恋のスクランブル
劇場公開日:1984年10月6日
解説
少年たちがエリート・コースの第1歩として集まるプレップ・スクールを舞台に恋、友情、進学などに悩む姿を描く。製作はマーティン・ランソホフ、エグゼクティヴ・プロデューサーはキャスリーン・サマーズ、監督は「午後の曳航」のルイス・ジョン・カルリーノ。脚本はジム・カウフ、デイヴィッド・グリーンウォルト、撮影はリック・ウェイト、音楽はエルマー・バーンスタイン、編集はデニス・ドーラン、美術はジャック・ポプリンが担当。出演はジャクリーン・ビセット、ロブ・ロウ、アンドリュー・マッカーシー、クリフ・ロバートソン、スチュアート・マーゴリン、ロドニー・ピアーソンなど。日本版字幕は野中重雄。カラー、ビスタサイズ。1983年作品。
1983年製作/アメリカ
原題または英題:Class
配給:コロムビア映画
劇場公開日:1984年10月6日
ストーリー
シカゴ郊外。緑に囲まれたバーノン・アカデミーの新学期が始まろうとしている。ここは中西部唯一のプレップ・スクール。熱気が伝わるキャンパスで、新入生が1人うろたえ、大きなトランクをひきずっている。名前はジョナサン・オグナー(アンドリュー・マッカーシー)。奨学金でハーバード大学をめざす中産階級の少年だ。同室になったのがスクワイヤー・エルスワース・バロウズ4世。通称、スキップ(ロブ・ロウ)だ。大農場を持つ財閥の1人息子だ。いかにも世なれた態度がジョナサンを圧倒した。初日から、このスキップに騙されて、下級生たちの笑いものになったジョナサンは、翌日、首つり自殺の芝居を計って、見事スキップに仕返しをした。この件で逆に心を通わせ合った2人は、何かと話し合い、遊びに勉強に励むが、ハロウィーン・パーティーでは、ジョナサンが大失敗をしでかした。女の子に弱い彼に、スキップが入れ知恵した。シカゴで初体験してこいと、100ドルを握らせた。教えられたクラブに出かけたジョナサンは、そこで若い女性にからかわれて、オドオド。それを救ったのが、大人の雰囲気をにおわす美女エレン(ジャクリーン・ビセット)。クラブを抜け出し、高層ビルの屋上に誘い出し、ジョナサンにやさしくキス。さらに、ガラス張りのエレベーターでジョナサンは、初体験を済ませた。それから週末ごとにエレンとの夢のデートという生活が始まる。しかし、ある週末、エレンが、「今度は私が学校に行く」と提案。大学院生とウソをついているジョナサンは大あわて。「ニューヨークでゼミに出るんだ」と新しいウソをついて、結局はニューヨークでデートすることになった。仲よくショッピングの時を過ごす2人だったが、ひょんなことで、ジョナサンの学生証明書を見たエレンが顔色を変えて姿を消してしまった。スキップに励まされながらも、エレンを失ったショックのジョナサンは、優秀だった成績も下りぎみ。そんなある日、校長室に呼ばれた彼は、意外なことに、ハーバードの入学許可がおりたと告げられる。クリスマス休暇がやってきた。ジョナサンはスキップに招待されて、バロウズ家を訪問した。スキップの父、ミスター・バロウズ(クリフ・ロバートソン)と経済談議をしている最中に、ミセス・バロウズが帰って来た。何と彼女こそ探していたエレンだった。名門の体裁ばかり気にする夫との冷えた生活に疲れ切った様子の彼女は、ジョナサンとの恋にも悩むが、翌日、彼に帰ることを促した。キャンパスに戻ったジョナサンに、エレンから何度も電話がかかる。無視しきれなくなってホテルで再会したジョナサン。しかし、そこへ、興味本位から、ジョナサンの恋の現場を目撃しようと追跡してきたスキップらが乱入した。ジョナサンの恋人が自分の実の母と知って愕然とするスキップ。ジョナサンとの友情にも亀裂が生じた。しかし、共通一次試験の不正の疑いをかけられたスキップに、救いの道を与えるジョナサン。心情はお互いにわかっているものの、素直になれない2人は、とっくみ合いの本格的なケンカをはじめた。泥まみれになりながら、やがて、ジョナサンが口を開いた。「もう2度と彼女には会わない」。微笑みながら視線を交わす2人。(コロムビア映画配給*一時間三八分)
スタッフ・キャスト
- 監督
- ルイス・ジョン・カリーノ
- 脚本
- ジム・カウフ
- デビッド・グリーンウォルト
- 製作総指揮
- キャスリーン・サマーズ
- 製作
- マーティン・ランソホフ
- 撮影
- リック・ウェイト
- 美術
- ジャック・ポプリン
- 音楽
- エルマー・バーンスタイン
- 編集
- デニス・ドーラン
- 衣装デザイン
- ドンフェルド