クロコダイル・ダンディー

劇場公開日:

解説

オーストラリアの奥地で生活する“クロコダイル・ダンディー”と呼ばれる探検家がニューヨークへ来て巻き起こす騒動を描く。製作はジョン・コーネル、監督はテレビ出身でこれが劇場用映画第1作となるピーター・フェイマン、ポール・ホーガンの原案を彼とケン・シャディー、ジョン・コーネルが共同で脚本化、撮影はラッセル・ボイド、音楽はピーター・ベストが担当。出演はポール・ホーガン、リンダ・コズラウスキー、ジョン・マイロン、マーク・ブルームほか。ドルビー・ステレオ。日本版字幕は進藤光太、監修を明治大学の越智道生が担当。

1986年製作/オーストラリア
原題または英題:Crocodile Dundee
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1987年2月21日

ストーリー

NYの大新聞社の社主の娘で、その新聞社の花形記者として活躍するスー(リンダ・コズラウスキー)は、オーストラリアの奥地で何十匹ものワニと格闘の末に無事帰還したというマイケル・“クロコダイル”・ダンディー(ポール・ホーガン)に会うために現地へ飛んだ。そしてダンディーのパートナーであるライリー(ジョン・マイロン)に彼を紹介してもらったスーは、粗野ながらユーモアを理解し都会の人間にはない暖かさを持ったダンディーに好感を持ち、二人は早速、アドベンチャー記事を書くためオーストラリアの奥地へと冒険の旅に出た。途中、水牛が現われて立往生したり、カウボーイ気取りでカンガルー狩りをする男たちが出現したりしたが、ダンディーはそれらを催眠術を使ったり、銃で追っぱらってくれた。またスーが沼で水浴びをしていると突然、ワニが現われ襲われそうになるが、この時もダンディーが助けてくれた。やがて二人の間には愛が芽生えはじめ、スーは彼に「NYに来ない?」と誘った。そして--NYの空港にはスーの恋人でもある上司のリチャード(マーク・ブルーム)が迎えに来ていた。見るものすべてが初めてといった感じのダンディーは物珍しそうにキョロキョロし、それはホテルに投宿してからも変わらなかった。街に出たダンディーは人と車の洪水に驚きながら、持ち前の人なつっこい笑顔で行き交う人々に“グッダイ”と挨拶をかわした。しかし、殆どの人が知らん顔……。その夜の夕食時にリチャードと衝突したダンディーは街に出て陽気に飲み、ゲイと仲良くなったり、街娼のヒモにからまれて相手を殴り倒したりした。翌日もスーと街へ出た時にひったくりの強盗をやっつけ、またストリート・ギャングに襲われたりするが、ここでも逆に相手を脅し、そんなダンディーにスーはますます魅かれていった。スーの書いたアドベンチャー記事が評判となり社長主催のパーティーが催され、席上、リチャードが自らスーとの婚約を発表、出席者に祝福された。だが、スーの気持ちは何となくしっくりしなかった。翌朝、ダンディーはホテルを出てアメリカ放浪の旅に出た。スーはそのことを知るとすぐにダンディーのあとを追い、朝のラッシュで混雑する地下鉄のホームでダンディーを見つけ、そこにいる人々の協力もあってやっとダンディーに自分の気持ちを打ち明け、ふたりは強く抱き合うのであった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第44回 ゴールデングローブ賞(1987年)

受賞

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ポール・ホーガン
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

3.0お気軽に観られる

2024年8月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:その他

破天荒な男がNYで暴れ回る!みたいな話かと思いきや割とこじんまり。感想つけるのを忘れるくらい印象に残らない映画やった。ヒロインの女性は綺麗やけど、ダンディはダンディ感はあまりない。ワイルド感はあるが…

コメントする 1件)
共感した! 1件)
める

4.5クロコダイル・ダンディー、ニューヨークへ行く‼️

2024年3月10日
スマートフォンから投稿

笑える

楽しい

幸せ

オーストラリアのジャングルの奥地で40年以上暮らし、ワニと闘い続けた男ミック "クロコダイル" ダンディーが、彼を取材する美人記者スーの案内で、ニューヨークへ赴くことになるが・・・‼️「ターザン」と同じく文明の中に放り出された野生児というシチュエーション‼️前半は美し過ぎる雄大な大自然が素晴らしいオーストラリアの奥地を舞台にしたアドベンチャーで、後半はニューヨークを舞台にしたカルチャー・ギャップ騒動‼️とにかく素朴でおおらか、野生的なセックスアピールに溢れ、ハートもデカくて温かい「男の中の男」、ミックのキャラクターがメチャクチャ魅力的‼️巨大な牛を眠らせてしまったり、密漁者たちを追い払ったり、巨大ワニを一刺しで仕留めたり、エスカレーターを怖がったり、ニューヨークのチンピラ達と仲良くなったり、遠い距離で缶詰を投げつけてスリを捕まえたり、ナイフで財布を出せと脅され、逆に大型ナイフで撃退したり、ホントにスーでなくても女性はみんなメロメロになるでしょう‼️やはりオーストラリア訛り丸出しで飄々とニューヨークを闊歩する、主演のポール・ホーガンの存在感があってこそですね‼️そしてラスト、地下鉄構内で繰り広げられる機知に富んだ告白シーン‼️「何の用だ?」「行かないで、リチャードと結婚しないわ」「なぜ?」「愛してるわ」「そっちへ行く!!」この会話が地下鉄待ちの乗客伝いに行われる様は圧巻‼️ギュウギュウ詰めの乗客たちの頭を踏み台にスーの元へ向かうミックの姿に、ホント胸が熱くなる‼️初公開時に劇場で観て以来、大好きな映画です‼️

コメントする 1件)
共感した! 6件)
活動写真愛好家

3.5【”グッダイ!”オーストラリアのジャングルで暮らしていた男が、美しき女性記者と共にNYにやって来て巻き起こす、様々なカルチャーギャップが面白き作品。】

2023年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、VOD

興奮

知的

幸せ

■新聞記者のスー(リンダ・コズラウスキー)は、ワニと格闘して生還した脅威の男・ミック(ポール・ホーガン)を取材するためオーストラリアへと向かう。
 そしてジャングルを冒険する中で惹かれあったふたりは一路NYへ。
 初めての都会を楽しむミックだったが、突然スーとミックに敵対心を持つ恋人リチャードとの婚約が発表されて、困惑したミックはアメリカを見る旅にでるのだが・・。

◆感想

・スーを守るようにしてジャングルを冒険するミック。
 時にセクハラ的な発言をして喧嘩になったりするが、二人はあっと言う間に恋に落ちる。

■ミックがNYに来て経験する笑える数々のカルチャーギャップ幾つか。

1.忙しそうに歩く人たちに”グッダイ!”とミックは声を掛けるも、返す人無し・・。

2.スーが用意したホテルの大きな部屋を見て”何人泊まるんだい?”と聞いたり、ビデを見てスーに”おい、トイレが二つあるよ!””それは、終わった後に使うの・・。””??”
 - で、結局彼はベッドではなく、床で寝ている・・。-

3.チンピラにナイフで脅されるも、さらに大きな牛刀を出すミック。

4.車に乗せて貰っている時に、”左側を走れ!!”と叫ぶミック。
 - オーストラリアあるあるである。-

<今作は、随分前にTVで観たが、ラストのスーがミックを追い掛け、満員の地下鉄のホームで伝言ゲームで気持ちを伝えるシーンは名シーンではないかな。>

コメントする 1件)
共感した! 5件)
NOBU

3.5久しぶりに鑑賞

2022年7月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

笑える

楽しい

幸せ

公開当時、何かの映画を観に行った際に予告編を観た記憶がある。
多分、レンタルビデオやテレビ放送で観たと思うが、だいぶ忘れてしまっている。
改めて観返すとなかなか面白い。
ハイヤー運転手のガスが、後にダイハードで大活躍するアルだったなんて、全然覚えてなかった。
いわゆる「田舎者、都会で大冒険」物だが、現代ではコンプライアンス的にアウトな表現が多いのも80sムービーならではだろう。
ただ、表現の良し悪しは別としても、この手のコメディ&ラブロマンス的作風は普遍的だと思うし、もっと作られるべきジャンルだと思う。
「トップガン マーヴェリック」を観て、面白いと思った若い映画ファンが1作目の「トップガン」を観た、なんて話を最近よく耳にするが、出来ればその流れでこの頃の作品も鑑賞して欲しい、と思う今日この頃である。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ヒックス伍長

「クロコダイル・ダンディー」シリーズ関連作品