荒野の三悪党

劇場公開日:

解説

30万ドルの金塊をめぐるアクション西部劇。製作はビノ・チコーナとジュゼッペ・コリッツィの共同、監督、脚本はジュゼッペ・コリッツィ、音楽はカルロ・ルスティケリが各々担当。出演は「ベビイドール」「大頭脳」のイーライ・ウォラック、テレンス・ヒル、バッド・スペンサー、ブロック・ピータースなど。

1969年製作/イタリア
原題または英題:Ace High
配給:CIC
劇場公開日:1971年10月16日

ストーリー

十九世紀後半のエル・パソ、キャット・スティブンス(T・ネル)とハッチ・ベッシイ(B・スペンサー)の二人のならず者は、金塊を強奪し、それを餌に、多額の現金を奪いとった。銀行頭取のハロルド氏は獄中の悪党、カコプーロス(E・ウォラック)に出牢の代償にキャットとハッチの迫跡を命じた。カコは簡単に金塊を取り戻した。今度はキャットとハッチがカコ追跡にまわった。メキシコのツーラの酒場で酔いつぶれていたハッチに、カコは相談をもちかけた。カコを牢にぶち込んだ張本人ハロルド氏とパコという男と、そしてドレイクという男に対する復讐の手助けである。キャットも加わってパコを襲ったが、多勢に無勢、命からがら逃げのびた。九死に一生を得たキャットとハッチはフェア・シティでカコに再会した。サーカスの綱渡り芸人トーマス(B・ピータース)とレストランで働くカコは、向いのカジノに金を全部まきあげられていた。カジノの持ち主は、カコの狙うドレイクだった。カコ、ハッチ、キャット、トーマスの四人は、カジノのいかさまを見破った。ドレイクは、カコ一味皆殺しを命じた。凄まじい銃撃戦に射ち勝った四人は金をわけ、別々に砂漠へと姿を消した。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0コメディ・タッチのマカロニウエスタン・ロードムービー

2021年1月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

イーライ・ウォラックが昔裏切った仲間に復讐するお話。今作以前の殺伐としたマカロニウエスタンの復讐劇とはちょっとニュアンスが異なった作品。なにしろ「続 夕陽のガンマン 地獄の決斗」で間抜けなテュコ役を演じたウォラックだし、脇役はその後「風来坊」で人が死なないコメディ寄りのマカロニで人気が出たテレンス・ヒルとバッド・スペンサーが主役以上に活躍している。
とにかく復讐物だが、ギラギラした怨念も緊張感も思わず目を覆いたくなるような残酷シーンもなく、これをロード・ムービーというのかわからないが、牧歌的な雰囲気さえ漂う。
多分ここら辺からマカロニウエスタンの流れが変わったんじゃないかと思う。
休みの日にゴロッとしながら観るべき1作。

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colt45SAA

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