー

精神科医のリビー(レナ・オリン)の元へ、ひとりの男が担ぎこまれた。男は建築現場の新入りで、同じ現場のハワード(デロイ・リンド)と話すうちに、空を飛べると言い出して屋根から飛ぼうとしたのだ。リビーが名を聞くと男(リチャード・ギア)は、「ジョーンズ」と答え、とめどなく涙をこぼした。ジョーンズは訪れた銀行の窓口係のスーザン(リサ・マルキーウィッズ)をデートに誘ったが、コンサート会場でいきなり壇上に上ってオーケストラの指揮をするなどの奇行で、彼女を驚かせた。リビーの診断の結果、ジョーンズは重度の躁鬱病患者だった。医者と患者が個人的に付き合うことはタブーだったが、彼女は天真爛漫で不思議な魅力を持つジョーンズにいつしかひかれていく。リビーの病院で治療をすることになったが、日々の生活は彼にとって辛く抑圧的なものだった。彼の病気の原因を探りかねていたリビーは、ジョーンズが過去にエレンという恋人を亡くしたことを知る。だが彼女はまだ生きており、ジョーンズは彼女に去られたという現実から逃避するために、死んだと思い込んできたのだった。それを指摘するや彼は激怒して病院を飛び出し、後を追ったリビーは、その夜ついに彼と結ばれる。彼女は患者と関係してしまったことに苦しむ。ジョーンズはほかの病院に移送されることになったが、彼は途中で姿を消した。時を同じくしてリビーが担当していた中国系の少女が自殺し、ショックが続いた彼女は仕事を辞める決心をした。そのころジョーンズは、あの建築現場で再び大空に羽ばたこうとしていた。リビーが駆けつけて説得し、彼は正気に戻った。2人は固く抱きしめ合った。

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