荒野の用心棒のレビュー・感想・評価
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映画館で見れるとは!
クリント・イーストウッド主演、監督セルジオ・レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネという名作西部劇4Kリマスター版が劇場で見れるということで、何度かテレビで見たことありましたが、映画館の大きなスクリーンで観たいと思い初日に行ってきました。
若かりしクリント・イーストウッドがやはり格好いい!当然のように格好いい!当たり前のように格好いい!特にラスト、酒場のおやじが吊るし首にされようとする瞬間、ダイナマイトが爆発し煙が立ちこめ、その煙の中から現れるジョー(イーストウッド)の登場の仕方、最高でした。痺れましたね~これぞ映画の醍醐味です。
途中、ラモンの愛人にさせられていたマリソルを救出し子供と夫に引き渡し、金を渡して逃がすシーンも格好いい。美人だからといって人妻には手を出さないのである。「なぜ助けてくれるの?」の問いに「かつて女を救えなかったから」という謎めいた返答。ジョーの過去に何があったのか一切明らかにされない謎めいた男だが、これぞヒーローなのである。
そして、有名なラスト。撃たれても撃たれてもなぜか死なずに何度も立ち上がるジョーに次第に表情から余裕が消え必死に撃ち続けるラモン。顔面をアップでとらえるカメラワークもいい。そしてジョーの早撃ちで数人の敵を一瞬で倒す鮮やかさ。ジョーがその前にボッコボコに痛めつけられ半殺し状態にされていたのでカタルシスを感じました。必殺仕事人で良い人物が悪い奴らに残忍に殺された後、仕事人が恨みを晴らすシーンに通ずるものがあります。あれだけ痛めつけられ血まみれで地面を這って命からがら逃げるシーンがあるからこそ、このラストでのカタルシスにつながるのだなと思います。まさしく復讐劇をテーマに後に多く作られるマカロニ・ウエスタンの原点がここにあるのです。
酒場のおやじと棺桶屋とタッグを組んで悪い奴らを町から一掃する痛快な西部劇でした。そういえば、黒澤明監督の「用心棒」が原案ですが、いまだに未見なのでいつか見なければ。
今観ても味わいのある作品
評価3.9
マカロニウェスタン、間違いなくその代表作の一つでしょう。
監督セルジオ・レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネ、主演クリント・イーストウッドという凄いメンツが集まった作品。
また、ジャン・マリアヴォロンテもですが、皆この作品で大ブレイクしたような印象があります。
最初っからなんですが、もう音楽が素晴らしいんですね。流石はモリコーネと言ったところでしょう。
物語はもうそのまんま「用心棒」なんですが、音楽や乾いた空気でとても新鮮に見せてくれるんですよね。
いや、やっぱりこれは面白いです。
マカロニウェスタンの入り口としてもおすすめですね。
今観ても味わいのある作品ですよ。
マカロニ・ウエスタン
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メキシコのある町を訪れたクリント。
そこはギャングのボスAとBが敵対する不安定な町だった。
まず仕事を探すため、ちょっかいをかけて来たAの部下4人を射殺。
その腕を見て、Bはクリントを雇うこととにした。
Bの配下に、腕が立つが極悪のラモンという男がいた。
この男はアメリカ人と取引した際に金を払わずに全員射殺し、
アメリカの警察が来るだろうからAとは一時休戦すると言い出した。
それじゃ商売にならんからなのか、あまり良くわからなかったが、
A側とB側をうまく焚き付けて、夜中の墓場で銃撃戦をさせる。
クリントの想定内だったのかは不明だが、この時Aの息子が人質に取られる。
そこでBに忍び込んでラモンの女をさらってAに渡す。これで報酬をもらう。
この2人は人質交換されることになる。
この時、この女に夫と子供がいるということを知ったクリントは、
夜中にこの女を救出、夫に返して金も与えて逃げさせた。
これがバレてBに捕まって痛めつけられるが、何とか逃げる。
そして序盤から世話になってる町の棺桶屋の助けで棺桶の中に隠れて脱出。
ラモンらはAの屋敷にクリントが隠れてると思い襲撃、全員殺す。
棺桶屋とバーのマスターの助力で町の外で養生していたところ、
クリントの居場所を聞くためバーのマスターがBに捕まった。
クリントはすぐに鎧を着て町へ向かい、ラモンらが迎える。。
クリントはわざと何発も撃たれるが、鎧を着ていたおかげで死なない(場)
最後はラモン以外を全員殺し、1対1となる。
が、敵はライフルなんで当然余裕勝ち、ひとまずハッピーエンド。
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名作と名高いこの映画。
見てみると、雰囲気はいいのだが、画面が暗いせいか、
人物の顔がみんな似てるせいか、ストーリーがよくわからんかった。
だから上記は一部間違っとるかも知れん。
でも昭和くささがいい感じでおもしろい。
棺桶の中に隠れて脱出とか、すぐバレそうなものだが(場)
ラモンに何発も撃たれながらも死なないシーンも、
今の視聴者なら防弾チョッキか何かだろうってすぐに思うはず。
っていうか、何のためにわざと撃たれるんかがようわからんし(場)
心臓からハズれとるぞ、手が震えとるんちゃうの?ってな挑発をしてたが、
挑発が目的なら、後で鎧を見せて種明かしをする意味がない。
だって、クリントが負傷してない=全部見事に命中してた なんやもん。
これじゃあ挑発どころか逆に相手に余裕を持たせてしまうやん(場)
もしラモンがホンマに手が震えてて一発でも狂おうものなら、
足とか頭を吹き飛ばされるで、こいつの武器はライフルなんやし(場)
まあそういう突っ込みどころもこの時代の映画の良さなのでしょう。
この作品のようなイタリア西部劇を、マカロニウエスタンというらしい。
言葉は聞いたことがあったが、初めて意味を知った。
イーストウッド=山田康雄以外は考えられない!
黒澤明の「用心棒」を西部劇風にリメイク(無許可でのリメイクですが)でイーストウッドの初期の代表作を初めて観ました。
特に初期の頃から現在までの目つきは変わらずの鋭さだなと思いました!
そして山田さんの声は子供の頃に観たルパンの声だけかと思いましたがイーストウッドの声でもダンディさは出てました。
※山田康雄の没後の公認声優は勝手な事かと思いますが2代目ルパンの栗田貫一でも聴いてみたいです。
定番はさすがに定番
さすがにお話はお墨付きなので、あとはどう演出するかですが、カメラアングルや切り返しのタイミングまでマンマ真似してるところが多々あって誇らしいというか呆れるというか、
しかしのちの巨匠、大俳優の萌芽は十分に感じられませす。
何といってもタイトルバックのダサさにしびれます。
マカロニウエスタンの割に筋が凝ってる
音楽のエンニオ・モリコーネの伝記映画をきっかけに鑑賞。多分1回は観ているはずだがジュリアーノ・ジェンマとかフランコ・ネロとかの作品とゴッチャになって明確な記憶は呼び起こせず。マカロニウエスタンって派手なガンアクションだけでストーリーは大して無いイメージだったが、それなりによくこなれている……と思ったらこれ黒澤映画の本格パクリ映画なのね。当然そちらの方が面白いのであろう。ただ改めてモリコーネの音楽は素晴らしいと実感。こんなに多くの曲調を1人でよく紡ぎ出せるものだ。
クリント・イーストウッドはこの映画で自分のキャラクターをつかんだ。...
クリント・イーストウッドはこの映画で自分のキャラクターをつかんだ。
改めて見ると、うーん!?
オリジナルの方が良いかなぁ。当たり前だが。
若きイーストウッドの躍動感
赤と黒と白のオープニングが良い。これだけで楽しみになる。この時代の映画は、こういうところに工夫とお金を使っている感。
本編は若きイーストウッドに尽きる。クールで精悍、寡黙で機敏なガンファイト。監督・音楽・主演とマカロニ・ウェスタンの金字塔だね。
クロサワ「用心棒」の盗作騒ぎもあったそうだが、そもそも黒澤作品も西部劇っぽいし、この作品は明らかにリスペクトも感じられ、ガタガタ言うなよ、と。三船敏郎版を観たくなる。
マカロニウェスタンの原点
黒澤明の「用心棒」の盗作らしいが、確かに用心棒という共通点の他にも似ている点はある。
この映画辺りからマカロニウェスタンブームとなった記念碑的作品である。
マカロニウェスタンは、ストーリー展開が似たり寄ったりで、音楽と最後の決闘シーンだけが印象に残るので、この二つの要素で出来不出来がきまる。この映画のエンニオモリコーネの音楽は、マカロニウェスタンの音楽の中ではマイベスト3に入る名曲だ。決闘シーンは、クリントイーストウッドは拳銃で、悪者のほうはライフルでの対決で、こちらもマカロニウェスタンの決闘シーンではベスト5内に入れたいくらいの出来だ。
この映画の音楽を聴くと
「迷宮グルメ」が出てきてしまうのですが。って、この映画の制作は1964年、もちろんこの映画の方が先だし、「迷宮~」はオマージュで使用しているのですよね。しかし「迷宮~」で食材を投入するときの銃声も、このテーマソングからきていたのだなー。
あまりにも有名な映画ですが、観た記憶がはっきりせず、正直今回が初見の感覚で見ました。クリントイーストウッドが若いですね。当時34歳。Wikipediaによると、この映画、当初ヘンリーフォンダを起用する予定だったそうですが、それではまるで違った映画になっていたでしょう。ヘンリーフォンダが演じていたなら彼が今まで演じてきた役柄から観客は最初からこの流れ者がいい人であることを確信した上で映画をみることになりますが、クリントイーストウッドが演じることで一筋縄でない流れ者である印象を受けます。
正直、働き手の男性がほとんど殺されてしまった町でどうやってみんな生活しているのか不思議です。棺桶屋には誰が支払ってくれるのか?なぞです。しかしこの映画はあまり深く考えないで見るのが一番。痛めつけられた主人公が復活して敵の前に現れるときの演出、まるで劇画だよなーと思いながら、でも、良い。最初に主人公が着ていたポンチョ、また突然ラスト主人公が着て現れます。それにはちゃんと理由があるのですが、それまでちゃんと取っていたのですね。
この映画は「用心棒」のパクリだそうですが、オリジナルは見てません。でも世界的にヒットしたということはこの映画を制作した人たちが単なるパクリに仕上げなかったからでしょう。やはり才能がある監督と才能がある作曲家と才能のある役者の出会いのケミストリーからこの映画は生まれたとおもいました。
全てはここから始まった(サンプリングが)
さすがにベストマカロニ!とはいかないがもうここから始まったのだし、これでもかとエッセンスが詰まっているのでなるほどと観賞。
あまりに用心棒であまりにマカロニなので困るけど、これを始めて観たらそらぁびっくりだしハマるよね。
ラスト10分の決闘シーンを見逃すべからず
本作が黒澤明監督の「用心棒」のplagio(盗作)であろうと今さらどうでもいい問題。
riavvio(リブート)作品として、作品そのものに観るべき価値があれば全て良し。
Ennio Morriconeの物哀しい旋律が、荒れ果てた町の虚無感を無言で表現している。
ストーリーは呆れるくらい「用心棒」とうり二つ(だから盗作と言われる訳だ)。しかし、C. Eastwoodの一匹狼の用心棒の佇まいは、三船敏郎のそれとは異なる世界を表現している。
圧巻はラスト10分の決闘シーン。
マカロニウエスタンのベーススタイルを作り、本場アメリカの西部劇にも影響を与えた作品として納得のガンファイト。「本家」とどっちが好きかは観る人のお好み次第。
イーストウッド×モリコーネ×山田康雄=男の憧れ!
アメリカとメキシコの国境に位置する、二つの勢力が縄張り争いを繰り広げている町を舞台に、流れ者のガンマンであるジョーの闘いを描くマカロニ・ウェスタン。
主人公ジョーを演じるのは、まだまだ駆け出しの俳優だった、映画界の生ける伝説クリント・イーストウッド。
黒澤明の『用心棒』を無断でリメイクした為、東宝に訴訟を起こされてしまったという曰く付きの作品。
しかし、その一方でマカロニ・ウェスタンの代表作としていまだに根強い人気を持つ作品でもあり、クリント・イーストウッドの出世作にもなったのだから世の中わからない。
私は黒澤明の『用心棒』は未見なので、原作との比較は出来ないが、シナリオだけで言えばそれほど優れた作品であるとは思わない。
主人公のジョーはいうほど用心棒ではない。
ジョーが金儲けのために町を引っ掻き回した挙句、とんでもない騒動を巻き起こしてしまったという感じ。
あと、キャラクターの顔がみんな一緒に見えてしまう。
今どうなってるだっけ?この人誰だっけ?となってしまうのは私が悪いのでしょうか?
悪役ラモンが拐った女マリソルを住まわせている家の向かい側に、彼女の夫と子供が住んでいるが、そんな近いところに住む?とか思ったし、リンチされてボロボロのジョーがどうやって樽のトラップ仕掛けたの?とか、細かいところにツッコミたいポイントはある。
しかししかし!この映画の魅力はシナリオではない!
クリント・イーストウッドの圧倒的な色気!ただ立っているだけで絵になるとんでもないスター性をビンビン感じます!
あの鋭い眼光にクールなガンアクション!そりゃ有名になるよ!
イーストウッドはやはり吹き替えでみたい!何故なら彼の声を演じているのが山田康雄さんだから!
あの声のセクシーさ!独特なセリフのテンポ!まさに天才!イーストウッドの魅力を引き出しています!
そしてエンニオ・モリコーネのフィルムスコアのカッコ良さ!
音楽だけで重厚なストーリーを語っているような、強烈な印象を残します。
クライマックスの対決に臨むジョーが、白煙の向こうから登場するシーンはまさにこの映画の白眉!
そこからの対決も熱い!
ヘッドショット狙われたらどうすんの!?とかは言いっこなし!
カッコよければOKなのです!
酒場のおっさんや棺桶屋の爺さんなど、脇役も魅力的。
特に酒場のおっさんカルロス良い人すぎる。良い人すぎてジョーのためにボコボコにされる。かわいそう。
やはり西部劇は男のロマン。細けえことは良いんだ。カッコよければ良いんだ。吹き替えが最高なんだ。
後々パクられる、というかオマージュされる映画
酒を密輸して売りさばくロホ兄弟、銃を売りさばくバクスターという2人のボス。酒場のおやじシルバニートに忠告されたのに、殺しの横行する町にとどまる主人公ジョー。早速、町に入るときからかわれた4人のバクスターの手下を始末する。そしてロホに自分を売り込んで用心棒になったのだが・・・
ロホの長兄ラモンが軍隊と取引すると見せかけ金塊を奪う。そして保安官でもあるバクスターの一家に対し、ことを荒立てないために和平のしるしとして食事に招待するのだ。そこで用心棒を辞めたジョー。シルバニートと一緒に二体の兵士の死体を墓に置いて生きているように見せかけた。。そしてバクスター、ロホ両方に兵士が生きているという情報を流し、金をせしめるジョーであった。ジョーはさらに留守となったロホ家の倉庫に忍び込み、金塊を奪う。しかしラモンの女マリソルに目撃され、やむなく彼女をバクスター家へ届ける。たまたま、ロホ一家もバクスターの息子を人質にとっていたため、人質交換が行われる・・・その時見たのがマリソルの子どもと夫だった。
ジョーはマリソルを夫と子ども一緒に逃そうとバクスターの手に見せかけてロホの子分たちを殺すのだが、やがてそれもバレ、窮地に立たされることになった。銃が握れないほどボロボロになるまで拷問されるジョー。樽を転がしたり、火を放ったりして拷問部屋を抜け出すが、最後の手段は棺だ。その間、バクスター一家は火を放たれ、皆殺しに遭う・・・
町はずれの廃坑で回復を待つジョー。銃のリハビリも完璧となった。そして最後の戦い。ラモンのライフルは正確に心臓に当たってるのに、何度も立ち上がるジョー。胸に鉄板を仕込んであったのだ!と、後のコミック、テレビ、映画に大きな影響を与えてしまった。特に全体的にオマージュを捧げている『BTTF3』は、この映画の存在がないと霞んでしまう。
最後の最後、残っていたロホの一味がジョーを狙い、それをシルバニートが撃ち殺してしまうところもパクられている?『ダイハード』とかに。
映画の歴史を変えた盗作!?
無許可で製作された、黒澤明の『用心棒』のリメイク作品。
いろいろと問題はあるものの、この作品のヒットにより、マカロニウエスタン(イタリア産ウエスタン)が大ヒット。
さらには、映画界にイーストウッドとエンニオ・モリコーネが名を轟かせるきっかけとなった。
この作品が無かったら、イーストウッドとモリコーネが世に出なかったかも…
そういう意味では、映画の歴史を変えた作品と言っても良いだろう。
ストーリーは、黒澤明の『用心棒』をほぼそのまま西部劇にしただけ。面白く無いわけない(^^)b
結局、黒澤明は凄いってコトだわな(^o^)
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