グレートウォール(1986)

劇場公開日:

解説

30年ぶりにサンフランシスコから故郷北京に帰郷する中国人一家の姿を描く。製作はシャーリー・サン、エグゼクティヴ・プロデューサーはウー・ヤンチァン、ズー・ヨウジャン、E・N・ウェン、監督・脚本・主演はピーター・ワン、共同脚本はシャーリー・サン、撮影はピーター・スタイン、音楽はデイヴィッド・リアン、ジ・ガンリュが担当。共演はリー・チンチン、シャーロン・イワイほか。

1986年製作/アメリカ
原題または英題:A Great Wall
配給:トド・プレス
劇場公開日:1987年7月13日

ストーリー

30年前に中国を離れ、サンフランシスコのコンピュータ会社の重役を勤めるレオ・ファン(ピーター・ワン)。人事問題で傷ついた彼は、会社を退職し、久々の休暇を取り、妻のグレース(シャーロン・イワイ)と息子のポール(ケルヴィン・ハン・イー)を連れ、夏の北京に帰郷する。故郷では、妹のチャオ夫人(シェン・グァングラン)、その夫のチャオ氏(フー・シォグアン)、そして娘のリリ(リー・チンチン)が、彼らを迎えた。リリは、名門大学受験を控える少女。彼女は、リュウ(ワン・シャオ)と、ほのかな恋を育て始めている。リュウは、学者の父に育てられ、北京大学を目指す若者だが、何度か失敗、アルバイトをしながら次のチャンスを待っている。しかし、父親の心とは裏腹に、気の張る仕事は嫌い、できれば、ファッションモデル等をしてみたいとオーディションを受けたりしている、軽い若者であるが、彼は卓球の好プレイヤーでもある。アメリカと中国で、それぞれ生きてきたこの兄妹の家族は、お互いの違いに驚いた。同じ肌の色をしていても中身はまるで違う。そんな中で、西洋文化への憧れを抱いていたリリは、ポールからアメリカ文化の一端をうかがい知るうちに、彼に惹かれていった。アメリカ製の洋服や化粧品などを身につけ、ポールと遊び回り、リュウと会うことも受験勉強することもなくなっていった。そんなリリの両親は、彼女をアメリカに留学させることを思いつく。大学受験直前、遅れを取り戻そうと徹夜勉強に励んだ彼女は、しかし体を壊し、遂に受験できなくなってしまう。ポールとリュウは、卓球大会に出席、激戦を交わす。背景となる文化の違いがその戦いにも如実に現われた。ファン一家は旅行に大いに満足してサンフランシスコに帰って行った。北京では、リュウが北京大学に合格、リリ達の祝福を受けるのだった。

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