劇場公開日 2024年3月22日

「ラスト10分の決闘シーンを見逃すべからず」荒野の用心棒 h.h.atsuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ラスト10分の決闘シーンを見逃すべからず

2020年8月19日
iPhoneアプリから投稿

本作が黒澤明監督の「用心棒」のplagio(盗作)であろうと今さらどうでもいい問題。

riavvio(リブート)作品として、作品そのものに観るべき価値があれば全て良し。
Ennio Morriconeの物哀しい旋律が、荒れ果てた町の虚無感を無言で表現している。

ストーリーは呆れるくらい「用心棒」とうり二つ(だから盗作と言われる訳だ)。しかし、C. Eastwoodの一匹狼の用心棒の佇まいは、三船敏郎のそれとは異なる世界を表現している。

圧巻はラスト10分の決闘シーン。
マカロニウエスタンのベーススタイルを作り、本場アメリカの西部劇にも影響を与えた作品として納得のガンファイト。「本家」とどっちが好きかは観る人のお好み次第。

atsushi