グレート・レース

劇場公開日:

解説

「暗闇でドッキリ」のブレイク・エドワーズがシナリオを執筆、自ら監督したアクション・コメディ。撮影は「男性の好きなスポーツ」のラッセル・ハーラン、音楽は「シャレード」などのヘンリー・マンシーニが担当した。ナタリー・ウッドの衣装デザインをイーディス・ヘッド(アカデミー賞7回受賞)が行なった。出演は「求婚専科」で絶妙のコンビぶりを見せたナタリー・ウッド、トニー・カーティス、「あなただけ今晩は」のジャック・レモン、「おかしな、おかしな、おかしな世界」のドロシー・プロバイン、「キッスン・カズン」のアーサー・オコンネル、「博士の異常な愛情」のキーナン・ウィン、「求婚専科」のラリー・ストーチ、「追跡(1962)」のロス・マーティンほか。製作はマーティン・ジュロー。

1965年製作/160分/アメリカ
原題:The Great Race
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1965年12月25日

ストーリー

20世紀初頭。ニューヨーク・パリ間の自動車大レースを思いたった男たちがいた。対抗意識の強いレスレー( トニー・カーティス) とフェイト(ジャック・レモン)で、いつもみじめな思いをするフェイトは、こんどこそ、と悪知恵をかけて大ハリキリ。ところで、マギ( ナタリー・ウッド) という、ある新聞の取材記者を買って出た男まさりが参加者に加わった。抜け目のないフェイトがレスリー以外の参加者を原因不明の爆発事故でフッ飛ばした。彼女は同僚のヘゼカイア( キーナン・ウィン) とレスリーの車に同乗することになった。レースはスタート。一行が着いた西部のある町では、フェイトのヤリ口も悪辣になり、レスリーをリリー( ドロシー・プロバイン) とその恋人との三角関係にまき込ませ、ひと思いに放火した。その後もガソリンをなくして馬に引かせるレスリー、河を渡ろうと、水浸しになるフェイト、……坂の多いサンフランシスコ、零下40度の猛吹雪の中を珍レースを展開、ロシアに着いた。大歓迎である。キュスター将軍(ジョージ・マクレディ)に迎えられたレスリーとフェイトとヘゼガイアは、皇太子を紹介されてフェイトと瓜二つなのにおどろいた。フェイトは国を乗っとろうという悪男爵のために偽皇太子にされそうになるが、マギらの助力で事件を解決させた。2台の車はパリへ向かってフランスを走る。が、恋仲になったレスリーとマギが痴話ゲンカを始め、ゴール寸前で仲直りしたものの、フェイトの車が追い抜いた。今度は彼が承知しない。ワザと勝たせたんだ、インチキだと。やり直しをすることになった。新婚気分のレスリーとマギ、掛け値なしの勝利を狙うフェイト。さて栄冠はどちらに、再びレースがはじまった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第38回 アカデミー賞(1966年)

受賞

音響効果賞  

ノミネート

撮影賞(カラー) ラッセル・ハーラン
編集賞 ラルフ・E・ウィンタース
音響賞  
主題歌賞

第23回 ゴールデングローブ賞(1966年)

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ジャック・レモン
最優秀作曲賞 ヘンリー・マンシーニ
最優秀主題歌賞
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映画レビュー

4.0映画黄金時代のドタバタ超大作

2023年4月12日
PCから投稿

1960年代のアメリカはケネディ暗殺、アポロ計画、公民権運動、ベトナム等良くも悪くも国中に活気が満ちていた時代で、映画も大スターを集めて莫大なお金を使ってナンセンスなドタバタを作って、みんなが大喜びしていた、ということがよくわかる作品です。
毒にも薬にもならない真水みたいな内容ですが、こういう作品こそが大衆娯楽としての映画の役割を果たしているのかもしれません。

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越後屋

3.0大切な思い出。また見たいとは思わない

2022年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

よくわからない設定のレースを、格好良すぎる典型的な二枚目の主人公と、どこか憎めないドジな悪役の張り合うコミカルな演出で最後まで見せてくれる。まだ若手時代のピーター・フォークが間抜けな子分に扮しているのがおかしい。

テレビの洋画劇場で何回か見たと思うが、広川太一郎さんの吹き替えの名調子と、軽快な音楽。現実離れしたレースの楽しそうな雰囲気と、毎度ひどい目に合う悪役たちの姿に笑わせてくれた。

きっと、子供時代の思い出は、ずいぶん膨らんで楽しさだけが強調されていると思う。そう思うと、機会があっても、また見ようと思えない。

2019.9.8

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うそつきカモメ

3.0マーーーーーックス!!!

2020年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2019年6月17日 グレートレース 鑑賞
コテコテのドタバタコメディ映画。パイ投げ合戦シーンなど一昔前のコメディ感満載です。ジャック・レモンとピーター・フォークの悪役コンビが目立ってます。ホントコテコテですよ。
#ジャック・レモン#ピーター・フォーク

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とし

5.0コメディ映画の集大成

2019年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

萌える

キザなイケメンヒーロー(トニー・カーチス)はいつも真っ白なコスチューム、笑うと白い歯がきらりと光り劇場は爆笑の渦、対して悪者の博士(ジャック・レモン)はバイキンマンの如くいつも黒づくめ、助手(コロンボのピーター・フォーク)はドジばかり。美人記者(ナタリー・ウッド)は森の中で裸に毛布を巻いただけで「ムーンリバー」を弾き語り。
ニューヨーク~パリの自動車(クラシックカー)レースを舞台に必然性のないパイ投げ騒動(スラップスティックの定番)、アクション、ロマンス、時代風刺などコメデイー映画の要素・歴史を全て盛り込んだお洒落で壮大、単純明快だが2時間40分超の長編、途中で休憩(インターミッション)が入る珍妙な大作だった。
あまりにベタなのでいまどきの若者にはどうかと思うが喜劇を語る上では欠かせない一本であろう。亡きブレイク・エドワーズ監督に感謝と拍手を送りたい。

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odeonza
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