グラディエーターのレビュー・感想・評価
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リドリースコット監督の最高傑作!
この映画がスコット監督の頂点と思います
脚本、構成、配役、演技、撮影、照明、舞台セット、衣裳、音響、サウンドトラック…何もかも素晴らしい!
何度も見返していても全く飽きない
英語字幕で英語の台詞を覚えてしまうほどに
映画の歴史に名を刻むべき名作だと思います
冒頭のゲルマニアでのローマ軍団の蛮族との戦闘シーンは永遠に語り草になる程の素晴らしさ
塩野七生さんのローマ人の物語で図入りで紹介されているローマ軍団の戦闘序列、騎兵部隊による側面迂回包囲戦術がそのものが展開されます
草地であったろう丘陵が大軍団の兵馬で泥々の荒れ地に成り果てた地に大軍団の各兵科の部隊が戦闘準備に余念なく布陣している
その陣地内を将軍が歩くと兵達は立ち上がり敬意をしめし、将軍もまた顔を見知った古い馴染みの兵を見掛けると軽く胸を叩く何気ないシーンの導入部から圧倒される
合図によって戦闘が開始され各兵科の各級の指揮官が事前の作戦計画にしたがって次々と号令をかける様、何個もの百人隊が方陣を組み整然と前進する歩兵部隊、文字通り火力を投射する弓兵部隊、カタパルト部隊
まるで近代の軍隊のような統制のとれた攻撃
そして陣地から離れた森林に伏せた騎兵部隊
訓示を行い森の中をばく進する騎兵
隊列維持!我に続け!
絶妙のタイミングで、味方のカタパルトが投射した火炎を飛び越えてローマビクター!の雄叫びを挙げ蛮族の背後に襲いかかるシーンは鳥肌がたつ
驚愕して振り返り浮き足立つ蛮族
そして泥々の血まみれの大乱戦と掃討
全く観たことの無いリアルな最高の戦闘シーン!
蛮族の表現も素晴らしい
戦闘が始まる前のシュプレヒコールのシーンの緊迫感、迫真さ!
ドラマも最高に面白い
中盤の北アフリカのシーン、ローマに戻ってのコロッセオのシーン、ベンハーを思わせるチャリオットとの戦いは正に手に汗握る
特にコロッセオで正体を明かし名乗るシーンは震える程の名シーンだ
ぜひ5.1chのサラウンドで観て頂きたい
冒頭の戦闘シーン、コロッセオでの戦いのシーン
音響効果が素晴らしい
サラウンドを持っていて良かったと思えるはずだ
歴史大作。私は世界史を勉強したことがないので正直苦手なジャンルなの...
英雄を上手く描いた傑作
Win the crowd
撮影美とラッセル・クロウの名演技
3.4
オススメ
最高傑作!
ロケ地モロッコ 汗とホコリ 男スペクタクル
迫力の戦闘場面の演出と映像
総合75点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:85点|ビジュアル:85点|音楽:75点 )
マキシマスは家族を殺された後で奴隷として剣闘士をするのだが、家族を殺された恨みや絶望がその後の彼の生活と物語の展開に直接つながっていかない。奴隷となった彼がローマに戻れたのは彼の力ではなく偶然であり、だから彼の復讐や前の先皇帝アウレリウスの恩義に報いるための行動はその偶然に大きく依存する。それならばローマにつくまでの彼は、何を目標としてあるいは生き甲斐として命懸けの危険な剣闘士の奴隷の生活をしていたのだろうか。彼は地位を失い信頼する皇帝を失い家族を失って、奴隷の剣闘士としての自分自身をどうやって支えていたのだろうか。ローマに戻ることが出来た彼は何を思ったのだろうか。絶望のままにただ対戦相手を殺していたのであろうか。
もし復讐にたぎる心が彼を支配していたならば、コロッセウムの戦いの後で皇帝に謁見したとき、自らの命を捨てて差し違える覚悟ならば、隠しもった折れている弓矢の鏃で皇帝を殺すことも出来たはず。だがその時点ではもうそのような機会は二度と訪れないかもしれなかったのに、彼はそうしなかった。その後の元老院を味方につけての反乱の話もいわば偶然であり、最初から予定されていたことではない。それがなければ彼はどうするつもりだったのだろうか。奴隷でも剣闘士として戦い続けていればいつかは皇帝コモドゥスに会い復讐の機会が訪れるというのがわかっているのならばいいのだがそれもないままで、さらに皇帝コモドゥスに会うことが出来ても行動をしない彼の生き様がよくわからなかった。結果的には彼の目的が皇帝の気まぐれで果たされるのだが、それがなければ彼は目的を達することもなく死んでいたのだと思うと、物語にはわかり辛さやすっきりしない部分がある。
しかし全体としては面白かった。リドリー・スコット監督らしい迫力のある映像で、美術も衣装も撮影も良く出来ていた。最初のゲルマン族との戦闘も生々しいし、コロッセウムで戦車部隊を相手に剣闘士部隊を指揮して戦う戦術もしっかりと描かれていて何故勝てたかがわかるし、虎なんてよく登場させられたものだ。コロッセウムの戦いの場面は、大作「ベン・ハー」よりもさらに素晴らしい。
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