黒薔薇VS黒薔薇

解説

犯罪事件に巻き込まれた女性脚本家と刑事を中心に展開する珍騒動を、パロディと歌を随所に盛り込んで描いたアクションコメディ。香港で九二年七月に公開されるや香港映画史上初の百七十五日間のロングラン興行となり、レトロブームを呼んだ。九三年春には続編「黒薔薇VS黒薔薇II」も公開。詰め込まれたパロディは、六〇年代の二枚目俳優・呂奇ロイケイから、「愛人 ラマン」「デリカテッセン」「ワンス・アポン・ア・タイム 天地大乱」など多数。監督は「アンディ・ラウ 神鳥伝説」の劉鎭偉で、脚本の枝安は彼のペンネーム。製作は本作が二作目の浮樂蓮。製作主任と美術は「欲望の翼」の陳善之。撮影は「オカルトブルース」(V)の陳遠佳(助演も)。音楽は「ツイン・ドラゴン」の慮冠廷がそれぞれ担当。主演は「愛人 ラマン」のレオン・カーフェイ、テレビ・映画で活躍するマギー・シュウ。共演は「ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌」のテレサ・モー、「黄昏のかなたに」のフォン・ボーボー、「ゴッド・ギャンブラー3」(V)のウォン・ワンシーなど。

1992年製作/香港
原題または英題:92 The Legendary La Rose Noire/92 黒[王攵]瑰對黒[王攵]瑰

ストーリー

売れない脚本家のウォン(マギー・シュウ)は離婚したばかりで仕事もうまくいかず、落ち込む毎日。彼女に思いを寄せるロイ・ケイ刑事(レオン・カーフェイ)は、チンピラにからまれていた彼女を助けて気を引こうとするが、キザでちょっとヘンな彼をウォンは無視する。ある夜、海岸で偶然カップルに強盗と間違われたウォンは、彼らの靴とコートを返そうと、親友のキュン(テレサ・モー)と持ち主の部屋を訪ねる。そこで麻薬組織の殺人現場を目撃した彼女たちは、容疑のかかることを恐れて、昔の映画の義賊・黒薔薇のしわざに見せかけて命からがら逃げ出す。だが、現場にキュンの指紋を残したために、彼女は指名手配される。市民からは英雄視され、警察や麻薬組織からは追われる二人。組織と鉢合わせした末に、キュンは捕らえられ、ウォンは黒衣の人物に救われる。黒衣の人物はファン(ウォン・ワンシー)とホン(フォン・ボーボー)と名乗る女たちで、世俗を離れた館で修行に励む黒薔薇の弟子だった。ウォンから連絡を受けたロイ・ケイは、彼女を救うべく黒薔薇の館に忍び込む。だが、彼の容貌がファンの初恋の人に似ていたために、彼女の愛憎を一身に受けてウォンと共に地下牢に監禁される。健忘症のホンはファンの言葉を信じて彼女を母親と、ロイ・ケイを父親と思い込む。なんとか脱出しようとファンに歌を捧げ、愛をささやくロイ・ケイだがことごとく失敗し、ついに彼女と結婚させられるはめに。一方、麻薬組織から脱出したキュンも黒薔薇の館に駆けつけるが、彼女を追って組織も乗り込んで来た。激しい戦いが始まるが、正気に戻ったホンの前には組織もまったく歯が立たなかった。事件は落着し、ロイ・ケイは晴れてウォンの愛を勝ち取った。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0義賊といえば黒マスク

2020年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ウォンと淫らな人妻は一体どこに忍び込んだんだ?わけがわからない展開。劇中の脚本もひどかったけど、この映画そのものも酷い。とにかくギャング同士の銃撃戦を目撃。いつの間にか黒バラという義賊がニュースになっていた。しかも、その淫乱な人妻キューの手配写真まで。こんな陳腐な展開ででストーリーを把握しなければならないなんて・・・  まぁ、ストーリーはウォンが捕まり、ロイ刑事を巻き込んでからが面白いのですが、黒バラの妹弟子ホンが極度の健忘症であることが笑わせてくれる。姉弟子ケイが裏切られた恋人がロイに似ていたことから偽装結婚までするけど、そのストーリーがつまらない・・・  続編『黒薔薇VS黒薔薇Ⅱ』も観たのですが、ドタバタ度はパワーアップ!!

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kossy